少しずつ冬の足音が聞こえはじめた11月も中旬、10月に中型免許を取って念願のCBR250Rが納車された会社の先輩(21)と、若いのにZ系旧車に目がないという会社の後輩(19)と3人でお決まりのターンパーク~伊豆スカイラインルートをツーリングしてきました。
逆光が酷いですが、先輩のHONDA CBR250Rです。軽量な車体はもちろんのこと、単気筒ながら高回転なエンジンが次世代のクォータースポーツを思わせます。バイク初心者な彼は慣らしの存在を知らなかったようで、速攻ブンブン回しまくっている様子でした。HONDAの技術力と耐久性が試されています。
一方こちらは後輩のKAWASAKI ZEPHYR400。集合場所までの道中で後ろに付かれた時はどこの旧車會かと思いましたが、近くでよく見ると走り系に振った手が加えられていました。結構お金かかってるみたいです。彼は現在大型二輪の教習中でGPz900に乗りたいと意気込んでいました。
TOYO TIRES ターンパイク~箱根 大観山
伊豆箱根エリアは首都圏からバイクが山のように集まってくる定番のツーリングスポットです。道の走りやすさと海あり山ありのダイナミックな景色の良さもあり、私も初めて連れてきてもらったときは大変感動したのを覚えています。
時の流れは早いもので、そういえばあれは一体何年前かと思ううちに、いつの間にか案内する側になっておりました。地元が神奈川の後輩はともかく、初バイクの先輩にはあの時の私と同じような感動を味わってほしい、という小さな願いの元で選定しました。
東名、小田原厚木道路と駒を進め、駆け上がったターンパイク頂上から見る山々は低い雲がかかって、いつもとは違った表情を見ることができました。防寒してきたとは言え、さすがに11月ともなると山の上は寒いです。
しっかり雪化粧して冬支度した富士山も流れる雲を羽織っておりました。
大観山~伊豆スカイライン
程よく冷えた体を暖かい飲み物で休ませた後は大観山から伊豆スカイライン方面へ向かいました。この週末は直前まで天気予報がはっきりしなかったせいか、全体的にバイクの数は少なめでした。
伊豆スカイラインも所々低い雲がかかって視界が悪かったり、前日まで降った雨で路肩が若干濡れていたりと少々走り辛いコンディションでしたが、寒さですっかり澄み切った空気が心地よく、自然とスロットルを握る右手にも力が入ってしまいます。これがいけなかった。
あれ、先輩(21)が付いてきてない?
想定される最悪の事態。スカイポート亀石を出た直後に転倒してしまったようです。フロントがズルッと滑ってそのまま路肩へ流れてしまったとのことでしたが、本人は直前でバイクから手を離して転がったようで、「いてえ〜」っていうレベルだったのが不幸中の幸いです。
もうずいぶん街乗りもしている様子だし、ゆっくり走れば大丈夫でしょうという考えが甘かったようです。気持ちい陽気のせいにして勝手にペース上げちゃったのも最悪でした。いくら走りやすいとは言え、ブラインドコーナーばかりでバンプやバンクのあるワインディングを初見で置いて行かれたらこういう事が起きてしまうのは想像に難くないはずでした。
今これを書きながらも罪悪感を覚えますが、本当に大きなケガがなくて良かったです。本人は「これからマジ気を付けて運転しますよ」なんて言ってましたが、本当に反省しなきゃいけないのはどう考えても私でした本当にごめんなさい。
気を取り直して腹ごしらえ
その後どこを走ったのか、お腹が空いたのかどうかもわからぬまま海辺へ出たので昼食としました。
伊豆高原ビールと漁師めし
この辺りは結構ツーリングに来ているつもりでしたが、今まで通り過ぎていたらしく初めて来た店でした。芸能人のサインが飾ってあって有名店のようですし、観光客向けの大きな駐車場があるので二輪でも四輪でも駐車に難儀しません。
食べたのは恐らく「漁師の漬け丼膳」1980円也。ボリュームはご覧の通り文句のつけようがありません。ただ、いろいろ混ざってて何が何の身なのか全然分かりませんでした…。みそ汁が人数分大きな鍋に入って出されるが珍しかったです。
お疲れさまでした
夕暮れの十国峠を眺めて、帰路は箱根新道から小田原厚木道路に乗りました。
一人よりみんなで走るツーリングの方が楽しいものです。しかしその分気をつけなければいけない事が増えるということを忘れてはいけませんし、バイク初心者を連れて行くなら尚の事です。感情の赴くまま自由に走るのもバイクの醍醐味ですが、何より安全に帰ってこその楽しいツーリングです。大事に至らなかったことを不幸中の幸いと反省し、今後に活かせていければと思います。