大自然を駆け抜ける北海道ツーリング 6日目 (網走~知床~中標津~帯広)

北海道ツーリング6日目です(2010.8.13)

網走の街で大雨をやりすごした翌日です。前日の予報で天気の回復を確認してから気力も復活。丸1日足踏みしてしまった分、狂ったように走らなくちゃね!

というわけで東横インのフロントのオネーサンに最速チェックアウトの時間を聞いてから就寝。5時からチェックアウトできるんだって!その分早起きしなくちゃならないですが、全く問題なく3時に起床。身支度したり荷物まとめたりして、5時ぴったりに網走を出発。

この日の予定は網走〜知床〜中標津〜屈斜路・摩周湖〜帯広という無謀コース。
前回記事が地味だった分、今回は写真多めでいきたいと思います。

ラムサール条約登録湿地 濤沸湖

に、着きました。・・・着きましたというか、2日前、網走に向かう途中に横を通り過ぎて、この日また横の道を通ったので寄ってみたのです。ラムサール条約ってのは水鳥の住む湿地を大切にしましょうって条約だそうです。関東だと尾瀬とか奥日光とかが登録地だそうで。

ご覧の通り、鼠色の重たい空の下、バカみたいに広い湿地が広がっているのです。青空ならまだしも、イマイチぱっとしないなあ。

馬がたくさん放牧(?)されてました。馬の足下の赤いのはなんだろう?と思ったら全部ニンジンでした。馬と言えばニンジンという固定概念が生み出したのか、とんでもない飼育風景ですね。さすがに馬も飽きるだろうに。

こういう場面でもっと寄れるカメラがあればなあと思いながら、次に進みます。

網走から知床へは国道244号斜里国道を東へ走ります。
途中「シーサイドライン」みたいな名前の付いた道があってかなり期待したんだけど、こんな畑ばっかりの道で完全に騙されました。

世界遺産 知床

斜里駅前のセイコーマートで朝食。でっかい手作りおにぎりってのがあるって渡道前に聞いてたから食べてみたかったけど、まだ開店したばっかり(6:00くらい)だったのでできてなかったみたい。ジャンクな総菜パンと缶コーヒーで胃を起こしましょう。

朝食を済ませて走り始めると小雨がシールドに当たるものの、雲が凄い勢いで流れて天気がどんどん回復してる。けど海から吹き付ける風が寒い・・・。

確か知床の入口には有名な滝があったはず。

チーン。立ち入り禁止。

目の前に凄い迫力の滝が見えるのに・・・。残念無念。
海の近くなのに滝があるって本土の人間からするとけっこう珍しくない?こういうところって他にあったかな。知床には海に直接注ぐ滝が他にもあるみたいです。

気を取り直してウトロの町へ。ガソリン入れて、道の駅で休憩。
ビダビダうるさいハーレーが来たのですぐに退散。

知床峠へ。

あれ?あんなところにクルマが路駐してる。何かあるのかな?

道端に鹿さんがいてワロタ。全然逃げる気配無いし。

山からは湯気が出て、なんだか神々しい雰囲気。

しかしまあ、神々しい程の山にはたくさん生活してる方がいらっしゃるわけで。
クマ見つけてクルマから降りるとか正気じゃないだろ。見た目だってかわいいワケじゃないし。クルマならクマと遭遇してもなんとかなりそうだけど、バイクだったらゲームオーバーだね!死ぬ!

登れば登るほどに深くなる霧。これはもしや・・・雲の中を走ってるのでは?
ということは、頂上まで登れば・・・

何も見えないよ!長野の雲海は美ヶ原の標高が2000mもあったから見られたんだよね。
いつもうまく事が運ぶと思ったら大間違いです。大自然は大切なことを教えてくれます。

本当は知床のビジターセンター?から知床五湖方面へのバスに乗って世界遺産を拝んでこようと思っていたのですが、バスの本数が多くないのと、一通りのルートで2時間くらい消費してしまうそうなのでパス。また時間のあるときにとっておきましょう。

センターにあったコースガイド的なホワイトボードによると、この五湖を回るコースにも結構クマが出るそうな・・・なんというハイリスクハイキング。リアルで森のクマさん状態になるなんて恐ろしすぎる。

根性無しはさっさと山を下ります。
峠を下ると羅臼。

羅臼・国後

道の駅「らうす」でほっけフライバーガーをいただきました。さっぱりしてて美味しい。要はタルタルソース掛かってれば何でもうまいんですけどね。食後は海産物を物色。盆にも帰らずバイクで走り回るどうしようもないセガレですが、せめてもの罪滅ぼしに花咲ガニとウニを実家に送りつけました。

店員さんは完全に観光客向けの土産屋のノリで絡んできますが、仕事は丁寧。実家へ送られた包みには手書きの便せんが付いていて、花咲ガニの美味しい食べ方が書いてあったそうな。文末には「息子さんは元気に羅臼を出発されました」と。
僕こういうサービスに弱いんですよ。また行ったときはここで買おうかな。

試食のウニうまかったな・・・

お腹も自己満足も満たされたところで外に出てみると、なんと天気が回復してるじゃないですか!

やっぱりお天道様はよく見てるんですよ。

ちなみに水平線辺りに見えるのは北方領土の国後島。駅前の演説車じゃないけど、これだけ近いところにあると、この島が返還されない現状に改めて問題意識を持つことが出来た気がします。ヤバいのはこの島だけじゃないんだけどね・・・。俺がジジイになるまでこの国存続してるのかな。

近くの山の上から羅臼の港町を見下ろすことが出来ました。
この展望台には北方領土返還のための署名台帳があったので一筆書いてきました。

もうこの辺から日が照ってきて、革ジャン+フリースだと汗ばむほどに。
知床までの天気は一体何だったのか。

中標津〜開陽台

羅臼から海沿いを走って、根室の手前で西に折れると中標津。(なんて適当な)

天気良すぎ。景色良すぎ。道真っ直ぐすぎ。
バイクが雨でドロドロだけどキニシナイ!

