これまでの記事はこちら:
2012夏東北ツーリング(1) 川崎~鬼怒川塩原~会津喜多方~裏磐梯
2012夏東北ツーリング(2) 裏磐梯~蔵王~鳥海山
2012夏東北ツーリング(3) 鳥海山~仁賀保高原~男鹿半島
4日目 8/14(火) 6:00 秋田駅バイク駐輪場
東横インに泊まるとその快適さに甘えて、朝ご飯タダだし食べちゃおっかな~なんてうっかりダラダラしてしまいそうになりますが、既に体がキャンプ生活リズムになっているので4:30には自然に目が覚めてしまいます。よってこの時間にはせっせと出発の準備。
秋田駅前には立派な屋根付きバイク駐輪場があるので、雨の日の宿泊も安心です。ただ、ホテルからは離れてしまうので荷物の心配があるかもしれませんが、僕は別に盗られてて困るものも無いのでカメラ以外はほとんど積みっぱなしでした。
まずは秋田の市街地を抜け、秋田自動車道で男鹿半島あたりをパスしながら能代までワープ。能代からは国道101号線をのんびり北上しました。右手には世界遺産の白神山地、左手には日本海が広がる中、単線の五能線と並走するのどかな雰囲気が最高に気持ちよかったです(実際鉄道好きの方にも人気のスポットだそうです)。
昨晩は宿の窓を叩く程だった雨もすっかり上がって、気持ちいい青空が広がりはじめました。やっぱりツーリングは3日目くらいから旅って感じが強くなってくる気がします。洗濯物の心配的な意味でも。
9:00 道の駅 ふかうら
このツーリング中についてしまった悪い習慣の一つが、一日四食食べてしまう事。といってもそのうち一食は軽食のつもりなのですが、どうにもお腹が空いてしまったのでピットインした道の駅はイカ焼きが有名だそうで、この時間にして既に大量のイカが飛ぶように売れておりました。マヨネーズかけ放題なのもマヨネーズ信者の僕には嬉しい限りです。(このツーリングが終わって4kg太りました)
ずっとのどかな交通量だった国道が鯵ヶ沢あたりで突如混雑しはじめてノロノロ運転。何事かと思ったらこれでした…。反対車線は大渋滞。いつのまにか映画なんてできるほどの人気者になっていたんですね。
イカの町で出会ったモジャモジャ犬「わさお」 – メレンゲが腐るほど恋したい
鯵ヶ沢を抜けると五所川原から津軽半島を北上することになるのですが、五所川原市街を抜けるとちょっと遠回りなので、その10km程手前で折れてツーリングマップルオススメの「屏風山広域農道」を北上。北海道みたいな信号のない直線道路を不安になるほど走ることができて、そりゃあもう最高の気分で運転していたのですが、そろそろ給油のタイミング・・・が、コックがリザーブのままでしたあああああ
見渡す限り町なんて無さそうだし、あったとしてもこの先20km以上走ることになりそう。W650のタンクが14Lとして、1Lあたり30km走れば420kmは走れるはずだから…。と念仏のように唱えているうちに国道339号と合流し、小泊のガソリンスタンドで無事給油ができました。いやー良かった~と、燃費計算したら32km/Lも走ってました。荷物満載にするからリアの空気圧は高めにしたけど、気持ち悪いくらい燃費良いですね・・・。
「心も満タンに」とは上手い事言ったもんで、ガソリンも安心感も満たされたところで再び国道339号「竜泊ライン」を北上します。交通量も少ないし、海も綺麗。今年の春の福井~石川もそうでしたけど、日本海側のシーサイドラインにハズレ無しって感じですね。
12:00 眺瞰台
小泊を抜けて少し走ると、のどかなシーサイドラインが突然エキサイティングな峠道に変貌。標高も上がり、時折見える景色がどんどん大きくなると「あ~ここらで停まって写真撮りたいな~」なんて思い始めるところですが、そんな絶好の展望スポットに位置するのがこの展望台。
絶好の立寄スポットだと思いますが、このときのバイクはわずか3台。
遠くの岬には青い海をバックに白い風車が回り、さらにその奥にはフェリーっぽい船も見えました。海から吹く風も涼しくて気持ちいいし、こんな神物件なかなかないですよ!
