桜島へはフェリーが便利です
九州ツーリング10日目
長かったこの九州ツーリングシリーズも今回で最終回。
このBlogも書き始めて丁度3ヶ月くらいですね。(長かった・・・)
10日目の本日は鹿児島から桜島へ渡り、本土最南端を目指します。
桜島は鹿児島市からほぼ真東の、鹿児島湾のど真ん中にあります。
桜島ー鹿児島港間はなんと24時間フェリーが就航しているのです。ガソリンスタンドのおばちゃんも「東京の電車も24時間走ってるところはなかろ?」と得意気でした。確かに凄い。
それもそのはず、鹿児島市のある薩摩半島から鹿児島湾を挟んだ大隅半島側へ陸路で移動するにはかなりの距離を移動する羽目になります。それがフェリーならショートカットできますからね。便利な住民の足になってるわけです。
5月なので?甲板には鯉のぼりが泳いでいました。
鹿児島港ー桜島港間はわずか15分。料金はバイク含めて500円くらいだったと思う。
自家用車は長蛇の列でしたが、バイクは待ちなし!快適です。
・・・んで、肝心の桜島の写真なのですが、見返すとあまりにレンズの汚れの写り込みが酷い写真ばかりなのでちょっと載せるのをやめときます。何で俺はこんな写真を撮ってしまったのか・・・。
噂通り非常に雄々しい溶岩だらけの山肌に、阿蘇山でも見た噴火シェルターが沢山ありました。民家も沢山ありますが、ここで暮らすのは並の苦労じゃないだろうな。
桜島は度重なる噴火で大隅半島と繋がってしまったので、そのまま陸続きに走り抜けることができます。途中、溶岩マニアにはたまらないであろう溶岩スポットが沢山ありましたが、時間の都合&かなり観光客だらけだったので華麗にスルーしました。
写真がなくて若干味気ない紹介となってしまいましたが、次のスポットへ向かいます。ああ俺は何であんな写真を撮ってしまったのだろうか・・・。
本土最南端 佐多岬
溶岩あふれる桜島の後は大隅半島に上陸。
鹿児島湾沿いを走る国道220号に乗っかって南下します。
やっぱり先っちょって行きたくなっちゃうよね!
このまま南下すれば本土最南端の佐多岬まで行けるのです。
そういえば愛媛のとんがった半島もサタミサキって名前だった気がする。
と思って調べてみたら、
佐田岬=サダミサキ=愛媛県
佐多岬=サタミサキ=鹿児島県
ということでした。
うねうねと曲がりくねった佐多街道を走り続けることたぶん2時間くらい。ようやく岬が近づいて来るんですが、この辺からの南国っぷりがヤバい。
宮崎のフェニックスとか全然珍しくないし、もっとよくわからない見たこともないような植物が増えてくる。幹がうねうねしてたり、葉っぱがバカみたいにでかかったり。道端に普通にハイビスカスとか咲いてる。今日日ハイビスカスなんて田舎のヤンキー見学に行ってもお目にかかれない代物ですよ!
もしかしてとんでもないところに来てしまったのでわ。写真がなくて非常に説得力に欠けるのですが、非常にオススメルートです。
そんな佐多岬ロードパークを抜けると、いかにも観光スポットな開けた駐車場に出ます。この佐多岬ロードパーク、最近まで有料道路だったんだそうです。
駐車場から岬までは四国の佐田岬よろしく、これまた結構歩かされます。ごついブーツはいてるひとは辛そうでした。
やっと写真が復活します。
トンネルを抜けると・・・
どっかの温室植物園みたいな風景が・・・
いきなり神社が出てきたり。
南国の植物に囲まれた朱塗りの鳥居ってなかなかないですよね。
ちょっと不気味。
木「ここは とおさん!!」
マジで通れない。迂回しました。
海が見えてキター
ゲーーッ!超海キレイ!
その他、途中に昔は観光客で賑わったであろう廃墟とかが点在していて、最果て感を盛り上げてくれます。20分くらい歩くと本土最南端。
着いたーー!