快晴の夏、北海道の農道をお楽しみ下さい。

道の脇はこんな牧草地ばっかり。許されるのならここでゴロゴロ昼寝してみたい・・・。

走りながら写真撮る練習してみたり。

よくバイク雑誌なんかに高速走りながら撮ったような写真が載ってますけど、アレ結構危ないですよね。こんなだだっ広い農道で周りに誰もいないからこそやりましたけど、慣れないと怖いことになりそう。第一、どう考えても二輪運転中に推奨される行為じゃないよね。

でも走行中の写真って魅力的だから、なんとかして撮りたいんだけど、安全に撮れるような手段はないのかな・・・。

なんてことブツブツ考えてたら開陽台につきました。

うわー!こりゃまたすごい所に来ちゃったな・・・。

雲と空と草。「地球が丸く見える」とか言うキャッチフレーズだったけど、確かにここまで地平線が見渡せる場所って無いよね。天気も最高で言うこと無し。

素晴らしい景色をお楽しみ下さい。

どうも小腹が空いたので、カフェ的なお店でホットドッグを注文。

この土地で育った材料で作られてるそうです。地産地消すなあ。
でも食べてるのは観光客か。

食後は天気の良い外でソフトクリーム。蜂蜜がかかっている珍しいタイプだったのですが、全然甘ったるくなくてさっぱりと美味しかったのを覚えています。全く贅沢ですね。

摩周湖・屈斜路湖エリアリベンジ

美味しい景色と食べ物で満たされた後はバンバン走りますよ!
開陽台から出て東にちょっと進んだところに有名な「北19号」があります。

まあ、もうお約束的な真っ直ぐロードです。少々食傷気味ですね。
北海道ならこういう道は何カ所かあるのですが、この北19号の知名度だけ何故か抜きん出ているため、このアングルからの写真を撮ろうとする人で順番待ちの列が出来ていました。

さて、先日辛酸をなめた屈斜路・摩周エリアへはここからちょっと西。
両手に牧草地が広がる中をのんびり走ります。

今日こそは最高の天気で屈斜路・摩周・美幌峠を堪能できるはず!

が、

うーん、立派な積乱雲ですね。
北海道では遠くの雨雲がバイクで移動しながら確認できると以前書きましたが、この時間くらいから遠くの空に黒い固まりがウロウロしているのが散見されるようになり、少々心配です。

でもね、ここは日頃の行いですよ。
毎日ヘコヘコ蟻のように働いている下級労働者をお天道様は見捨てたりしませんでした。

快晴の摩周湖だーー!凄い青い!

美しい摩周湖をお楽しみ下さい。

摩周湖には複数の展望台があり、様々な角度から絶景が楽しめるのですが、僕はメインの展望台より第二?の方好きでした。第一は真ん中の島が遠いのと、人で混みすぎ。

よく聞く話によりますと、霧の晴れた摩周湖を見ることができた場合、男性は出世が遅れ、女性は婚期が遅れるそうです。出世欲などないので全く問題なし!

お次はあちらの硫黄山に向かいます。

さっきまでの美しい風景から一変。なんという地獄絵図。
温泉地によくある硫化水素エリアですね。臭くて足が疲れたのでさらっと帰ってきました。

あとは美幌峠をリベンジすれば今日は大勝利ですね。

あれ、なんか進行方向の雲行きが非常に怪しいですね。

結局、硫黄山からテントだらけの屈斜路湖畔脇を通って美幌峠が見え始める頃には見事な夕立にやられました・・・。今日はもう出番無かろうとしまったカッパをまた着る羽目になるとは。

ズブ濡れになってうちひしがれてた心と体に揚げイモのジャンクな油がズシリと効きます。
雨宿りの間に一個食べるのが精一杯でした。

どうせ通り雨だろうと思ってたけど、雨雲レーダーみたらピンポイント過ぎる。

結局屈斜路・美幌はリベンジにも失敗・・・ツいてねえ時はまあこんなもんか・・・。
雨があがったことを確認して「道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠(笑)」から出ると慌ただしく展望台方面へ駆け上がる人たちが。何事?

雨があがるどころか虹まで架かってたよ!
サービス精神旺盛すぎるだろ。

来るときは素っ気なく夕立降らせた割に、帰ろうとするとこんな良い景色見せやがって、なかなか気難しいスポットです。

ここからが ほんとうのじごくだ

というわけで、この日はここ美幌峠から帯広市内まで行く予定だったのですが、軽く200kmくらいあるんですよね。xxkm/hで走ればyy時間で着くじゃん!というどんぶり勘定でここまで走ってきた僕ですが、そうそういつもうまく事が運ぶはずもなく・・・

十勝岳に沈む美しい夕日を眺め、目的地とした帯広市のキャンプ場に着く頃には辺りは真っ暗。ロクにキャンプ場の下調べを行っていなかったので受付時間も終了(笑)というかその前にテントサイトは満員御礼だったようです。甘かった・・・

近くにあった十勝川温泉の旅館に片っ端から電話してみるものの、どこもお盆休みで満室。
同じように宿無しになったドラッグスターの2人組に、近くの公園で野宿しませんかアッーと誘われるものの、iPhone使いは電源確保が急務なのです。寂しくてtwitterばっかりやってるからね。

結局5件目くらいで確保できた古びた温泉旅館に泊まることになりました。
バブルの時は活気があったんでしょうな・・・って雰囲気。物も人も。

いい加減、次回のロングツーリングからはもう少し下調べしたいと思います。

北海道上陸後走行5日目 網走→知床→中標津→帯広 行程図

この大まかに引いた線でも450km以上走ってるから、実際は600kmくらい走ってると思う。
楽しかったけど、スマートさの欠片も見あたらない。

日本の北端を駆け抜ける北海道ツーリング 5日目 (網走)

北海道ツーリング5日目(2010.8.12)

夕食に何食べるか考えるのすら面倒で、ひたすら眠った網走での翌朝です。この日の予報は台風の外巻きの雲の影響をモロに受けて、とうとう全道的に雨。避けられる土地はほとんど無い。

