北の丸公園 0:50AM

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いつも通り溜まり場に顔出して、いつも通りの面子と管を巻いた深夜の帰り道。ふと感じた春の雰囲気に車体を倒し、逆方向に走り始めてしまいました。

「そういえば東京の桜はもう満開なんだって」

歯を食いしばって走ったあの夜と入れ替わり、約束された季節を指先に感じる四月の都心。花明かりに照らされた愛車のエキゾーストは路肩の花弁を踊らせ、暖かい光へ向かって私を運んでくれるのでした(吉野家)。

 

Z750four 早春の栃木ツーリング

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すっかり春めいた陽気に心躍る3月も下旬、M君を誘って地元栃木方面へのツーリングに行ってきました。最近バイクと言えば深夜の第三京浜ばかりで、少し不健康に感じていたところです(そこが楽しいのですが)。久しぶりに日差しに当たりながらの行程はとても清々しく、身も心も洗われるようです。

都内某所で待ち合わせて、澄み切った空気の東北道を北上し、鹿沼ICにて一般道へ降りました。今回のツーリングは神奈川が地元のM君に私の地元栃木をプレゼンテーションするルートになっています。まずはすっかり有名になった宇都宮餃子で腹ごしらえです。

鹿沼ICから鹿沼インター通りを東に進み、お目当ての「正嗣 鶴田店」へ。宇都宮で餃子を扱う店舗は数あれど、これまでの人生で私が一番食べているであろう餃子がこの正嗣の餃子です。11:00の開店に合わせて10:30過ぎに到着しましたが、既に10人以上の行列ができていました…。

 

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しかし客の回転が早いのも餃子専門店の良いところ。鶴田店のメニューは焼き餃子と水餃子しかないので、注文も調理も早いのです。値段は1人前200円に上がってしまいましたが、それでも十分すぎるほどリーズナブルです。

ぎょうざ専門店 正嗣

栃木でツーリングといえば日光・霧降高原や日塩もみじラインなど北部のワインディングが有名ですが、首都圏からの日帰りツーリングでは少し距離があるので時間に余裕がなくなることもしばしばあります。

そこで今回は宇都宮市街地を抜けて、国道123号線で茂木方向へ向かうこととしました。有名なワインディングこそありませんが、郊外の畑や里山の中をゆったり走る国道こそ栃木らしく、私の持つ原風景でもあります。

 

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茂木方面での目的の一つが「道の駅もてぎ」で食べられるこのアイス!12月〜5月末までという寒い期間限定なので、狙って来ないとなかなか食べられません。苺をその場で潰して混ぜ込んでいるのでとても風味豊かでさっぱりとしています。

道の駅もてぎ/食べよう

また、この道の駅もてぎは地元のオートバイ乗り達のお散歩スポットでもあるので、現行フラッグシップモデルからシングルナンバーを付けた旧車まで次々にやってきます。バイクを眺めながら道の駅でいちごアイスっていうのも栃木らしくて良いですね。

 

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栃木に来て茂木といえばツインリンクもてぎです。ここを今日の最終目的地としました。日も傾き始め、メインサーキットでも催しも終わってしまったようなので一直線にコレクションホールへ向かいました。このRCレーサーの並びはいつ来ても撮ってしまいます。バイクのホンダには最近あまり縁がありませんが、ここに来た時だけはすっかりホンダファンです。

 

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80年代のF1で活躍したロータス、マクラーレンもたまらないですね。物心のついた頃にホンダ党の父が応援していた記憶があり、その頃からの影響で現在の乗り物狂いに至るわけです。いわばこの車両とカラーリングも私の原風景なのかもしれません。

 

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コレクションホールで夢中になっていると、もう日が沈み始めました。最後はレーシングカートでひと勝負!こう見えてもその昔に何回か乗り回して、気合と度胸だけで諸先輩方と張り合ったものです。

しかし時の流れは残酷なもので、若さと気力を武器に走れる私はもういなくなっておりました。コーナーが怖い!昔はブレーキなんて使わなかったのにブレーキングが怖い!一方、元全日本クラスのカート少年だったというM君は軽々と私を周回遅れにしてコーナーの先に消えていきました…。

 

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すっかり日の暮れた国道123号を水戸方面へ進み、冷え込み始めた常磐道から帰路につきました。

これといった走りスポットもなく単調なルートになってしまった気もしますが、普段はガチ走りツーリングばかりというM君は「こういうのんびり走るツーリングって楽しいんですね」と言ってくれて一安心でした。

 

Raleigh CLS 早春ポタリング(横浜〜鎌倉〜金沢)

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なかなか出口の見えない寒い冬は、バイクより漕いで気持ちいい自転車の季節!ということですっかり自転車づいてまいりました。相変わらず寒い日が続く中でかすかながら春の足音が聞こえそうな週末、会社の後輩Wと横浜を起点にポタリングすることになりました。いつも一人で走ってばかりだったので、誰かと一緒に走るのはこれが初めてになります。

まずは二台の自転車を彼の車に乗せてみなとみらいまで移動し、簡単に組み立ててから出発しました。みなとみらいから西へ進み、国道16号、県道21号(通称鎌倉街道)を使って鎌倉方面へ。上大岡を越えると軽いアップダウンもありますが、特に辛い思いもせず、路上駐車している四輪車さえ安全に処理すれば気持ち良いルートで鎌倉に向かえます。

 

