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卒業記念四国ツーリング4日目 松山-檮原


四日目。お世話になった松山YHを後にします。「四国の国道走破ステッカー」が売っていたので、何枚か購入。温泉は近いし、松山は良い街なのでまた来たいです。

この日あたりから1日の予定がかなり曖昧になってきて、『ここ見たい!ここ行きたい!』ってな具合で随分適当な計画具合になってきました。まあ、これが一人旅の良いところではあるんですけどね。これが後々支障を来す原因に・・・。

松山を出る前にまずは松山城へ。完全に昨晩の城マニアの影響ですね。天守閣は山の上にあるのでロープウェイor一人用のリフトで上ります。

 

リフトを登り切ると天守閣が見えてきます。文化財を前にみんな一生懸命ケータイのカメラを向けているのが良くも悪くも現代的ですね。恥ずかしいとは言わないけど、「良い景色!まずケータイ!」ってのは俺はちょっと抵抗があるなあ。Blog投稿用に撮ってはいたけど、老若男女問わず城にケータイ向けてる姿はどうも違和感を覚えます。

この庭に立ってる木は全部桜みたいですね。開花時期はすばらしい花見スポットですな。前述したように小高い山の上なので、松山市内も一望できます。

立派な石垣!スゲー!そういえば城なんて会津若松の鶴ヶ城くらいしかまともに見たことない気がする。しばし城マニアの気持ちになって各建造物を撮影。

 

右上の写真の門の前に立つ木も桜です。春になったら見事でしょうね。

 

城内にはやはり戦闘を意識したスポットがたくさんあります。
戦国無双のゲーム画面しか浮かんでこない俺。

  

  

門撮るの難しいな。

天守閣内では松山城の歴史を学べるほか、松山市内を一望できます。

 

 

城って結構面白いかも・・・。新しい扉が開いてしまいそうになるのを感じながら、敷地内の軽食屋で朝食。

 

「炊き込み鯛めし」、「坊ちゃん団子」、「日本一のみかんジュース」をいただいてきました。鯛めしは昨晩食べた刺身が載っているタイプとは違い、炊き込みタイプ。風味がしっかり残ってておいしいです^q^ 「坊ちゃん団子」ってのは松山が夏目漱石の「坊ちゃん」の舞台であり、漱石ゆかりの地であることから作られた団子です。街中の至る所で「坊ちゃん」の文字を見ます。「日本一のみかんジュース」は完全に名前だけで注文しました。味は普通のみk(ry

松山は城あり、温泉ありと、歴史にも恵まれてますが、ちゃんと観光に力を入れてる気がします。悪くいえば商魂たくましいって所なんでしょうけど、観光する側もいろいろ整っているので観光しやすいです。

のんびりしすぎた松山を後にし、国道56号線で南下。途中、国道378号線に乗り換えて海沿いの道を・・・と思ったらどんどん山っぽい風景に。どうやら道に迷ったようです。

四国はちょっと道を間違えると突然山の中に入ったり、山の間から海が見え始めたりします。間違えたのがわかりやすくて良いんですけどね。

気を取り直して国道378号線まで戻り、海沿いを走ります。この道は通称「夕やけこやけライン」らしいんですが、なるほど西の海に落ちる夕日を見ながら走れれば最高の道ですね。残念ながらこの時は昼時なので、春の陽気と海に向いて咲く菜の花を見ながら走りました。

この国道378号線沿いは予讃線というローカル線が走っているのですが、その予讃線の「下灘駅」という駅が青春18切符のポスターになった駅として有名らしいです。

通り道なのでちょっと寄り道。

 

 

写真の水平とれて無くて残念な感じですが、ホームから海だけ見えるっていう絵はなかなか無いですよね。丁度列車も入ってきましたが、1両だけの良い感じの列車です。こういうローカル線で旅するのも良いなあ。

この日の目標は四国最西端です。
何とも無茶な思いつきですが、当初予定してた内子の街はちょっと肩すかしくらいそうな雰囲気だったし、鯛めしの宇和島は遠いし・・・という成り行きでした。

地図見てもらうとわかるんですが、四国の西側に尖った半島があります。これが佐田岬半島。その先端の佐田岬まで行ってきました。国道197号線を使ってひたすら走る。道路の右に左に海が見え、丁度山の稜線を走ってる感覚。

 

この半島には風力発電の風車がたくさん立っています。管理用に作られたであろう道が風車のすぐ横まで走っているのですぐ隣まで行けます。レッドバロンの看板は四国のツーリングスポットに必ず立ってました。全部写真撮れば良かったなあ。

右下にあるのがバイクね。風車でかすぎワロタ。こんなでかい建造物がいくつも同じ方向を向いて建っている風景はちょっと神秘的な物を感じたり。

この風車が見えるあたりからの道が細いのなんのって。最終的には道幅2m、対向車来たら終了。って道ばっかりになります。民家があったら驚くレベル。四国はこういう「国道なのに、県道なのに酷い道」というのが多いらしく、揶揄して「酷道」「険道」と言うみたいです。(ごく狭義でしょうが)

ここでも突然の険道の出現により予定より大幅に時間を食ってしまうことに。神経をすり減らしつつ到着。駐車場ではおばちゃんがみかん売ってます。

 

そしてここで知る事実。「佐多岬まで徒歩20分」ええい、ここまで来て行かないわけには行くまい。と奮起したもののこれがまたえらいタフなハイキングコース。

体力削られながら岬先端に到着・・・。

 

 

おお!海の向こうに大分県が見える!最西端スゲー!
写真では見えませんが、工場らしき煙突も見えます。

つーか全部の写真にレンズの汚れが写り込んでる・・・。

計画外の狭路ドライブと山道ハイキングのせいで体力ゲージは赤色点滅でしたが、ここから今日の宿へ行かなくてはなりませぬ。道は国道197号をひた走るだけなんですが、ざっと計算したら200kmくらいあるんです。もうアホかと。

ソッコー心折れそうでしたが、己に鞭打ち、バイクに火を入れ走るだけです。佐田岬半島から八幡浜市、大洲市を経由して檮原町へ。

檮原町に入る頃には19:00を回っており、もう周囲は真っ暗。トンネル何本くぐったかわからん。山何個超えたかわからん。とりあえず相当山奥に居て、ここでバイクがチーンしたら俺終了って事だけは確か。

寒さで頭がぼーっとしてきた頃、今夜の宿の看板が見えました。今夜は「ライダースイン雲の上」に宿泊。

 

 

ハイシーズンはバイク乗りだらけになるそうですが、この日は俺と原付軍団が4人という組み合わせでした。バイク乗り向けの宿だけあって安くて良いのですが、部屋には何もないので一人は少々寂しいですw

隣には同じ「雲の上」を冠したホテルとレストラン、銭湯があるので、食事、風呂は困らないです。みんな公営なのかな?ライダースインは半分公営みたいです。

ホテル隣接のレストランでカルスト牛のハンバーグを食って、温泉に浸り即就寝。温泉からの帰り道は本当に真っ暗で、手に持ったヘッドライトが役に立ちませんでした。やっぱりその分星はきれいでした。

五日目は四万十川、四国最南端を制覇します。

【この日のルート】

走行距離:235kmくらい
山道は楽しいけど体力的にキツイです。四国の山道はひと気が無くてコワイ。

五日目に続く。

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