・・・・・。

東横インに連泊決定の上、24時間パソコンレンタルまでしてしまった。
お昼過ぎまでローカル局テレビを流しながらヤフオクでバイクパーツ物色。そして落札。

道南の八雲辺りでは線路の砂利が雨水で流されて電車が運休したりと随分酷いことになっていました。そういえば「俺は道南に行く」と言って小樽で別れたドカ乗りのHYTくんはどうしてるだろうか。

しかしこのまま雨の網走、東横インでヤフオクに興じるのも悪くn・・・

良いわけがないので街をフラフラすることにしました。

朝からどしゃ降りの網走駅前。駅前だというのにすき家とローソンしかない・・・でもよく考えたら僕の実家の最寄り駅には自動販売機しかなかったのでバカになんて出来ないのです。

こんな天気の中水しぶきを上げて走るツアラーが数台。見上げた根性です。

堕落した午前中に網走名物を調べてみたところ「ザンギ丼」という食べ物があるそうです。名前だけ聞くと勝手な想像ばかりが膨らむネーミングですが、要するに唐揚げ丼とのこと。

飲食店の並ぶ網走中心街は、僕の宿泊した駅前から徒歩ではかなり距離があるので、徒歩圏内にあるホテル併設のレストランで食べることにしました。

というわけでついうっかり小綺麗なレストランに入ってしまったのだった。右側の団体さん、会話の内容が大学生だけどこんな良いとこ泊まってるのか・・・俺の東横インと交換しろ。

さほど待たされずにザンギ丼が到着。
結構細かいレギュレーションがあるみたいです。

《オホーツク網走ザンギ丼の定義》
網走産のオホーツクサーモン(カラフトマス)の美味しさを広く世の中に知ってもらうために開発した新・ご当地グルメ。網走産のオホーツクサーモンを天然の調味料である白魚醤油に漬け込んで揚げた「網走ザンギ」を北海道産のご飯の上にのせた丼(どんぶり)料理です。
《オホーツク網走ザンギ丼のルール》
1.正式名称は「オホーツク網走ザンギ丼」とする
2.北海道米のご飯の上に「網走ザンギ」をのせる
(量は自由とするが一個の大きさは揚げる前おおむね35mm四方とする)
3.ご飯の上にのせる具材は「網走ザンギ」のほかは自由とするが、なるべく地元産の食材にこだわる。
4.網走産の長いもと網走産の山わさびを添え(別盛り)、丼にかけて食べてもらう
5.網走産の貝(しじみ、ホタテ、あさり等)を使った汁ものをつける
6.小鉢をつける(内容は変更の場合あり)
7.白い器を使う
8.道産の間伐材を使った割り箸と共通の箸袋を使う
9.価格は1000円未満(税込)とする

網走ご当地グルメ- http://www.abakanko.jp/event/gotochi/index.htmlより引用

お味の方は、脂っこくなくて、ザンギの上にかけるタレ?がさっぱりしていて食べやすかったです。さっぱりした揚げ物って素晴らしいですよね。

お腹が膨れたところで次の目的地を考えましょう。といっても網走と言えば刑務所くらいしか思いつかないのです。ホテルを出たところに停まっていたタクシーに乗り込み網走刑務所を目指します。

俺『網走刑務所って地図見ると2カ所あるじゃないですか。どっち行った方が良いですか?』

運転手「2カ所って、そりゃお客さん片方は今現役で使われてる刑務所ですよ!」

俺『!!』

運転手「行くって言うのなら問の前くらいまでなら行けなくもないですk・・・」

俺『もう一つの方でお願いします』

完全に勘違いしていましたが、運転手さんの言うように僕が見たであろう地図上の2つの刑務所というのは片方が現在使用されている網走刑務所、もう片方が昔の網走刑務所を移築・再現した観光用の「博物館 網走監獄」だったのです。もう少しでリアル刑務所の前で記念撮影しちまうところだったぜ。

というわけで鼠色の空の下、網走監獄を見学しましょう。

これと同じ門が現在の網走刑務所にもあるそうです。早速蝋人形がお出迎え。
吉野ヶ里のトラウマが蘇る。

現在の網走刑務所内を再現している建物へ。
お盆休みだというのにあいにくのお天気なので家族連れがいっぱい。

昼休みもちゃんとあるし、残業もないし、その上生活費はタダか・・・とか考えてたら、隣のオッサンが子供に「刑務所の中のがお父ちゃんより良い生活してるな!」とか言っててワロタ。子供にそんな事言ってやるなよ・・・。

一人用のお部屋です。風呂無しトイレ付き4畳。思ったより快適そうです。

そしてこの博物館のメイン(?)五翼放射状舎房。有形文化財だそうです。
この獄舎は実際に昭和59年まで使用されていたものを移築復元だそうで、なるほど立派な建物。

長い廊下の両側にたくさんの部屋があるのですが、たまーにこうやって蝋人形が生活しているのが凄く怖い。こっち向いて正座してるヤツとかいてホント勘弁して欲しかった。リアリティがあって、いいですね。といえばそれまでなんだけど。

そして蝋人形好きには垂涎の風呂場です。完全に蝋人形恐怖症となった僕にはこの薄暗ささえも恐ろしい。

と、なんだか蝋人形の恐怖ばかり書いてしまった感がありますが、紹介した以外にも当時道内の開拓に駆り出され、身を粉にした当時の人たちの話など、ためになるコンテンツも盛りだくさんでした。特に北海道の道路を楽しく走り回るツアラーは、その道の有り難みを少しでも認識するために足を運ぶべきだと思いました。まあ大体の人は来ると思いますけどね。

帰りもタクシー呼んで、夕食は駅前のすき家で済ませて、来る翌日に向けてさっさと寝るのでした。そう、翌日の予報は晴れなのです!