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観光客で混み合う鎌倉を横目に抜けて、由比ヶ浜でお昼休憩にしました。ここで今日の行程の約半分、25kmを走ったことになります。そんな疲れた感覚はありませんでしたが、食事休憩をすると急に足が回るようになって、いつの間にかエネルギーを消費していることに気付かされました。食後は交通量が多くて路肩に砂が浮く海沿いの道路を避けて、一本内陸よりの裏道を使って逗子から金沢方面へ向かいました。

バイクで走ったことがある道でも自転車で走ると全く別物に感じます。この辺りってこんなに起伏あったの?だったり、こんなお店があった!など、普段バイクのスピードとパワーに乗せられて素通りしてしまうような状況の変化に敏感になれます。四輪車より二輪車、大型二輪より原付バイク、原付バイクより自転車と、パワーが無くなるほど土地との距離が近くなるような感覚を覚えます。

 

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途中、安全そうな場所で後輩の自転車と交換してみましたが、軽さとそれによる操作性、乗り心地と、何から何まで別物でした。これが現代のロードバイクなんですね。端的に言えば不安になるくらい軽くて、私でもスピードが出せそうな気分になります。

一般的にはアルミフレームよりクロモリフレームの方がしなやかと言われる乗り心地については、確かにそのような印象を持ちました。ただ、2台の重量差の方がショックなほど大きく、クロモリだから云々、という細かい乗り味を議論するに至ることができませんでした。同じ自転車ですが、モーターサイクルで言えばスーパースポーツとクラシックツインくらいの差がありそうです。

 

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ともあれ、春めいた陽気の中一日かけて60kmというのはのんびり走れてちょうどいい距離でした。アップダウンあり、海の眺めあり、寺社仏閣ありの贅沢なルートですし、季節を選んでまた走ってみたいと思います。

 

Raleigh CLS トゥークリップの取り付けとチューブ交換

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夜に第三京浜ばかり走っているうちに季節はすっかり冬です。冬といえばバイクより自転車に乗るのが気持ち良い季節!というわけで今回はちょこっと自転車いじりした模様をお送りします。最初は余裕だったこのガレージもいつの間にかこんな状態で作業スペース確保も一苦労…。

 

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今日の作業は先日手に入れたこのトゥークリップの取り付けとパンクしてしまった前輪のチューブ修理です。最新のロードレーサーならビンディングペダルなんですが、一応クラシックなランドナースタイルですのでこんなものを選んでみました。正確には「ケージクリップ」と呼ぶようです。これで引き足が使える分、今までより楽にペダリングできるようになるはず、というものです。他にもレザーのベルト式のものもカッコよかったのですが、装着の簡便さはこちらのが良さそうかなと思いました。

 

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取り付けは単純で、元々ペダルに装着されている前側のリフレクターを外して、空いたところにボルトナットで固定するだけです。しかしペダルを回してみるとクリップ先端と地面のクリアランスがギリギリであることがわかりました。どんな靴を履いて自転車に乗るか想定せずに「大は小を兼ねる」という考えのもと大きめのものを買ったのが良くなかったのかもしれませんが、どんなサイズだろうとバンクすれば多かれ少なかれ地面との接触はあり得るでしょうから、実際乗ってみてから考えることにしましょう。

 

チューブ交換の巻

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次にパンクしてしまった前輪のチューブ修理です。なんだかんだパンク修理なんて自分でやるのは初めてです!今後出先でパンクしてしまったときのためにPanaracerの携帯用タイヤレバーと、修理できなかったときのために交換用チューブを準備しておきました。

 

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小学生の頃は親にやってもらい、中学生の頃は近所の自転車屋さんにやってもらい、その後原付免許を取ってからパンク修理の機会は全くなくなりました。横から見て子供心にめんどくさそうだなーと思っていたタイヤ外しも、クイックリリースで車体から外して、タイヤレバーを順番にはめていけば苦労せずにできました。これなら出先でパンクしてもなんとかなりそうな気がします。タイヤレバーもいろいろありますが、このPanaracerのものが一番シンプルで携帯性が良さそうな上、安いのが決め手で選びました。

 

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どこかで「純正チューブはコストダウンの為に安いものが使われている」という話を見たことがあったのですが、台湾製のチューブが出てきました。Web上での評判はとにかく安いけど品質の当たり外れが激しい、というものでしたが…

 

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写真ではわかりづらいですが、バケツに水を張ってブクブクしてみると完全にバルブ根本に亀裂が入っておりました。元々の品質なのか、経年劣化なのか(といっても1年くらい)、他の平面であればパンク修理キットで補修可能ですが、ここばっかりは難しそうです。というわけで予め準備しておいた新品チューブに交換することにしました。

 

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どんな乗り物でもバネ下重量の軽減は運動性能の向上に直結すると言われておりますが、自転車においては特に顕著のようなので一応チューブの重量を計量してみました。こちらはバルブ根本に亀裂が入ってしまった交換前チューブ:131gでした。

 

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新品のチューブは105gでした。26gの減量ではほとんど変化はないでしょうが、一応バネ下重量の軽減になったことになります?ペダルが軽くなるような気分にはなれそうですね。

 

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後はチューブを噛み込まないように注意しながら、元通りタイヤをリムにはめ込んで完成です。今回初めての作業でしたがチューブ交換であれば出先でもなんとかできそうな気がしました。今後はタイヤレバーと予備のチューブを積んで走りに行きたいと思います。

 

Z750four-立花Army Bagの取り付け

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伊豆スカイラインの凶事より無事帰ってきてくれたZ750four、先送りにしていた整備も勧めていただき一段とリフレッシュすることができました。そうなると思いを馳せるのは来シーズンのツーリングです。この冬の間に周辺装備を充実させて来たるベストシーズンに備えたいところです。
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