12:20 龍飛崎
海がきれい!あとは岬なんてのはどこも同じ感じなのですが・・・
海の向こうにうっすらと北海道が見えました!
そりゃあこれだけ近いんだから天気よければ見えるでしょ…とは思いますが、実際に目の前に見えるとちょっと感動しますね。
岬までの階段は紫陽花が満開でした。もう8月なのに珍しいと思いましたが、例年7月~8月が見頃のようです。なんだかちょっと得した気分。
龍飛崎の名物の一つがこの「階段国道」。なんで階段になっちゃったの・・・
階段国道の始まり 国土交通省や青森県によれば、階段が整備されたのは国道指定の20年近く後のことである。また、階段国道の区間をショートカットする自動車通行可能な道路が別に存在するが、こちらを国道に指定し直そうとした時に、地元が「この方が観光名所になるから」と、指定変更を中止させたとの話もある[1]。なお、本来は車道も建設される予定だったが、地形の関係で車道の建設が困難だったため、歩道のみとなった。風情のある集落を潰すわけにはいかないということで、車道は建設されなかったようである。
国道339号 – Wikipedia
なんかとんでもないおもしろエピソードがあるんじゃないかと期待してしまいましたが、意外と普通の理由でした。まあモノは試し、と降りはじめたのですが、これが結構長い…。
やっと終わりが見える頃、目の前に広がった港がすごくきれいでした。階段国道は最終的に普通の民家の軒先を通ったりして、港沿いの車道に着きました。
しかし・・・バイクを停めた駐車場に戻るにはまたこれを登らないと・・・
(結構体力削られました)
16:30 酸ヶ湯キャンプ場
本日のお宿は酸ヶ湯温泉そばの酸ヶ湯キャンプ場。評判がいいのは下調べの時点で分かっていた事ですが、到着するなり、綺麗すぎるサイトと設備にびっくり。温泉は徒歩圏内だし、ファミリーキャンパーだらけの新興住宅地みたいになってないし、おまけに天気もいいし、恐らくこれまでのキャンプの中で指折りのコンディションです。
酸ケ湯キャンプ場
というわけでがっつり薪を調達してガンガン燃やすよ!
と意気込んだところで隣のファミリーテントから聞こえる会話・・・
隣の子供「おかーさん!なんでとなりのおにいさんひとりなのー!?」
母親「ひとり旅っていうのよー」
俺(おにいさんでよかった・・・)
ホント「おにいさん」で良かったです。
というわけでひとり旅のお兄さんは意気揚々と徒歩数分の酸ヶ湯温泉にやってきたのだ。
(テントに入湯券を忘れて2往復しました)
酸ヶ湯
この酸ヶ湯温泉、部分的に混浴なのだそうで、ちょっと緊張しながら入って行ったのですが、中は相撲部っぽい男子高校生だらけでした・・・。
4日目終了 おつかれさまでした
風呂上がりに買った最高にうまい缶ビールを片手に夜は星空撮影にチャレンジ!
だんだん暗くなって星が出てきました。
夕食を食べ終わる20時頃には息を呑む程の星空・・・。僕の地元も相当な田舎ですが、これほどの星空を見た事はありませんでした。月並みですけど誰が見ても単純に感動できるんじゃないでしょうか。
天の川もはっきりと綺麗に見えたのでこれは撮らないわけにはいかない!と一生懸命撮影を続けたのですが、カメラ背面の液晶で見る限りだとどれも微妙な感じでした。それでもRAWからの現像時にいろいろいじくりまわしたらずいぶん見た感じに近くなった気がします!(これでいいのか分かりませんが)
この日の走行距離:357km