12月2日に三重県鈴鹿市にある鈴鹿ツインサーキットで開催された走行会「Suzuka Twin Track Day」に参加してまいりました。
Suzuka twin track day 2018 | オーヴァーグループが主催するサーキットイベント
この日は千葉県袖ケ浦市にある袖ヶ浦フォレストスピードウェイで行われる「Festival of Sideway Trophy」も予定されており、当初はこちらに参加するつもりだったのですが、Suzuka Twin Track DayにはLegend of Classic(以下LOC)の走行クラスが用意されており、多くのLOC参加者が参加するとの事でした。前回袖ヶ浦フォレストスピードウェイで行われた「Vintage Caravan」でLOCクラスの方々と一緒に走った事により、もっと一緒に走る機会が欲しいと渇望していた私は鈴鹿に軍配を上げたのでした。
Vintage Caravan at 袖ヶ浦Forest Raceway | Scientist on the motor
初めて「LOC」の名を冠するクラス走行ということで鼻息荒く準備に取り掛かりました。前回の袖ヶ浦で各種オイルドレン、エキゾーストへのワイヤリングとアンダートレイの準備は済んでおりましたが、今回はLOCクラスということで、出来るだけLOCレギュレーションに準拠することになりました。
現状から追加になるのは各オイルフィラーへのワイヤリング、オイルキャッチタンクの設置です。キャッチタンクは既にお下がりを入手していたので取り付けるだけです。これならさほど手間もかからず準備も整うだろうとタカをくくっていると、あっという間に予定が迫り、これらの作業は鈴鹿市に到着する走行会前日に突貫で行う事になってしまいました。
次に重要なのがトランポの準備です。今回は自宅から約400km離れた三重県鈴鹿市までW1SAを積載して移動し、前泊して走行会、その後大阪のJ.M宅にお邪魔する算段でしたので、できれば駐車時に車体を露出しないで済むワゴンタイプが理想でした。
しかし理想のハイエースは二泊三日で乗り回すには懐が痛みます。そこで今回は価格を優先してスズキのエブリィを借りてみる事にしました。まさか軽ワゴンにW1が載るの?と不安になりますが、同じW1SAをサーキットで走らせるKさんはスバルのサンバーをトランポに使っているという話を聞き、「まあ軽ワゴンならどれも同じようなものでしょう」と楽観視したわけです。
その結果、妻の手を借りながら四苦八苦し、助手席を最前まで寄せた上に若干倒し、車体を斜めに寄せる事でなんとか積載することができました。これサーキットで降ろせるの?
翌日はそんな狭い空間でガソリンとオイルの匂いを嗅ぎながら東名道を西へ進みました。初めて軽トラックに積んだ時は、走行中もちゃんと載っているか信号待ちの度に振り返っていたのですが、振り返ると同じ空間にバイクがあるというのは安心感があります。
週末の無用な混雑を避けるべく早めに自宅を出発し、小腹が空く頃には浜松までたどり着いていました。200kgのオートバイを積載した状態の軽ワゴン車がどれくらい高速道路走れるものか少々不安もありましたが、無理せずゆとりを持って走れば不満もありませんでした。
東名道を浜松より西に走るのは10年前のソロツーリング以来でしょうか。新東名から東海JCTで伊勢湾岸道に接続し、ずっと鬱蒼としたの中を走っていたところから一気に海の上に進む変化はいつ走っても気分が高揚します。長島PAで軽食を済ませて出発すると、鈴鹿まではほとんど距離を感じませんでした。関西に行くくらいの気合いで行けばそんなに遠く感じません。
鈴鹿ICから市街地へと向かい、宿泊予定の宿を確認してから近くのホームセンターで不足品の買い出しをし、駐車場の隅を拝借して車体の最終確認…。この辺のスキルは向上させて効率化していきたいところです。
具体的にはオイルキャッチタンクの取り付けと、ギアオイルフィラーとギアボックスサイドカバーのワイヤリングを行いました。オイルキャッチタンクについては事前のシミュレーション不足により固定方法が決まらず、結局フェンダーの穴を利用してタイラップ留めする事に…。また、ブリーザー根元にはT-REVが装着されており、ブリーザーホースの取り回しについても今後の検討が必要です。
本当はのんびり美味しいお昼を食べて、ゆっくり鈴鹿サーキット観光をするはずが、到着すると既に閉園時間でした。もっとお土産とか物色したかったのですが、不要不急の出費を抑えたと考えましょう。
「鈴鹿サーキットは日本で一番都市に近いサーキット」という話を聞いた事がありました。確かにツインリンクもてぎは山の中、筑波サーキットは畑の中です。そんな事前知識があっても、驚くほど街中からサーキットまでが近く、その沿道にあるモータースポーツ関連ショップの多さにも眼を見張りました。
この辺は鶏が先か卵が先か?的な話で、元々工場のあったHONDAの近くにサーキットを造り、その後郊外型店舗が発達する事により事実上の街が形成されたということでしょう(←要出典?)。消化不良ながらも聖地参拝を済ませ、ホテルにチェックインするとすぐに召集の連絡をいただき、前夜祭会場へ向かいました。
有名なOver Racingへの初訪問が忘年会になるとは思いませんでした。懐かしい切削油の香りがうっすら漂う中、油圧リフトの上でいただく握り寿司と焼肉に会場は終始大盛り上がりでした。会場設営から送迎までスタッフの方々には大変お世話になりました。