Throw up camp touring 2018 July day-1

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春の1000miles touringの充実感を忘れられず、次は一年後と言った舌の根が乾かぬうちに再度集結となりました。集合場所は関西と関東の間をとって岐阜県の下呂です。

 

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大まかに下呂までは350~400kmくらいです。休みながらでものんびり走れば着きそうなところですが、連日の酷暑を避けるべく5:00には出発。できるだけ高速道路で距離を稼いでから標高のあるルートをつないで進む作戦としました。

パッキングはキャンプ道具が増えたので少し苦労しました。振り分けバッグにキャンプ小物と着替え類、ダッフルバッグにシュラフ、テント、マット等の大物キャンプ道具、ダッフルバッグに括り付けたサイドバッグに車載工具と、使用頻度の高い小物を収納しました。あとは小ぶりなタンクバッグがあっても旅感が出て良いですね。

 

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走り始めの山間部こそ革ジャンを着たくなる気温でしたが、南諏訪で中央道を降りて休憩する8:00頃には日陰を探さないと身の危険を覚える気温になっていました。この先が少々思いやられます。

 

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茅野から国道152号 杖突街道を南下して、伊那高遠から国道361号に乗り換えました。南アルプスと中央アルプスに挟まれた山間の町は夏の色に染まって、まさに夏休みの原風景そのものです。しかし子供の頃はこんなに暑かっただろうか…。

 

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伊那の中心部を抜けて、今度は中央アルプスを越えます。なだらかで広大な裾野に広がった農耕地の緑に癒されました。

 

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中央アルプスを越えて木曽から県道39号で野麦峠へ。よく名前を聞くけどなかなか足を運ぶ機会がなかったので良いタイミングでした。しかしこの時期は路肩の樹々が生い茂って、ただでさえ狭いであろう幅員がさらに狭く感じました。空荷のWなら楽しめそうですが、それ以上の車格では少し辛そうな峠に感じました。

 

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再び国道361号に乗り換え、休憩を挟みながら御嶽山の北側を抜ける県道463号に出るべく南下しました。

 

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木曽街道から一本入ると、運動部の学生さんが合宿するようなリゾート地の雰囲気。白樺並木と葉の緑、嘘のように青々とした空が広がり、夏のツーリングの醍醐味を一度に味わった気分です。

 

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県道435号に折れてスキー場が近づくと、目の前に御嶽山の雄々しい山影が迫ってきました。「御嶽山」とは南北に広がる複数の峰を総称した名称であり、今見えているのは北端の「継子岳」です。

 

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と、教えて頂いたのは道中で何度か見かけたハーレーの男性でした。「カワサキ、いいですね」という一言に人柄を感じ、つい話し込んでしまいました。私がこれから向かう下呂にお住まいだという事で、先週の集中豪雨による被害のお話も聞かせていただきました。「ようやく道路も直ってきたところだから、どうぞ楽しんでください。着いたらビールが美味しいでしょう」という笑顔に会釈をして最後の峠へ向かいました。

 

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目的地まで30分くらいみておけば余裕かな?と思った16kmという距離、実は通信不良による直線距離で、そこからの峠のタイトな事…。250のオフ車が欲しくなるようなつづら折りを必死にクリアし続ける事小一時間、気力体力を使いきったところでようやくこの日の目的地である「中川原キャンプ場」に着きました。

 

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到着したところで受付と簡単な設営をして、Xくんと街中へ買い出しに行きました。しかしキャンプ場のある谷筋から降りた国道沿いの暑いこと…。道路脇の温度表示で38℃を記録していました。山の中走って遠くまで来たのにこんな暑いなんて損した気分になりましたが、岐阜県といえば多治見市をはじめとした猛暑記録の常連なのでした。

手前の町にあった小さな商店で水分補給しても全て汗になって出て行ってしまいます。ようやくたどり着いた街はロードサイド店舗が点在し、少し走れば必要なものは揃いそうです。

 

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食料と飲み物を買い込んでキャンプ場に戻ると早速缶ビールのタブを開けていただきます!あれ?Xくんビール進まないね?前日あまりに楽しみすぎて眠れなかった上にこの暑さで軽い熱中症になっていたようです。

 

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幸い、キャンプサイトの隣には山からの清流がありましたので、飛び込んで冷やしてみると良くなったようです。

そろそろJくんも来るかな?とバイクのエキゾーストがするたびにサイトから見える道路を眺めていると「ドババババッ」というツインの快音がしました。あれ?ボンネビルにしては音質が違うし、音も大きい気がする。

 

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「ぎゃはははは!買ったんだよ!」というJくん、5月のツーリングの際に乗っていたハリスボンネを売りに出し、このXL1200Sを手に入れたそうです。何か買いそうだなと予感してましたがこのタイミングで乗って来るとは思いませんでした。

 

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Xくんの熱中症?も快くなってきたところで本格的に酒盛りスタートです。ノルマは一人3Lくらい?足りねーんじゃねえのか?なんて言いながら、ようやく傾き始めた日差しと川の流れる音とヒグラシの鳴き声に夏休みを感じた気がします。

 

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この中川原キャンプ場は下呂温泉から北に30分くらい離れた小黒川と濁河川に挟まれた中洲のような土地にあるキャンプ場です。近年のキャンプブームも手伝ってか、下呂温泉周辺はサイトに電源があるような高規格のキャンプ場が多く、バイクの横に酒とテントがあれば良いだけの私達には持て余すものでした。

 

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かと言って管理されている気配のないストイックなキャンプ場なら野宿の方がマシですから、その辺のバランスを取るのは常に課題であります。バイク一台+テントひと張り+使用料=1800円と決して安くはありませんが、過不足なく整備されたサイトに水周りも清潔で、何より川のせせらぎの音が周りの音を聞こえにくくしてくれているようで、とてもリラックスして過ごすことができました。