この日の走行距離:0km

日本の北端を駆け抜ける北海道ツーリング 4日目 (旭川~網走)

北海道ツーリング4日目です(2010.8.11)

小樽→稚内→オホーツク海側から旭川へと駒を進めた北海道ツーリングも4日目でございます。この日は旭川駅前の東横インからスタートです。折角の北海道、街が目覚める前の早朝に走り出したいところですが、この日はのんびりと朝食サービスをいただいてからの出発。

なぜなら、この日から全道的に天気が下り坂なのです・・・。

とはいえ広い北海道、進む方向によってはうまいこと雨雲を避けることもできそうです。そんな淡い期待を胸に、小雨の旭川を出発したのでした。

宿のテレビで見たこの日の天気予報によれば、

函館方面:救いようがない大雨
稚内方面:普通に雨
根室方面:結構強い雨
網走方面:曇り時々雨

てな具合だったので、雨の中目指す方角は網走方面。ついでに途中で観光スポットも寄れちゃったらラッキーくらいの意気込みで走ること数十分。前日に通った国道39号を東へ進んでいくと標高が上がって大雪山の脇を走ります。層雲峡とか三国峠とか、山スポット目白押し!が・・・

すごく・・・寒いです。

当たり前ですが夏とはいえ雨の北海道、その上山の中。道路傍に表示されていた気温は14℃でした。「そうだ!層雲峡で温泉入ってステータス回復しよう!」とも考えましたがあまりの雨の激しさにそれすらも億劫。バイクで雨降ると何が億劫って乗り降り時の装備脱着が億劫なんですよね。走ってる間は多少濡れようとも丸腰のズブ濡れじゃなければそんな辛いもんでもない。

山道が下り坂になり始めると雨が弱くなってきました。そして道路傍の観光看板から伺うに、この先には街がある!昨夜グッスリ休んだとは言え、ここまで雨の山道をノンストップ2時間弱走り続けて早くもメンタルが腐り始めたところです。

「道の駅 おんねゆ温泉」で休憩。温泉キター!と思ったら周りが温泉街なだけで、この道の駅には温泉設備はありませんでした。凄く騙されたような気分ですが、ここに来て雨が上がり始めました。どれどれ、雨雲の様子を・・・

なんてこった・・・丁度雨雲の間にいるだけじゃねーか。網走方面もしっかり雨だし。というわけで士気低下。それを反映するように、今回の記事の写真数は少ないのです。

でもクソ寒い山の中を走るよりは、街の中走ってたほうが雨の日に限ってはマシ。
国道沿いの景色も北見の街に近づくにつれて賑やかになっていきます。

北見市内の回転寿司「トリトン」で昼食。ツーリングマップルに載ってるところはやっぱバイクが集まってくるね。そうでなくてもこの店は地元の人で混雑してました。お盆ですしね。しかし冷房効き過ぎな店内は雨の中走り続けた僕にはちと厳しく、普段頼まないカニ味噌汁とか飲んで暖をとりました。なにやってんだ俺。

北見からは美幌峠を抜けて屈斜路湖、摩周湖から北上して網走へ向かうルートとしました。

北見ー美幌間はたまに小雨がパラつくものの、時々雲に切れ目が見えるくらいの天気。どうせカッパは着っぱなしなので関係ないと言えば関係ないんですが。どうやらうまいこと雨雲を避けることが出来たみたいです。

うむ。この調子で南西の方にあるバカでかい雨雲がこっちに来る前に網走にたどり着ければ今日はほとんど俺の勝ちだな!そうえば「俺は道南に行く」と言って小樽で別れたドカ乗りのHYTくんはどうしてるだろうか・・・。

そんな彼に、フェリーの中で教わったオススメスポットの美幌峠に到着!

oh…山に雲がかかってるなーとは思ってたけど、見事に何も見えないじゃねーか。
オマケに霧でビショビショです。

「道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠」(笑)

道の駅は何も悪くないのに小馬鹿にしたくなるくらいの疲労感と落胆。
暖かい飲み物で暖をとってさっさと出発。悔しい・・・。

美幌峠を下り、屈斜路湖の横を抜けると、弟子屈(テシカガと読みます)の街の中に「摩周駅」があります。この駅、駅舎の隣に足湯があるのです!

おおおおお気持ちいいいいいい

僕が着いたときには若い女性二人組、若い一人旅風の男性、欧米人カップルで賑わっていたのですが、僕が湯につかるとすぐみんな出て行ってしまいました。何なんですか一体・・・・・。

体は温まったが心の冷えた足湯を後にして、弟子屈から北上。網走を目指します。

途中、切れっ端の雨雲で若干降られましたが、路面も乾いているし、今日こっち方面はあんまり降ってなかったみたいでした。結局まともに降られたのは大雪山周辺だけでしたね。

今日はもう降られることはあるまい・・と安心して網走駅前の東横インに到着した途端、バシャバシャ降り始めました。あぶねー。

北海道走行3日目 旭川→網走 行程図

300kmくらい走行。
雨の中は辛いですが、雨の辛さがあるから晴れの有り難みが分かるのです。

日本の北端を駆け抜ける北海道ツーリング 3日目 (稚内~旭川)

8月10日 AM5:00

良い気分でテントに潜り込んだ翌朝。おはようございます。キャンプ場のゴミに集ったカラスの鳴き声に腹を立てて目が覚めました北海道3日目でございます。時計見たらまだ5:00とかで、連れも起こすわけにいかないし、でも目も覚めちゃったし。というわけでセイコーマートにコーヒーを買いに出かけました。

稚内公園は稚内市を見下ろせる山の上にあります。道理で昨晩は霧が酷かった。この時も若干モヤッとしてますが、雲の隙間から光が差す良き朝でございました。

稚内市内はセイコーマートだらけ!1km間隔くらいで建ってる。セブンイレブン?なにそれおいしいの?
ドリップコーヒーパックを買ったらちょっとだけ市内をバイクでプラプラ。

稚内駅前。やだ・・この看板、日本語と英語表記の下にロシア語が書いてある。
全く読めない言葉ってなんかちょっと怖いですよね。ハングルとか、アラビア文字的なのとか。

かの有名な北防波堤ドームは稚内からすぐ。
そもそもは稚内と樺太を繋ぐ連絡線乗り場の為のものだったそうですね。
ここだけいきなりヨーロッパ風な建物になるから存在感ありまくり。

