去る12/3に谷保天満宮で行われた「谷保天満宮旧車祭」を見学してきました。
会場はJR南武線の谷保駅南側の谷保天満宮と、谷保駅北側の駐車場2ヶ所の計3ヶ所に分かれておりました。3会場は谷保駅から徒歩で移動できる距離内にありますが、無料のタクシーも運行されていました。
また、JR中央線の国立駅からは無料のシャトルバスが出ていました。これが1981年式日野RC701Pという昭和のバスで、東村山市にある銀河鉄道というバス会社のもののようです。横から抜いていく現行の京王バスと比べると雰囲気ありますね。バス好きの方も多いですから、ファンにはたまらないでしょうね。そもそもこの銀河鉄道というバス会社自体、バス好きの創始者によって作られた会社みたいです。
銀河鉄道株式会社 | 大好きなバスでこの街を元気に!銀河鉄道株式会社
シャトルバスが到着する第二、第三会場から見学していくことにしました。冬らしいスカッと晴れた空が気持ちいいです。所狭しとたくさんの名車が集まっていましたが、ここからは完全に私の好みで撮影しております。
Alpine A110 Berlinette 1300
いつ見ても流麗なスタイルで惚れ惚れします。この日は袖ヶ浦でサイドウェイトロフィーが開催されており、例年であればそちらにも複数台のアルピーヌが出場しているはずです。なかなかお目にかかれない名車もあるところにはあるんですね。
こんな近距離でじっくり見るのは初めてでしたが、こんな狭そうなところに直四エンジンが収まってるんですね。リア上部左右に設置されているエアインテーク?が攻撃的なアクセントでいいですね。
DATSUN 240Z
花形の外国旧車も素敵ですが、個人的なストライクゾーンはバイクと同じく国産旧車です(DATSUNなので外国車?ですが)。華やかな美しさより男臭いカッコよさに惹かれてしまいます。
エンジンルームも見せてもらえました。2.4LのL型エンジンでしょうか。
MAZDA RX-7 SA22C
渋い国産旧車がどうしても目に止まってしまいます。二輪の旧車といえば60~70年代が人気ですが、四輪は80年代~90年代も渋くてカッコイイですね。
TOYOTA セリカ
国産車ばかり続きますが、中でもダルマセリカは大好物です。当時のワークス仕様でフロントに貼られたTMSCRはレーシングクラブのようです。いろんな旧車イベントに参加されている有名な車両みたいですね。
HONDA バモス
発動機を積んだ激シブのバモスはいつもお世話になっているT.R.Companyさんのお客さんのものだったようです。そういえば2017年初頭の新年会で買っちゃおうかな~なんて話をされていた方がいたような…
TRIUMPH TR4
袖ヶ浦のSideway Trophyを見学するようになってからこの手の英国ライトウェイトスポーツがかっこよくてたまりません。国産ならホンダSシリーズとかですね。
谷保天満宮会場へ移動します
谷保駅北側駐車場会場から徒歩で谷保天満宮会場までやってきました。結構な人混みでしたが歩けないほどの距離ではありませんでした。
そもそもなぜ谷保天満宮で旧車祭が?と思い少し調べたところ、「遠乗会」と呼ばれた日本初のツーリングイベントがこの谷保天満宮を目的地として行われたとのことです。また、その際に行程の安全を祈願したことから、「交通安全発祥の地」とも言われているようです。
交通安全発祥の地 | 交通安全発祥と学業の神 谷保天満宮
こちらも参道に所狭しと名車がぎっしりでした。
MAZDA コスモスポーツ
なんとコスモスポーツが4台も並んでおりました!贅沢な空間です。
拝殿前も名車で埋め尽くされておりました。美しい車の刺激を受けすぎて食傷気味になるという贅沢な時間です…
などと社殿の横に回り込んだらこんなところに憧れのオースチンヒーレースプライトが!もっと引いた位置から取りたかったのですが、人の往来が激しくてなかなか撮影できませんでした。こんな和の雰囲気にもしなやかに溶け込む可愛らしくも存在感ある姿。いいなー!
TOYOTA 2000GT
もちろん国産名車も負けてはいません。2000GTを博物館以外で実車を見たのは初めてかも?
HONDA S800
こちらも憧れの一台です。2シーターオープンでカッコよく流せる大人になりたい…
境内を少し移動した梅林広場には皆さん大好きな発動機が並んでおりました。隣のS301スーパーフローは内外ともにとても綺麗で羨ましい限り。
ロールス・ロイス シルバーゴースト
現地での確認を怠った上、知識がないので怪しいですが、色々調べてみた結果1906年から製造されたシルバーゴーストかと思われます。エンジンルームのプラグ本数がすごいことになっていますが、ツインプラグの直6エンジンのようです。さらに運転席には現行のナビゲーション?と思われるモニターが設置されておりました。各地で行われている旧車イベントでも有名な車両みたいですが、100年以上前の車が現役で公道を走っているなんて如何とも形容し難い感動を覚えます。
会場内の名車たちは定刻になると一斉に出発し、国立の大学通りをパレードするようでした。天満宮の出口にいると、さっきまで博物館の展示物のように並んでいた車がそれぞれのエキゾーストを奏でながら走ってきます。動いている姿まで拝めるのがこのイベントの素晴らしい点ではないでしょうか。
JR谷保駅前のロータリーもご覧の通り。旧車ファンだけでなく、偶然通りかかった人達も足を止めて楽しんでいるようでした。
寒くなるとどうしても外出が億劫になりますが、そんな季節でもこういった家族で楽しめるようなイベントがあるのは幸せなことですね。一握りのエンスージアストのためだけでなく、地域ぐるみでお祭りとして開催されていることも特長だと思います。入場料や帰り道の渋滞の心配もなく、気軽に足を運べる温かみのあるイベントでした。