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R100RS 盛夏の前にアンダーカウル取り外し

R100RSのアイデンティティとも言える大きなカウル。乗車すればライダーの全身を覆い、高速走行時でもその防風性能により内部はほぼ無風状態であることから、冬でもほとんど寒さを感じる事なくロングツーリングを楽しめるという最強の防具であります。しかし何事も長所と短所は表裏一体。風を感じず暖かいという事は、夏のカウル内は灼熱地獄になるのです。

先日の湘南方面へ走った週末ツーリングでも、街中の渋滞では熱中症になる程の暑さを感じました。次回に予定されているロングツーリングでは同じ轍を踏まぬよう、重い腰を上げて着脱可能なカウルの下半分を取り外す作業を行ったので記録しておきます。

 

まずはサイレンサーから

重い腰、と書いたように、この着脱作業はそこそこの作業量なのです。しかも大体が暑くて我慢できなくなる時期にやるもんだから作業に対して良いイメージがありません。まずはサイレンサーから順に排気系を分解していきます。サスペンション側は工具が届きづらいと思いますが、エクステンションがあればなんとかなります。

 

次にエキパイとサイレンサーの間の触媒ボックス?も接続を緩めて抜いていきます。まずはサイレンサー側から。

 

エキパイ側も同じ六角穴ボルトの金属バンドで締めてあります。触媒ボックスは取り外しにくいですが、左右に揺すると少しずつ外れてくれるはずです。ここまで外した状態でエンジン掛けるといい音するんだろうなあ、という誘惑に負けぬよう作業を進めましょう。

 

エキパイのフランジナットは専用工具が必要になります。ヤフオクや輸入屋さんで売っているのを買ってきました。固く締まっている場合はプラスチックハンマーで叩きながら少しずつ緩めていくのがいいと思います。力ずくで作業してシリンダーのネジ山がカジると大惨事です。

 

ようやくカウル本体に着手です。まずは下段中央部分を固定している+ネジを外していきます。全て外すと下段中央部が外れてエンジン本体とオイルクーラーが出てきます。

 

カウルの内側も+ネジで固定されているので外していきます。僕はいつもここでネジを落として捜索するハメになるので、落とさないように気をつけましょう。

 

フレームから伸びるステーにはボルトとナットで固定されているので、これも一旦外します。

 

さらにカウルはシリンダー下にあるステーにも固定されているので、ここも外します。

 

これで横カウルが自由になりました。しかしこのままでは抜けないので、エンジンガードも取り外す必要があります。ちょっとした加工とかで知恵の輪的に取り外せたらいいなと思うのですが、いまのところ知識もアイデアもないので手を動かすことにします。

 

エンジンガードも取り外します

エンジンガード上側のボルトから外していきます。ここは13mmなので、僕はいつも車載工具のスパナを使ってます。ちゃんとした工具買いに行きたい…

 

エンジンガード内側の狭いところにももう一本13mmがあるのでこれも外すと、エンジンガードを上側で固定しているステーが外れます。

 

エンジンガード下側は六角穴ボルトと…

 

19mmのエンジンマウントボルトに固定されています。エンジンマウントボルトにはさっき外したカウルのステーと、サイドスタンドが一緒に固定されているので、カウルステーは取り外し、サイドスタンドは元どおりの角度に戻してから締めておきましょう。この二本を外すとエンジンガードが外れ、めでたく横カウルが外れるようになります。

 

ここまででようやくトップ画像の状態まできました。これで左半分の取り外し作業終了。右半分もほぼ同様に作業できますが、エンジンガード下側にオイルフィルターがあって少し作業がし辛いです。ですが特に特殊な工具は要らずに作業できますので詳細は割愛します。

 

元に戻しましょう

まずはエンジンガードから逆の手順で元通りに取り付けます。先に上側のステーを仮止めして、位置を調整してから下側のステーを取り付けていくのが良かったと思います。

 

次にエキパイの取り付けですが、このフランジナットが熱でかじりつくとシリンダーごとの補修となり大変なことになるそうです。一般的に金属のかじりつきは高熱のかかる場所で起きやすいとされていますので、かじりつき防止の為にこのようなスレッドコンパウンドを塗ってから締めていくようにしています。毎シーズンの脱着でも今のところ固着せず、取り外しに苦労することもなくなるので欠かせません。

 

フランジナットのネジ山以外にも、エンジン近くの熱がかかりそうなボルトにはスレッドコンパウンドを塗るようにしています。一般的にはスパークプラグネジ山のかじり防止に塗ることが多いみたいですね。

 

というわけで完成しました


before

 


after

初めて作業した時のめんどくさい印象で半日くらいかかりそうなイメージでしたが、blog用の写真を撮りながらでも1時間半ほどで終わりました。もっと慣れれば1時間くらいでできるかもしれません。

たかがカウルの下半分、と思われるかもしれませんが、スネからヒザに風が抜けるだけでずいぶん快適になります。この仕様にしても最後まで辛いのは目の前にシリンダーがある爪先ですね。真夏は暑すぎて爪先の感覚がなくなることがありました。ともあれ、これで暑い真夏にむけてわずかながらの準備ができましたので、今年の夏も時間を見つけて走らせていきたいと思います。

 

そういえば

先日からのフロントブレーキ引っかかりの問題は、バッドを固定するバネ板が外れてローターに当たっていたのが原因でした。今回はいつもお世話になっているプロに診てもらってしまいましたが、目視で確認できるあまりに簡単な原因でしたので、今後は自分で簡単な点検ぐらいできるようならないとな、と思いました。

 

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