中は北海道ツアラーの方々の野宿場のようです。
稚内公園までの急斜面を登るのが辛い自転車ツアラーの人はこっちのが良いのかもしれないですね。
(公認野宿スポットってわけじゃないだろうから、歓迎されたものじゃないかもしれませんが)

街中プラプラして、キャンプ場でコーヒー飲んだらさっさと撤収。
今日は最北端を目指し、オホーツク海側を走ります。

稚内〜宗谷岬〜エサヌカ線

とはいえ、コーヒーしか飲んでないのでお腹が空くのです。
朝食は昨日の夕方食べそびれたウニ丼を食べに行きます。

「無敵の生うに丼」は北海道ツアラーの名物になっているようで、なるほど看板のマスコットは見たことありますね。店内は全国からやってきた旅人の書いた一言が壁から天井まで貼ってありました。

んで、肝心のウニ丼ですが

多すぎワロタ・・・朝からとんでもないモン注文しちまったぜ・・・。
ウニって一気に量食べると意外と重たいんですね。こってりしてるというか。
飽きるほどウニ食いたい!って時は良いかもしれません。

気になるお値段は時価=3700円でした。高いか安いか、賛否分かれるところだと思いますが、折角来た記念ですから、そんなケチらなくてもね!(という旅情が支える良い商売だと思います)

まさかウニの食い過ぎで朝から腹がパンパンになるとは。
一行は海沿いの国道238号線で宗谷岬を目指します。

実はこの日を最後にこの夏の北海道は天気が下り坂でありまして、この時走っている宗谷エリアもどんより重い雲に覆われていました。それでも信号のない広い国道は相変わらずで、バカみたいにスケールの大きい景色が次々に非日常を連れてきてくれます。

宗谷岬までは素直に海沿いのこの国道を走っていれば着くのですが、地図を見るとその手前に山道と牧場があるとの表記。遠回りにもならないので寄り道しましょう。

この国の北端がすぐそことは思えないような広大な牧草地でした。「宗谷岬牧場」だそうです。
アップダウンを繰り返しながら緑の絨毯の間を快走できるので、シーサイドラインに食傷気味な時はこちらに逸れるのも良いかも。

牧場エリアを下ると、宗谷岬は目の前でした。駐輪場にはバイクがいっぱい!

ついたよーー!

ついたぞーー!

写真の水平がとれていないのは近くにいたカップルに撮影をお願いしたためです。
ってか、このモニュメントの前で記念撮影したい人が列作ってんのね・・・。僕はこういう列に並ぶのが結構苦手なのでスルーする気満々だったのですが、折角の初宗谷岬ですしね。

この海の向こうは違う国なんだね・・・。とか思ったけどそれは茨城の海でも同じなわけで、着いてしまったら意外とありがたみが落ち着いてしまった宗谷岬。この公園の横には「最北端給油証明書」をくれるガソリンスタンドがあります。記念とか別にしてもそろそろ給油しないとやばかったので給油。証明書の他に貝殻で作った交通安全のお守りも貰えます。こういうちょっとしたサービスって記憶に残るんですよね。

宗谷岬の後はまたシーサイドラインをトコトコ走ります。

ここからはオホーツク海側を走ることになります。時より吹き付ける北よりの乾いた冷たい風がとても夏とは思えない・・・。出発前ネットで情報収集した限りでも、数年に一度は真冬装備でも太刀打ちできないような過酷な天候に遭遇することがあるとか・・・。恐ろしや北の大地。

国道238号オホーツクラインを浜猿払あたりで海沿いに逸れると、これまた名所のエサヌカ線。

なんにもないよ!道しかない!
バカみたいな景色に思わずヘルメットの中で笑っちゃいます。

こんな事したくなるくらい開放的です。交通量もたまーにクルマが来るくらい。

あきれるほど一直線な道は、これまでの常識と価値観を簡単に壊してくれるお金のかからない一級スポットでした。

エサヌカ線を後にすると、また238号線でオホーツク海岸線を走ります。信号のない一本道。前には法定速度遵守のトラック。となればだんだん眠くなってくるのです・・・。嗚呼そろそろ休憩しないとマズいかな・・・と進入したトンネルが冷蔵庫みたいにキンキンに寒くて一気に目が覚めました。海から吹く風も、夏っぽい湿った生暖かい風だったり、乾いた冷たい風が吹いたりと、やっぱり温帯の本州とはどこか違う空気でした。

それでも慣れればまた眠くなる・・・

ウスタイベ千畳岩で休憩。
観光客用パネルに真冬の写真がありましたが、相当雪深いようです。

失礼を承知で書きますが、この道路沿いほとんど何もないのです。殺風景ってこういう事を言うんだなって思わせるくらい何もない。町並みが見えると「町だ!」って言いたくなるくらい。それでも住んでる人はたくさんいるわけで、前後10km近く何もないのに道路脇を自転車で走る少年集団がいたり。こうやっていろんな土地があって、いろんな人が住んでて。
こういうちょっと退屈な道を走ってる時に、「もしこの土地に自分が引っ越してきたら」とか妄想するのが結構好きなのです。

などとガラにもない事を考えていると、東の空、海の上に明らかな雨雲発見。北海道を走っていて驚いたことの一つなのですが、どこに行っても大体視界が開けているので遠くにある雨雲が目視で確認できるのです。

「アレ、もしかしてこっち流れてくるのかな・・・」

予想的中。バケツをひっくり返したような本降りになる前に「道の駅 おうむ」に逃げ込みました。
次々と避難してくるツーリングバイクの数々w 流石にこの降り方じゃあ気合いで走るってのも無理。

名物と言うことで、お昼はあったかい「ダッタンそば」を頂きました(写真失念)。
長テーブルで食べてたら同じテーブルで町内会の会議が始まってんの。邪魔にならないように退散しました。

ヒマワリ畑からここまでずっと旅路を共にしてきたOTKさんとも、紋別の交差点でお別れ。彼はこの先網走方面へ向かうそうです。僕は進路を西にとって、旭川の街を目指します。彼の住まいは都内だそうなので、帰ったらまたどっか出かけよう!と約束をして分かれました。

