2011夏 W650北海道・東北ツーリング(5) 札幌~積丹~ニセコ~函館

6日目 8月18日(木)

快適すぎる札幌国際ユースホステルにて起床。というか快適すぎてやや寝坊しました。ここにきて随分天気も回復してきたようで、快晴の中出発するのは今年の北海道で初めて。(ただしこの日の札幌方面のみでした)出発した時間が遅かった為にすっかり交通量の増えてしまった札幌市内で出端をくじかれながら、朝ご飯を目指して一気に積丹方面へ向かいます。

晴れ晴れとした空から射す日差しはまだ夏の力強さを感じさせるものの、ちょっと走り始めた時に感じる空気の冷たさは秋そのもの。出発時に羽織った夏ジャケットから革ジャンに替えました。ここ数日走った道東の感覚で到着時間を読んでいたのですが、札幌以西ではなかなかスムーズに走れず、予想より随分遅れて積丹エリアに到着しました。

積丹といえば・・・

そういえば今回のツーリングで北海道入りしてから食べた海鮮は釧路の回転寿司くらいでした。去年こっち方面を走った友人から「稚内より積丹のウニのがうまい」と聞いて食わずにはいられまい。

ぐるなび – お食事処 みさき

というわけで朝食は「赤ばふんウニ丼」です!3200円也。うめえええwwwwwって夢中になって食べたらあっという間に食べ終わってしまった…。もちろん生臭さなんて無くて、濃厚で甘みのある味はこれを書きながら思い出すだけで腹の虫が鳴ります。

今回食事したのは「みさき」でしたが、後々ガイドブックを読み返すと、僕が行きたかったのは同じ積丹にある「なぎさ」というお店でした…(正確には「なぎさ食堂」)。まあ「みさき」も有名人のサインなんかがたくさん飾ってある有名店だったようで、うに丼もおいしかったので良かったのですが、「ひらがな三文字の店」って記憶だけで目的地を探すのは詰めが甘すぎると言わざるを得ない…。

これ書いてたらマジ腹へってきた。築地とか行けば美味しいの食べられるのかな。

積丹岬と神威岬

いつもの20倍もの値段の朝食を食べた後はすぐ近くの積丹岬へ。積丹岬っていうと僕は良く聞く名前だと思っていたのですが、駐車場から灯台へとちょっと寂しい雰囲気。駐車場からはそこそこ歩くので汗だくになってしまいましたが、岬を抜ける海風が涼しくて気持ちいい。お次はその先にある神威岬へ。

こんな感じで岬の先端まで遊歩道が整備されているのですが、暑いし、人多いし、遠いし、カメラ重いし…

ひいひい

でも岬の先端では嘘みたいな青い色をした海が広がっていました。そもそも海の青色ってのは空の色の反射もあるけど水分子の伸縮運動に起因する可視光の吸収と水中の微粒子による光の散乱が…とか言ってると女の子にはモテないし友達も減るから特に理屈っぽい理系のみんなは気をつけようね!

この写真だけ見せて「これこの間地中海あたりに旅行行った時の写真なんだけど」とか言ってもバレなそう。ってくらい日本離れした風景ですね。海外旅行したことないけど。

お約束のご当地ステッカーを購入して出発。積丹岬と違ってお土産屋さんやレストラン的なところもありましたが、アジア人観光客でごった返していました。

積丹~ニセコ~洞爺~函館

神威岬からは海岸沿いを走り、岩内からニセコパノラマラインへ。「有名な道だし走っておくか」くらいの意気込みが覆されるすばらしい道でした。途中なかなか停まるところが見つけられず写真撮影はできませんでしたが、羊蹄山をいろんな角度から望む景色が良く走りやすかったです。途中野良犬かと思ったら痩せこけたキツネと初遭遇。おおっ、とは思ったけどほぼ野良犬みたいな雰囲気で、バイクから降りて近づこうとは思えなかったなー。なんかいろいろ持ってるらしいしね…。

ちなみにホクレン黄色フラッグ(道南)をこのへんで入手したかったんだけど、ホクレンを見つける前にガス欠しそうになったので断念…。

観光地的整備のされたニセコの街を抜け、のどかな道を洞爺湖方面に向かう途中凄まじい通り雨に遭遇するものの、閉店間際の道の駅の食堂で適当な食事をとり終える頃にはすっかり止んでいました。洞爺湖はどこかで通りすがりに眺めれば良いやと思っていましたが、国道沿いのドライブインにちょうどいい展望ポイントがありました。

北海道 支笏洞爺国立公園 サイロ展望台

ツーリングマップルにも載る定番スポットみたいです。

なぜかクマの剥製が…。結構怖い。

羊蹄山もどこか良い場所で撮りたいななんて呑気な事言ってる間に雲隠れ。一日あたりの走行距離が伸びるとこういう細かいツメが甘くなるのが僕の旅の悪いところ。この日は函館周辺泊の予定なので虻田洞爺湖ICより一気にワープ!と思ったら八雲の先の落部までしか通っていませんでした。

昼間日の出ている間はもちろん汗ばむほどだったのですが、夕方高速に乗ってからが寒かった…。堪らず長万部手前のPAで休憩ましたが、自販機に温かい飲み物などある筈もなく…。この日は北斗市の「きじひき高原」にキャンプ予定でしたが、天候も回復しなさそうな上、僕のメンタルが腐ってきたのでこの時点でキャンセルし、函館市内のビジネスホテルに泊まる事にしました。

走りはじめると予想通り落部ICで降りたあたりからポツポツと始まり、函館市内に入る頃にはバシャバシャでした。やっぱりキャンプは諦めて正解でしたが、今年の北海道も最後まで天気に振り回されっぱなしでした。到着したビジネスホテルには同じくズブ濡れになった単車乗りが次々とやってきて、入り口前がバイクだらけに…。皆さんご苦労様です。

R0014420

部屋に荷物を運び入れた後、折角だから評判の良さそうな塩ラーメンを食べようと街に繰り出しましたが目的の店は閉店時間。結局空腹と疲労に負けて転がり込んだ適当なお店で食べる事に。不味くはなかったけど、そんなに高評価って感じじゃなかったなー。ラッキーピエロ行けば良かった…。

その後、宿に戻ってTVを点けるとアンビリーバボーで「三毛別羆事件」のドキュメンタリーやってて思わず見てしまったんだけど、こんなの渡道前に見たら林道なんて入れないよね…。北海道最終日で良かったと心底思いながら就寝。
※リンク先のWikipediaも結構な内容でしたので怖いの苦手な人はご注意

2011summer route6

この日の走行距離:447km