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卒業記念四国ツーリング5日目 檮原-中土佐

7時頃朝の寒さとともに起床。やっぱ山の中は寒いです。電気ストーブレンタルと布団(各300円)したけどやっぱ寒いよ。

ちょっと洗濯物が溜まってきたので管理棟にあるコインランドリーで洗濯。談話室にあるバイク雑誌を眺めながら、昨晩檮原町内で買っておいたカップヌードル+かつおの刺身で朝食。9時過ぎに出発。まずは「四国の屋根」と呼ばれる四国カルストを目指します。「カルスト」については以下wikipedia参照。

カルスト地形(カルストちけい、独: Karst)とは、石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が雨水などによって溶食されてできた地形である。
「カルスト」という語は、スロベニアのクラス(Kras)地方のドイツ語名に由来する。この地方には中生代に形成された石灰岩が厚く分布し、溶食による地形が多く見られるため研究が最初に進み、後に同種の地形を表す呼び名として「カルスト」がヨーロッパで広く使われるようになった。

要するに石灰岩由来の変化に富んだ地形ってところですかね。

檮原町内で給油し、国道440号線を使って北上。ライダースインの管理人さんに聞いてはいたけど、これがなかなかの酷道。

この写真なんてまだ甘い方です。2メートルくらいしかない道幅。ガードレールなし。落石多数。ものすごい高低差。「一気に駆け上がる」という表現がぴったりです。しばらく頑張ると徐々にに景色が開けてきます。

地芳峠方面から天狗高原側へ。尾根の上の道なので右も左も山だらけ。

これがカルスト地形。石灰岩があちこちにむき出しになってます。夏場は牧草に覆われてコントラストがきれいなんでしょうけど、時期が時期なので若干殺風景放牧されている牛さんもおりません。路肩には雪も残ってたしね・・・。普通に夏来るべきスポットですねw

 

 

条件が良ければ太平洋やら雲海やら見えるらしいです。この日あたりは丁度黄砂が飛んできてたみたいで遠くまでは見通しがきかないですね。

整備された林道をから、国道197号を経て国道439号へ。
今日は四万十川巡りです。

しかしまたこの439号が酷いwこれまでの酷道に輪をかけた狭さです。片側に四万十川の支流である檮原川、もう片側は岩壁。もちろんガードレールもないし、9割ブラインドコーナー。神経すり減るのなんのって。

四万十支流の上流です。

酷道439号から国道381号線に乗り換え、ここからは四万十川と並んで走ります。さっきまでと打って変わって非常に走りやすい道ですw

山奥なのにでけえw 雰囲気は栃木の那珂川と似てますね。

お腹が空いてきたので「道の駅 とおわ」でお昼休憩。ここの道の駅では、四万十川を眺めながら食事できる上、川まで降りていけます。

露出がどっちつかずで残念な写真ですが、豚丼セットおいしかったです^q^

ご飯の後は川辺に。

お腹もふくれて、すっかりストイック精神も薄れてくるのですが、今日も先は長い。ぽかぽか陽気で昼寝したくなりましたが、眠気を振り切って出発。

道は国道381号から国道441号線へ。3ケタ酷道はもう嫌だお・・・。この道も予想を裏切らない酷道。「四万十川とゆっくり走る」っていうコンセプトなら最適なんだろうけどね。前を走る高知ナンバーのハイエースは何であんなペースで走れるの?死ぬの?

しばらく走ると四万十川もかなり大きくなってきます。そうすると出てくるのが沈下橋。

沈下橋というのは、増水時に沈んでしまうことを前提に作られた橋のことです。そのため欄干がなく、「最悪増水で流されちゃってもいいや」っていうコンセプトらしいです。構造が単純で比較的安価なため、交通量が少ない山間部などで「ちゃんとした橋作る金はないけど、橋がないと生活できない」っていう所にあるようです。四万十川流域はまさにそのコンセプトぴったりの地域であり、そのため数多くの沈下橋が見られます。

 

四万十川にかかる沈下橋にはすべて名前のついた看板がついてるのですが名前を忘れてしまいました・・・。橋の上で写真を撮ってる間にクルマが来て、バイクを避けようとしたらバイクもろとも川に落ちそうになりました。クルマのおねーさんは笑ってましたが、俺は冷や汗ダラダラ。思い出しただけで変な汗かいてきた。

沈下橋として有名な「岩間の沈下橋」「佐田の沈下橋」も観てきましたが、日が傾いてきたのでゆっくりできず。

旧中村市から国道56号で宿毛市へ。国道321号線、通称「足摺サニーロード」で四国最南端、足摺岬を目指します。宿毛市内からしばらく山の中を走ったりと、色気のない風景が続くのですが、海が見え始めたらその景色は格別でした。

しかも狙っていないのに日がどんどん傾き始め、西日の差す海岸線を走ることができました。悔やまれるのは時間に余裕が無くて写真が一切無いこと。土佐清水を抜けて足摺岬へ。
駐車場にバイクを置くと、早速ジョン万次郎がお出迎え。灯台へ向かう遊歩道は南国的な植物が鬱蒼と茂っておりました

  

 

灯台の建つ岬を望む展望台に到着。

 

差し込む夕日も相まって迫力のある景色です。
岩肌に打ち付ける白波が火サス的スポットですね。

時刻はこの時点で18:00。今日の宿はここから直線で100kmは離れてる中土佐町です・・・あーあ。チェックインは20:00までとの事なので、少々遅れることを電話で伝えます。

『20:00に間に合わなそうなんですが・・・』
「いまどちらに?」
『足摺岬です。どれくらいかかりますかね?』
「・・・。そこからだと3時間はかかりますね・・・お待ちしているので大丈夫ですよ」

完全にチーンです。できるだけ早く着くように急いだ安全運転。昼間来た旧中村市に戻り、国道56号線で窪川を目指します。

しっかし四国は信号が少ない。旧中村市の街を抜けた後はほぼノンストップで走れるため、知らず知らずにペースアップ。そんなペースアップした俺を止まってるかのように抜いていく地元ナンバーのセルシオ、bB、ムーブ・・・北関東を彷彿とさせるどこか懐かしい風景です。

そんな中やたらケツに張り付いて煽ってくるクルマが登場。バックミラーで車種確認。うーん、大型セダンかな?旧クラウンっぽいな。またDQN車か・・・。アクセル抜いてもなかなか抜いてくれないし、鬱陶しいので加速。その後僕がどうなったかはここには書かないことにします・・・。

寒さの中半泣きになりながら窪川周辺に到着。宿までもう少し。ツーリングマップルには「道が細い」とか書いてあるけど、時間がないので最短距離の県道を走ることに。

これが大失敗。これまで出会った中で間違いなく最凶の険道でした。道幅は2m弱。道幅の半分は落石で走行不能。逆サイドはガードレールなしの断崖。もちろん街灯なんて物はなく、人家の灯も全く見える気配なし。頼りになるのはXLRのライトのみ。延々続く九十九折りの険道。さらに飛び出すタヌキorイタチの類。もうメンタルもフィジカルも限界・・・。

そんなストイックロードを走ること20分くらいで今夜の宿「ライダースイン中土佐」に到着しました。時計は21:00過ぎてました・・・。管理人さんにゴメンナサイして、今走った道の酷さを愚痴ると「あの道は地元の人でも滅多に通らんよwww」

道理であんなに落石があるわけだ・・・。

こうして自分の時間配分の無計画さに改めて嫌気の差した5日目の夜は布団に吸い込まれて行くのでした。

【この日のルート】

走行距離:334km 走りすぎだろ・・・

6日目に続く。
引っ越し前になんとか完結させます。

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