出会いあれば別れあり、ではありますが、急に一人になった北海道はちょっと寂しい。
そしてそんな気分に拍車をかけるほど、ほとんど人家のない国道・・・。

見渡して目に入るのは空、でかい積乱雲、山、バカでかいトウモロコシ畑、朽ちたサイロや牧場施設、牛。
道路を走るのはこの辺の住人の足になっているであろう路線バスと、濃厚な香りを放つ牛糞運搬車。
特に面白いものもないからなのか、僕以外に走るバイクの姿も無し。

何度も言うように何もない寂しい田園風景が延々と続く、気が狂いそうな道でしたが、こうして思い返してみると妙に記憶に残っているのです。ひょっとしたら良い道を走ってしまったのかもしれない。

そのまま国道273号で滝上町、上川町、愛山上川ICから旭川紋別道で旭川市内へ。
一気に都市部に入ると同時に、妙な安心感と残念感。とはいえ一っ子一人いない土地にテントを張るほどのタフネスは持ち合わせておりません。

駅前の予約した東横インに着く頃にはパラパラと雨が降りだしておりました。
翌日からは全道的に雨の予報。走るか、やりすごすか・・・。

博多の一風堂もそうでしたが、下調べが甘すぎると、折角来たのにこうやって有名チェーンの暖簾をくぐる羽目になります。店内に日本人の客は僕くらいでした。ほとんど中国・韓国人。

コンビニでビールと小説買って宿に帰りました。ラーメンの味は覚えてない。

北海道走行2日目 稚内〜旭川 行程図

記録がないので正確な走行距離がわかりませんが、大体一日400kmくらい走っています。

憧れの大地に立つ 北海道ツーリング 1日目~2日目 (川崎~小樽~稚内)

年内には完結させたいツーリング記録北海道編。週に一回更新したとしてもあと八週・・・。記憶を呼び戻せば二度楽しい!ということで連載開始でございます。どうかお付き合い下さいませ。

8月8日 AM0:59

会社での夏祭り(笑)を終えて逃げるように退社。何で土曜に出勤してイカ焼きなんてしなきゃなんねーんだよ。という愚痴りたい一日も、これからのことを考えればどうでも良いこと。「北海道に発つ前の日は遠足前日みたいに眠れない」なんて話は聞いてましたが、僕もご多分に漏れず、ということになりました。

ともあれ出発です。

北海道までの往路は、半休を使ってまで予約した8日10:30発 新潟ー小樽便。繁忙期なので出発二時間前にはフェリー乗り場に着きたいとして8時着。川崎→新潟 約360kmをのんびりと6~7時間かけるとすれば、眠れる眠れないに関わらず、出発はこんなもんなのかもしれません。

新潟までは無論有料道路をフルに使います。首都高→関越→北陸道で新潟へ。前回の長野キャンプからW650にリアキャリアを搭載したとはいえ、荷物満載の走り出しは少々緊張します。あまりペースを上げずに首都高を抜け、関越三芳PAで休憩。ここまではスムーズ。

しかしながら東北道もそうなんだけど、利根川を越えると空気が変わるのがわかるんだよね。明らかに一段階寒くなるんだよ。藤岡とか高崎とか。北関東道の表示が出る頃にはもう夏の空気なんてどこの話。だんだん肌寒くなってくる。
耐えかねて駒寄PAで装備変更:ロンT+革ジャン→ロンT+フリース+革ジャン
ガタガタ震えながらフリースを羽織る姿は四輪ドライバーから見たら間違いなく基地害。

赤城高原SAで暖かいうどんを食べてお腹もガソリンタンクもいっぱい。
となるとお約束の睡魔との戦いであります。
寒い・・・眠い・・寒い・・・眠い・・眠い・・・関越トンネルへ。・・・トンネルの中・・とっても暖かいナリ・・・。

・・・・・。

間一髪のところで関越トンネルを抜け、元の極寒へ。ヒートテック+ジーパンの下半身が寒さに耐えられなくなったので、ジーパンとヒートテックの間にカッパを装備。
煙草とコーヒーとガムでステータス異常を回復。

見上げると夜が明け始めていました。

うろこ雲・・・?って、秋の雲だよね。そりゃ寒いわけだ。

排気音に振り返ると、PAの横をカッ飛んでいく荷物満載のバイク達。負けじと先を急げば、いつの間にか蒸し暑い中越を抜けて新潟市内へ。去年の記憶をたどって佐渡島行きフェリー乗り場へ行きかけたけど、道を調べ直して無事乗船場に到着。

日が昇ってきてクソ暑い・・・群馬の山の中の寒さは一体何だったのか。
出港3時間近く前なのに既に数十人並んでました。流石ハイシーズン。

待ち合わせの約束をしていたDUCATI乗りの友人と合流。
くだらない雑談に花を咲かせていると、乗船開始の案内。

一泊二日 新日本海フェリーの旅

実際に船内に並んでみると結構なバイク台数。

かれこれいろんなフェリー会社のフェリー乗ってきたけど、バイクを停めた後に積載の荷物を全部下ろすように指示があったのはこのフェリーが初めて。確かに揺れたら危ないから理屈はわかるんだけど、凄く面倒でした。

大海原へ出港である!最高の天気!
さっきの予期せぬ荷下ろしでカラカラの喉にビールがうまい!
酔いの早さに、寝ていない事を思い出しました。ベッドに戻ってお昼寝。

でもすぐ目が覚めちゃう!ふしぎ!・・・空調があまり効いてなくて暑いのです。
仕方ないので外に出て涼みましょう。

うーむ。潮風が気持ちよい。

デッキには半裸で寝てる人とかいました。そういえば夏に長距離フェリー乗るのは初めてでした。(佐渡とか行きましたけど)

船内はこれまた結構豪華な造り。神戸ー新門司のヤツと同じくらい。
無駄に映画館みたいな部屋とかある。「スポーツルーム」みたいのがあったからワクワクしてのぞきに行ったらエアホッケー二台あっただけだった。

