未踏の地・九州を走り抜けるツーリング 6日目(別府〜阿蘇〜宮崎)

ようやくこの旅も半分を越えた感があります。この日は別府から阿蘇をかすめて宮崎へ抜けるという無茶なルート。せっかく別府に来たんだから温泉の一つも入らないとね!と思ったら泊まったビジネスホテルに露天風呂がついていたでござるの巻。すっかり満足して、別府市内の地獄巡りに出かけました。

地獄って言ったって、どうせ温泉が湧いててぼこぼこ湯煙がでてるだけでしょ?

その通りでした。

いつも通り、全く下調べせずにぷらぷらしてきて、この記事を書いている今現在になっていろいろと調べてるんだけど、「地獄組合」なんてのがあるみたい。女性バスガイド発祥の地だったりと、観光にかける情熱はすばらしい。
しかし各地獄を廻るにはそれぞれ入場料がかかるのです。1カ所あたり400円。パンフレットに載っている8カ所すべてを廻ると3200円・・・ゴクリ。しかし地獄の沙汰も金次第ってことで(うまい事言ったつもり)、共通フリーパスが2000円で買えるとのこと。こりゃ便利。

きれいなコバルトブルーの水面から立ち上る湯気。青いのは硫酸銅?

当然、熱いのです。

以下、同じような写真をお楽しみ下さい。

 

 

白池地獄、血の池地獄、海地獄、山地獄・・・正直4カ所もみれば十分すぎるよね。どうすんだよこのフリーパス。

各地獄には個性的な施設が併設されており、バブルの面影を残しつつ、B級感を盛り上げてくれます。

amazonの大王魚 ピラルク
ブランカステージの後ろにぶら下がっている魚です。

ワニ園。多すぎて気持ち悪い。

動物園があったり・・・。このゾウのダイヤちゃん(♀)は僕とタメ年。この写真を撮った後にケツを向けてバカでかい屁をしました。ゾウの屁ってマジ臭い。

別府に来たら立ち寄りたいスポットですが、全ての地獄を廻るのはお勧めしません。一人でまわると結構地獄です

温泉卵と温泉プリンを食べて、次の目的地に向けて出発。
(ピントが親指に・・・)

久住高原 九重夢大吊橋

別府の街からは元来た道を帰るルート。途中、湯気が上がる別府の街を撮りたくて登った展望台で地元ライダーとおぼしきBMWツアラーのオジサンに話しかけられる。が、半分くらい何話してるか聞き取れなかった・・・ごめんなさい。やっぱ地元の人は訛りが強いね。丁寧に道案内してくれたのにあまり理解できずに申し訳ないことをしてしまった。

由布院の街を抜け、阿蘇方面に向かって走るやまなみハイウェイは快適そのもの。信号ないし、周りは見渡す限りの緑、程よいコーナーと走りやすい路面。各種ツーリング誌で人気スポットとして取り上げられるのも頷けます。

標高が上がったのか、ちょっと肌寒くなる頃、目的地に到着。
日本一の大吊り橋だそうです。

なげえええええ!

反対側から。

でけえええええ!

渡るには500円の入場料がかかります。実際に歩いてみると、その大きさがより実感できるのです。ちなみに足下は金網になっているので高所恐怖症の人はマジオススメ。いい大人が一人革ジャン姿で立ちすくむところでした。

この辺は由布院辺りとセットで観光する人が多いみたいですね。
夏も気持ちいいだろうな-。

久住高原~阿蘇山

さーこっからが九州の美味しいところ。阿蘇エリアに入っていきます。

長者原は戦場ヶ原みたいな雰囲気。夫婦ツーリングの人と喋ったり、団子汁食べたり。団子汁は固まったうどんの煮込みって感じでした。九州の家庭料理ですね。
てか、このツーリングスゲー人に話しかけられるの。川崎ナンバーだから?一人だから?でもそれなら去年の四国だって一人だったしとちぎナンバーだったし。謎である。

