最近めっきりこのブログに登場しなくなってしまったR100RS…。実は3月末の河津桜ツーリングには彼に乗っていくつもりだったのですが…
セルの回りが重いのは珍しくないとしても、電圧計の針が指す値が小さい気がしました。いつもは12Vくらいなのにこの日は11.5Vくらい。
久しぶりの始動だから電圧下がってるのかな?と思って走り始めると、発電されるどころか電圧計の針はどんどん下がって行きます。ジェネレーターのインジケーターは消えたまま、回転を上げても電圧計は反応せず、ウインカーを使うだけ針が示す値が落ちていきます。
このまま高速に乗ってサービスエリアでエンジンを止めたら最期、セルが回る電圧が残らなければ再始動はほぼ不可能になってしまうかもしれません。
最寄りインター手前で踵を返すという苦渋の決断をし、自宅に戻る頃にはウインカーはもちろん、ETCすらまともに作動しなくなってました。やっぱり発電できずにバッテリーの残電圧だけで走っている乾電池状態だったようです。
帰宅直後に測定した電圧は10.76V…。よくエンジン止まらずに走ってくれました。応急処置でとりあえず充電器に接続。
ネットで先人の知恵にすがると、R100RSは発電後にインジケーターランプを経由してバッテリーに向かう配線になっている事がわかりました。つまりインジケーターランプで断線が起こるとバッテリーへの充電も不可能になってしまう仕組みなんだそうです。親切な設計…なのかな?
ここからは平日夜のわずかな時間を使った作業のため時間がかかりました。やはりキーONでも「GEN」のランプが点灯しません。球切れなのかその他の原因なのか絞り込む為にも分解してみることにします。
まずはハンドルポストへの衝突から保護するクラッシュパッドを取り外します。爪で固定してあるだけなので、引っ張れば簡単に外せます。
次にメーター本体をステーに固定してあるボルト三本を緩めます(写真上)。写真が暗くて分かりづらいのですが、このボルトを緩めてメーター本体を手前に引けばメーターステーから取り外す事ができますので、ボルトを完全に緩めて抜く必要はありません(写真下)。
メーターに向かって左奥にメーターケーブルが付いているので、これを緩めて取り外します。
これでメーター本体はハーネスで繋がっているだけになりましたので、メーター本体裏側のハーネスコネクターを外します。小さめの+ネジで固定されています。
このネジを外してもコネクターは簡単に外れてくれないので、小さいマイナスドライバーなどを使って少しずつこじ開けました。
これでメーター本体が車体から外れました。
インジケーターランプにアクセスするにはメーター裏のカバーを外します。いくつかの+/ーネジを外していくとカバーが取り外せます。
これでようやく電球にアクセスできます。真ん中に縦に並んでいるのが電球が入っているソケットです。ソケットごとプリント配線を噛み込んで固定することで導通を取っているので、あまり力ずくで作業しない方が良さそうです。
肝心の電球は…切れてない!ということは他の発電系が原因の可能性があります。DIYで出来る範囲に原因があればなんとかしたいのですが、電球を固定するソケットも導通は問題なし。なんらかの原因で電球が一時的に接触不良になってただけだったりしないかな?と接点周辺を触ってから電球を元に戻すと、
何事もなかったかのようにGENランプが点灯しました。ごく最小限のコストで問題が解決したので万歳なはずですが、少し納得がいかないような気もします。分解しなくてもメーター殴れば解決したのかもしれません?
充電後に少し時間が空いてしまったので写真では12V止まりでしたが、エンジンの回転上昇とともに昇圧することを確認できました。ごく単純な原因でも自分で考えて、原因を突き止めることができるとちょっと成長した気がしますね。久しぶりのトラブル対応でした。
ただでさえ好き好んで古いオートバイばかり乗っているのですから、そういう技術も積極的に身につけていきたいものです。