高校野球観戦したり、ビール飲んだり、ゲーセンでKOF98とかやってたら日が暮れてきた。

「新潟行きの便とすれ違います」なんて律儀な船内放送。しょーがねー他にやることないし写真でも撮るかとやってきましたが、幽霊船みたいな写真になりました。

このフェリー、二等寝台なのにコンセントがないの。廊下にポツポツあるんだけど、勝手知ったベテランなのか、延長コードで華麗に自室に引き込む人多数。コンセント無しはiPhone使いには地獄だぜ。

周りの人は地図やらガイドブックやら広げて入念にルート計画を練っているようでしたが、僕はいつも通りほぼノープラン。とりあえず宗谷岬行けばいいでしょーくらいの事しか考えてない。睡眠導入剤に持ち歩いているクソつまらない小説を読みながら就寝。

・・・・・。

「・・・は、間もなく小樽港に入港致します。お客様はご案内の・・・」

この新潟ー小樽便、小樽に着くのは翌朝の4:30。大体3;00頃に船内放送で起こされた気がする。昼寝もしたけど、なんだか寝れたのか寝れなかったのかよくわからん。

着いたーーー!・・・・・どんより曇り空ですね。

乗船時に下ろす羽目になった荷物を積み直して、下船待ち。
今日も一日宜しくお願いします。

隣のバイクの兄ちゃん、W650じゃないの!
俺『どこいくんすか?』
隣「いやー、北海道初めてなんですよ・・・」
俺『俺もです!とりあえず北に行こうかなとしか考えてませんの!』
隣「俺もですよ〜 どっかで会うかもしれませんね。」

しかし同じバイクなのにキレイにしてるな・・・。錆び無いし・・・。

と言う間に下船開始でござる。

もう!皆さんいい年こいた方ばかりなんですから、意味もなくブォンブォンフカすのはやめてくださいよ!恥ずかしいったらありゃしない!

などと憤慨しながら降り立った北の大地。カラッとしてて涼しい!っていうのイメージしてたんだけど、普通にジメッとしてますね。涼しいけど。

小樽で朝ごはん

とりあえずお腹が空いたので、ツーリングマップルに乗ってた港からほど近い「鱗友朝市」内にある「味さき」へ。市場併設だからだと思いますが、このお店朝の4:00からやってます。4:30に入港して朝飯を食うとなるとこの店以外に考えられないよね。ってくらいのタイミングの良さ。

当然同じ事考えてる人がたくさんいるわけですが・・・。
まだ朝5時過ぎくらいなんですけど。

でもそんな待たずに座れました。僕はウニ・いくら・ほたての乗った「巴丼」を注文。

実はですね、お恥ずかしながら僕まともにウニ食ったこと無かったんですよ・・・。正確にはあるんですけど、初めて食べたウニが生臭くて不味くてこんなもの二度と食うかバカが!!ってなってから食べてなかったのです。

というわけでかなりのブランクをおいてのウニですが、なにこれ美味いんですけど。全然生臭くないし、なんか甘いし。朝からこんなもの食っちゃって良いのかな・・・。いきなり満足な朝食となりました

ここでDUCATI乗りの友人とはお別れすることに。昨夜フェリー内で話し合ったところ、既に三度目の北海道な彼は、道南方面をまわることにしたのでした。初北海道の僕に付き合ってもらったら定番スポット巡りになっちゃうしね。

というわけで1人放たれた初の北海道。やっぱり先ずは北の先っちょでしょ−!
稚内市を目指すことにします。

目指せ稚内!

小樽から稚内って意外と400kmしかないんですね!これは普通にいけるかも。まだ朝の6時くらいだしね。実はちょっとビビって稚内の手前あたりにいいキャンプ場ないかな、なんて探したりもしてたんですが、稚内市内で探せそうです。

というわけで小樽から札幌自動車道へ。札幌なんてバイクで走っても混むし何も面白くないと思うので高速を使ってスカッとパスします。

高速に乗って気付く微妙な肌寒さ。やはり冬のフル装備を持ってきて正解だったようです。
岩見沢PAで休憩。

あれ?
どっかで見たことあると思ったら、今朝フェリー内で会話した兄ちゃんでした。しばしの立ち話から、彼も社会人2年目(同学年)、気ままに初北海道一人旅を楽しむのナイスガイだということが判明致しました。
僕がこの先旭川まで高速で走り抜けようと考えていることを伝えると、「その手前にひまわり畑があるらしいから見に行こうと思ってる」とのナイス情報を頂きました。そのテの情報を全く持ち合わせていなかった僕にはかなり嬉しい。

というわけで最初の目的地はひまわり畑になりました。

ひまわりの町 北竜町

道央自動車道からちょいと有料道路を走って深川西ICで降りると、もう辺りは畑だらけ。道はバカみたいに幅が広くて真っ直ぐだし、いかにも北海道的な風景が広がってました。朝から曇りがちだった空も晴れてきたし、最高、最高でございます。

そんな道をプラプラ走ってるとひまわり畑に着きました。

おお!立派な!・・・てか広すぎだよここ。

この北竜町、ヒマワリの作付面積日本一なんだそうです。町のあちこちには「ようこそひまわりの里へ!」的な看板がたくさんありました。

ヒマワリ畑は町営公園みたいなところで管理されてて、数ブロックに分かれたヒマワリ畑の周りを遊歩道で繋いでいました。でも広すぎるのでとても歩く気になんてなれません。レンタル自転車があったのですが、店員がいつになっても帰ってこない商売っ気のない状態だったので諦めました。

徒歩も自転車もイヤ!そんな貴方の為に

トラクターが走っていましたw
乗ってみたかったけど結局客は後ろの客車なんだよね(当たり前か)。

贅沢を言うのであればもっとスカッとした青空が良かった!
のですが、数日前は大荒れのお天気だったとのことで、折角咲いたヒマワリが随分倒れてしまったそうで。

広大なヒマワリ畑は開花の時期を少しずつずらすことで、長い期間たくさんの人に楽しんで貰えるようになっている(と勝手に解釈している)のですが、この日は半分くらいはご覧の状態でした。

こちらはヒマワリ迷路だそうで・・・。
そろそろヒマワリがゲシュタルト崩壊してきたので休憩しましょう。

バイクを停めた駐輪場に向かうとさっき高速のPAで立ち話をした兄ちゃんと三度目の遭遇。同じような時間に出てきたから当たり前なんだけど。

『昼どうすんすか?』
「留萌の街に『蛇の目』って寿司屋があって評判良いみたいですよ」

そういえばツーリングマップルにも書いてあったな・・・。流石下調べが完璧である。

そんな彼、北に行くって話してたし、良かったらご一緒にどうでしょう?ってことで、ここから旅路を共にすることに。決して下調べが完璧な賢者をパーティーに加えたかったわけではないぞ!