さらにやまなみハイウェイを走ると周りが野焼きした牧草地帯に。
ミルクロードに入り、大観峰へ。

外輪山の大観峰から。正面に見えるのが阿蘇山、その手前に広がる田んぼとかある谷がカルデラ。カルデラの中に普通に街があるんだね。規模がでかすぎて最初は全く気付かなかったよ。
ちなみにこの時、革ジャン着てても震えるくらい寒かったのです。

これからが ほんとうの じごくだ

だんだん日が傾いてくると、無計画ツーリングの帳尻あわせが始まるのです。この日は阿蘇エリアをさらっとかすめて、あわよくば高千穂もつまみ食いして、宿はどこに取ったっけ?と思ったら宮崎市内だったでござるの巻。こっから200kmくらいあるんじゃないの?地獄巡りなんてしなけりゃよかった!ここからが本当の地獄だ!

有名な阿蘇の草千里。澄み切った青い空からは想像できないくらい寒かったです。皮肉なことによく撮れてる写真ですが、この一枚を最後にこの日の鬼走行がスタート。

弱々しく傾く太陽。深みを増す木々の陰。気力と体力を削り取る高原の冷たい空気。終わりの見えない山道。そして有名スポット高千穂高原をスルー。宿題がまた増えました。手足の感覚が鈍くなる頃に延岡の街が見えてくる。延岡、延岡と言えば旭化成の街。そういえば延岡勤務になったポスドクの人は元気だろうか。その程度の知識しかない延岡の街なのにあと数キロの表示がもどかしい。早くたどり着きたい。おねがいしますごめんなさい。やった、やっと標高が下がる。人通りがある。コンビニがある!缶コーヒーで暖まって再スタート。いつか走った国道10号を走りながら道路標示を見て宮崎までの距離h・・・85キロ・・だと・・?これまたこの国道10号の流れが遅いのなんのって、ああそういえば九州は東側だけ高速が通ってないんだった。流通道路も生活道路もこの道一本が受け持ってるもんだから一般の家庭は晩御飯の時間だってのにアホみたいに混む。たまに登場するゆずり車線を心待ちにしすぎると、その先にいるねずみ取りの餌食になるので注意が必要です。久々に後輪ロックした。絶望的な片側一車線から、不自然に豪華な片側二車線になり、両側に南国の木が生え始めると宮崎はもうすぐ。シーガイアの看板が見えてきます。

以上、改行なく詰め込んで書くことで僕の切迫した状況が少しでも伝わればこれ幸い。精も根も尽きて、宮崎の東横インにすべりこみました。

おつかれさまでした

食べログで調べたこのお店、地元ではかなりの人気店で、宮崎を知る各方面の知人に電話したところ「予約無しでよく入れたね」とのことでした。確かに壁には沢山芸能人のサインが飾ってあった。エグザイル(笑)

最近では川崎駅前の宮崎地鶏の店に傾倒している僕ですが、本当に宮崎の鶏料理っておいしいですよね!考えてみたらこのツーリングに来るまで宮崎の鶏料理って意識して食べたことなかったかも。チキン南蛮は神の食べ物。

宮崎市街もどこにでもあるような地方都市なんですけど、繁華街の飲み屋の件数が半端じゃない。それこそ首都圏レベルの密集具合。みんなどうやって飲みに来るの?と思うと、みんな普通に車で来る。んでコインパーキングに停めると隣が代行。代行の料金も細かくクラス分けして表示されたりしてて、関東のそれとは別物のようでした。
そもそも宮崎の人が酒好きなのもあるかもしれないけど、夜の宮崎はとても賑やかで活気がありました。

別府~阿蘇~宮崎 まとめ

結局、別府で入った風呂はビジネスホテルの温泉だけでした。要リベンジ。

メーター読み:342km
下道・山道ではこれくらいが限界。

読んで頂いた方は誠にお疲れ様でした。