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第一回秋ヶ瀬公園W1ミーティング



さいたまを堪能した後は今回の大きな目的のひとつである秋ヶ瀬公園W1ミーティングへ向かいました。W1は私とZさんの二台のみでしたが、第一回なので告知が足りなかったかもしれません?一台BMWが写っていますが持ち主が「Wさん」なので参加資格を満たしております。

 

私と同じようなタイミングで、同じように無理をしてW1SAを買ってしまったZさん。私より旧車二輪の深みにハマってる人と価値観を共有できるのは大変光栄な事です。

 

ここまで一緒に街中を走った印象に加え、2台のWを敷地内でゆっくり乗り比べた結果、いくつかの感想を持ちました。

まずエンジンからの振動が2台とも同程度であることです。私のW1SAは以前友人から借りていた650RS(W3)と比較すると振動が少ないと感じており、これはクランクシャフトのバランス修正が行われている為と考えていました。

しかし乗せてもらったZさんのWは腰下未OHという事ながらほとんど同程度の振動であり、バランス修正を行わなくとも状態の良い車両は振動が少ないことが示唆されました。一方で、バルブタイミングや点火時期、燃調などによっても振動は変化すると思われますので、クランクの個体差、というよりはその車両のトータルな状態を示すバロメーターと考えるべきかもしれません。

 

また、彼のWにはもちろん純正のミクニVM28が装着されていますので、AMAL Mk1が載ったW1SAにしか乗ったことがない私には興味津々でした。

結論から言うと、想像以上に乗りやすく、見方によってはAMAL Mk1より扱いやすい場面もあると思いました。今まで扱いやすいと思っていたAMALはミクニに比べるとゼロ発進がしやすく、高回転へのパワーの出方がわかりやすい一方、パーシャルからのアクセルワークのツキはセンシティブに感じました。「W走り」と言われる?ズダダダタッ……ズダダダタッ……という走り方はミクニの方が扱いやすく、皆さんがそういう走り方になるのがよくわかりました。

ただ、現在のAMALのセッティングは走行するには問題ないものの、気温の上がってきたこの季節においてはベストではないかもしれません。セッティング次第ではフィーリングが変わる可能性もあるのでしょうか?

Zさんからもほぼ同様の感想をいただきましたので、現時点でのインプレッションとしては信頼のあるものだと思います。古い車両でキャブレターの違いを楽しめるなんて贅沢な遊びですね。

 

乗り味以外になりますが、AMALキャブの大きなアドバンテージのひとつは現在も部品供給が行われている事だと思います。ミクニもKEYSTARからジェット類などは入手可能と思われますが、ボディから新品が手に入るのはAMALならでは、でしょうか。

 

ああでもないこうでもないとW討論をした後は、ちゃっかりWさんのR90/6にも試乗しました。購入直後に乗らせていただいた時と比べてかなりリファインされているようです。

2台W1を乗った後だと同じツインなのに未来の乗り物に感じますね。低回転の心地よい鼓動感を保ったまま高回転まで跳ね上がるようなエンジンのフィーリングはWの後では上品に感じます。

我が家のR100RSと比較するとコンパクトな車体にアップライトなポジションが扱いやすく、街乗りから高速道路まで場面を選ばず楽しめそうです。それでいてこの所有欲を満たすルックスですから、不満点が思いつかないです。それでも乗り続けるとあれこれ考えてしまうのが趣味人の悪い癖なのですが…

今までは自分の経験や引き出しが無く、他の車両と乗り比べる意義は少ないと考えていましたが、バイク仲間の広がりとともにいろいろな車両の個性に興味を持つようになりました。同じ車両でも状態や仕様で性格の変化があり、跨ると自分の感性が試されているような緊張感を覚えます。

まだまだこの世には未知の乗り物がたくさんありるわけですから、この先待っている楽しみは無限大です。時代を越えてオートバイの個性を味わえるなんて贅沢な趣味ですね。

 

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