ニシンと数の子の街 留萌で昼食

ヒマワリの町北竜から日本海側の港町である留萌市へは山の中を走る国道233号で30kmほど。空も晴れの面積が増えてきて清々しい空気。信号がほとんど無いのであっという間でした(信号があるよ!っていう看板があるレベル)。

目的の寿司屋は留萌の街中にありました。

蛇の目寿司

開店ちょっと前だったけど、「大丈夫だよ〜」と通して貰えました。
ありがたやありがたや。朝が早かったからもうお腹空いてるんです。

特上握り 1575円ナリ。朝は海鮮丼、昼は特上握り。何をやっているんだ俺は・・・。

うまい寿司に満足したところで、さて出発・・・と何気なく振り返ったら「千望台→」の看板が目に入った。このネーミング、間違いなく街が見渡せる高台の名前である。穴場スポットのニオイがプンプンするぜ!

なぜ目の前に鉄塔を建てた・・・。
しかしご覧のお天気。気持ちいいなあー。

オロロンライン〜サロベツ原野〜ノシャップ岬〜稚内

留萌からはひたすら海沿いの道。いわゆる「オロロンライン」。「オロロン」とは北海道の西に浮かぶ天売島に住むウミガラスの別名とのこと。信号の無い海岸線をひたすら走ってるとだんだん感覚がおかしくなりそうですが、これも北海道ならではの感覚なんだろうな。すれ違うバイクはみんな手を挙げて挨拶を交わすし、バイク同士だけじゃなくて自転車の人も、一輪車の人もみんなすれ違ったら笑顔で手を振ってくれるし、僕も手を振る。そんなことを留萌〜天塩の100km以上ずっとやってると、なんだか本当に現実なんだか実は夢でも見てるんじゃないかとよくわからなくなってくる。会う人会う人みんな楽しそうに笑ってる。

これが北海道なのか・・・。

途中、苫前、天塩の道の駅で休憩しながら、さらに北に進むとサロベツ原野の脇を走る道道106号へ。

何ここ・・・ひたすら真っ直ぐだし、ガードレールないし、バカでかい風車が一列に並んで回ってるし。勿論、停まって写真をとってる観光客以外に人気など一切無い(湿地と海の間なので当たり前ですが)。天気が良ければ海の向こうに利尻・礼文が見えるらしいのですが、日が暮れてくると共にご覧の曇り空。日頃の行いすなあ。

あまりの人気の無さに不安になってきたので、先に進んでいくと路肩でママチャリのパンクを直している御仁が・・・。そういえばこのバイクもチューブタイヤなのを思い出した。もしこんなところでパンクなんてしたら・・・ガクガクブルブル

そんな余計な想像のせいなのか、曇り空のせいなのか、最果てが近いからなのか、だんだん肌寒くなってきたところで、稚内の手前、ノシャップ岬に着きました。

モノトーンでもないのに薄暗い殺伐とした雰囲気が最果て感を盛り上げてくれます。
いい加減腹減ったんですが、この辺りの食べ物屋さんは徐々に店じまいを始めた様子(17:00)。しょうがないので稚内まで行ってしまう事に。

最北端の街 稚内

最北端駅キターー
桃鉄だと周りは赤マスだらけだった記憶。カニ漁業団の不安定さ。

最北端っていうと人も住めないような厳しい土地をイメージしがちだけど(実に失礼)、そこいらの田舎町よりよっぽど栄えてました。まずは夕食を食う店を探さなければ。駅前をフラフラし始めた3秒後。

なんという俺の店・・・。店主がひとしくんっていうのかな?
名前が同じだったら値引きとかしてくれないかな?

お刺身定食を頂きました。海鮮に関しては普通に出てきたものは全部美味く感じるよね。だって海なし県育ちだもの。店主の名前の件は流石に何も言わず、レジ前のマッチだけもらってきました。(後で調べてみたら、どうやら調理師の人は「ひとし」じゃないようです。)

出会った当時は「稚内まで行くなんて無理だよ!」と行っていた兄さん(以後OTKさん、としましょう)も僕に騙されるがまま、ホイホイと稚内まで来てしまったのです。1日400kmなんて余裕でしょ!ところでロングツーリングも、キャンプも初めてというOTKさん、じゃあどっかキャンプ場探して一緒にキャンプしようぜ!

バイクが同じ上にテントまで同じだった・・・。定番とはいえ、これはちと恥ずかしいものがある。ちなみにキャンプ場は稚内公園 森林公園キャンプ場にしました。ってか、稚内市周辺だとここくらいしかキャンプ場がないのか、かなりの賑わいでした。

風呂はみなとの湯へ。この風呂屋が入ってる稚内副港市場には稚内の歴史とか、樺太の話とかいろいろ展示されてたり、いろいろと地のものがお買い物できる大変楽しそうな施設だったのですが、僕らが行ったときにはもう既に風呂屋以外はほとんど閉店しておりました。肝心の風呂屋はものすごく立派なところで、その快適さにあやうく出られなくなるところでした。こりゃ稚内に来たら風呂はここですな。

キャンプ場への帰り道にセイコーマートで買い物して、夜はテントの前で鮭トバ囓りながら酒盛り。その日に出会った人とキャンプしながら酒を飲むなんて初の北海道にしていきなり楽しいことになりました。
なんだか出来過ぎてるような北海道1日目の夜は終わりの見えないバイク旅談義と共に更けていくのでした。

北海道上陸1日目 小樽〜稚内 行程図

今回、走行距離をきちんと記録していなかったので、大まかな行程図のみのまとめとなります。