日本の北端を駆け抜ける北海道ツーリング 4日目 (旭川~網走)

小樽→稚内→オホーツク海側から旭川へと駒を進めた北海道ツーリングも4日目でございます。この日は旭川駅前の東横インからスタートです。折角の北海道、街が目覚める前の早朝に走り出したいところですが、この日はのんびりと朝食サービスをいただいてからの出発。

なぜなら、この日から全道的に天気が下り坂なのです・・・。とはいえ広い北海道、進む方向によってはうまいこと雨雲を避けることもできそうです。そんな淡い期待を胸に、小雨の旭川を出発したのでした。

宿のテレビで見たこの日の天気予報によれば、

函館方面:救いようがない大雨
稚内方面:普通に雨
根室方面:結構強い雨
網走方面:曇り時々雨

てな具合だったので、雨の中目指す方角は網走方面。ついでに途中で観光スポットも寄れちゃったらラッキーくらいの意気込みで走ること数十分。前日に通った国道39号を東へ進んでいくと標高が上がって大雪山の脇を走ります。層雲峡とか三国峠とか、山スポット目白押し!が・・・

すごく・・・寒いです。

当たり前ですが夏とはいえ雨の北海道、その上山の中。道路傍に表示されていた気温は14℃でした。「そうだ!層雲峡で温泉入ってステータス回復しよう!」とも考えましたがあまりの雨の激しさにそれすらも億劫。バイクで雨降ると何が億劫って乗り降り時の装備脱着が億劫なんですよね。走ってる間は多少濡れようとも丸腰のズブ濡れじゃなければそんな辛いもんでもない。

山道が下り坂になり始めると雨が弱くなってきました。そして道路傍の観光看板から伺うに、この先には街がある!昨夜グッスリ休んだとは言え、ここまで雨の山道をノンストップ2時間弱走り続けて早くもメンタルが腐り始めたところです。

「道の駅 おんねゆ温泉」で休憩。温泉キター!と思ったら周りが温泉街なだけで、この道の駅には温泉設備はありませんでした。凄く騙されたような気分ですが、ここに来て雨が上がり始めました。どれどれ、雨雲の様子を・・・

なんてこった・・・丁度雨雲の間にいるだけじゃねーか。網走方面もしっかり雨だし。というわけで士気低下。それを反映するように、今回の記事の写真数は少ないのです。

でもクソ寒い山の中を走るよりは、街の中走ってたほうが雨の日に限ってはマシ。
国道沿いの景色も北見の街に近づくにつれて賑やかになっていきます。

北見市内の回転寿司「トリトン」で昼食。ツーリングマップルに載ってるところはやっぱバイクが集まってくるね。そうでなくてもこの店は地元の人で混雑してました。お盆ですしね。しかし冷房効き過ぎな店内は雨の中走り続けた僕にはちと厳しく、普段頼まないカニ味噌汁とか飲んで暖をとりました。なにやってんだ俺。

北見からは美幌峠を抜けて屈斜路湖、摩周湖から北上して網走へ向かうルートとしました。

北見ー美幌間はたまに小雨がパラつくものの、時々雲に切れ目が見えるくらいの天気。どうせカッパは着っぱなしなので関係ないと言えば関係ないんですが。どうやらうまいこと雨雲を避けることが出来たみたいです。

うむ。この調子で南西の方にあるバカでかい雨雲がこっちに来る前に網走にたどり着ければ今日はほとんど俺の勝ちだな!そうえば「俺は道南に行く」と言って小樽で別れたドカ乗りのH.Wくんはどうしてるだろうか・・・。

そんな彼に、フェリーの中で教わったオススメスポットの美幌峠に到着!oh…山に雲がかかってるなーとは思ってたけど、見事に何も見えないじゃねーか。オマケに霧でビショビショです。

「道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠」(笑)

道の駅は何も悪くないのに小馬鹿にしたくなるくらいの疲労感と落胆。
暖かい飲み物で暖をとってさっさと出発。悔しい・・・。

美幌峠を下り、屈斜路湖の横を抜けると、弟子屈(テシカガと読みます)の街の中に「摩周駅」があります。この駅、駅舎の隣に足湯があるのです!

おおおおお気持ちいいいいいい

僕が着いたときには若い女性二人組、若い一人旅風の男性、欧米人カップルで賑わっていたのですが、僕が湯につかるとすぐみんな出て行ってしまいました。何なんですか一体・・・。

体は温まったが心の冷えた足湯を後にして、弟子屈から北上。網走を目指します。

途中、切れっ端の雨雲で若干降られましたが、路面も乾いているし、今日こっち方面はあんまり降ってなかったみたいでした。結局まともに降られたのは大雪山周辺だけでしたね。

今日はもう降られることはあるまい・・と安心して網走駅前の東横インに到着した途端、バシャバシャ降り始めました。あぶねー。

北海道走行3日目 旭川→網走 行程図

300kmくらい走行。
雨の中は辛いですが、雨の辛さがあるから晴れの有り難みが分かるのです。