正確にはあの灯台が最南端なんですかね。
見渡す限りの水平線・・・。いろいろとどうでも良くなってきます。
現実への帰路
さて、テンション上がって大満足の本土最南端を後にしたら、長かったこのツーリングも残すはほぼ帰路のみとなりました。帰りのフェリーは大隅半島東側の志布志港から乗船予定。
海沿いを走った往路とは逆に、復路は山の中を走ることにしました。
だって海沿いって曲がりくねって疲れるんだもん・・・。
てかね、この半島の山の中の道、マジで人の手が入ってないところが多くて、時々バイクで1人で走ってるのが不安になるレベル。途中山あいの集落でガソリン入れたんだけど、寂しくてスタンドのおばちゃんと立ち話しちゃったよ。
とか言いながらも、半島の山にはこれが付きものですよね。
風車タイムキター
と思ったら、まともな写真はあんまりなかった。
帰りのフェリーに遅れたらそれこそシャレにならんので、寄り道もそこそこに。
さようなら九州
というわけで無事志布志港のフェリー乗り場に到着。
流石ゴールデンウィークも終盤、この志布志→大阪南港もかなり混雑してました。
ブオオオオオオーーー
「ふねが でるぞー!」(FF5だっけ?)
こんな紙テープマジで投げるの初めて見たわw
どうやらフェリー会社のサービスっぽいけど、強風で流されたテープがアンカーを回収してる乗組員の方に流れて非常に迷惑そうでした。
この狭いベッドの中で、迫り来る現実の恐怖と戦うのです・・・。
・・・と思ったらもう大阪に着いてました。
10日目 走行軌跡
メーター読み:231km
大隅半島は派手ではないけど、また来たくなるツーリングスポットでした。
大阪ーカワサキ 2つの世紀末都市を大移動!
帰りは流石に混んでますね。
志布志港を夕方に出港した船は、大阪南港には翌朝7時くらいに到着。大阪環状線って直管のEFシビックがカッ飛んでるイメージだし怖いよーとか考えてたら分岐を間違えて奈良の方に行ってみたりしちゃったけど、いつの間にか京滋バイパスに乗って、新名神へ。
帰り道の辛さを少しでもお伝えするために、休憩の度に撮ったスクリーンショットと共にお送りします。
残り400km。
むむむ・・・
しかもこの日はGW最終日を控えた移動日のようで、ジャンクションと名前の付くところはとにかく混む!こちとら荷物満載なんだよ!
京滋バイパスの鬼渋滞をクリアして新名神。
ナガシマスパーランド近くの湾岸長島PAで昼食。やっと愛知。
静岡県ひとつで200kmはあんじゃないの?長すぎだろ。
豊田JCTの渋滞でまた体力ゲージ削られました。
恐らく牧ノ原SAで休憩中。
頭の中は東名の大渋滞への不安でいっぱい!
休憩の感覚が短くなってる気がするね!
中井PA辺りで休憩中。
駐車場はツーリング帰りのバイクでいっぱい!
「どこまで行ってきたんですか〜?」なんて話しかけられて立ち話なんてしたり。
「お互い、渋滞頑張りましょうね・・・」
予想通り、東名高速は秦野中井ICから港北くらいまで60kmくらいの渋滞でした。
こんな中車で出かけるのはマゾだろ。
というわけで無事帰宅。
この日の走行距離:556km
九州ツーリング 総括
3ヶ月にわたってズルズルと更新し続けた九州ツーリング記事、お読み頂いた方はありがとうございました。お察しの通り、半ば意地で更新した本記事ですが、半年近く前の出来事にもかかわらず、キーボードを叩いているだけでいろんな記憶が蘇って来ることに驚きました。
各記事の終わりにはざっくりした行程地図を載せました。「地図書きたいけど、覚えてないだろうな」とダメ元で書き始めたものの、地名を見たり、地形を眺めていると不思議なもので、だんだん走ったルートが思い出せてくるもんですね。写真は半分以上ボツにしましたが、写真もその時の空気感だったり、自分の考えていたことなんてのを思い出したりするきっかけになるもんです。
自身としては四国に続いての2回目となる長距離ソロツー、11日間という期間とほぼ無計画、さらにW650としては初のロングツーリングとなりましたが、大まかに九州を楽しめたんじゃないかと思います。「有名どころは全部まわりたい!」ってのをやめて「また来たときの楽しみにしよう」ってスタンスで廻れたのが良かったと思ってます。海あり、山あり、活気のある街あり、うまい食べ物ありと、次回の北海道ツーリングに向けた良いステップにもなったと思います。
北海道?
そうか、北海道ツーリングも記事にしないとな・・・。
九州ツーリング
・総走行距離:2942km
・撮影写真枚数:312枚