筑波サーキットファミリーライセンスの取得

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来シーズンからのレース参戦を目標に、筑波サーキットの走行ライセンス講習を受講して参りました。

筑波サーキットライセンスには通称スポーツライセンスとファミリーライセンスの二種類があり、大まかに言えばナンバープレートの有無で分けられています(レーサー/非レーサー)。また、各ライセンスにおいても走行タイム毎にクラス分けがあり、自分の走行タイムに合わせたクラスを選ぶことができます。

私は筑波サーキットをW1SAで走ったことはありませんが、過去にW1SAで走っていた友人のタイムを参考にするとまずは1分30秒を切れるようにするのが目標になりそうです。また、W1SAをサーキット専用車両にするつもりはなく、普段のツーリングにも使用していく事にしています。以上の理由から平均タイムが速く、ナンバー無しレーサーが中心のスポーツライセンスは遠慮して、ファミリーライセンスを取得することとしました。

ライセンス講習会のスケジュールは毎月決まっていますので、筑波サーキットのWebサイトから申し込みをしておきました。あとは当日に身分証明証と証明写真を準備して、サーキットで受付をするだけです。

講習予定が近づくころ、チームメイト?のS.Oから「俺もその日走るよ」との連絡がありました。私がこっそりライセンス取得を目論んでいた数週前に彼はスポーツライセンスを取得し、CBR250R(MC41)レーサーを手に入れていました。相変わらずやる気になると仕事が早い連中です。

 

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当日の講習受付は9:30~10:30との事でしたが、8:00~の走行枠でS.Oが走り、大将のH.Wもサポートに来るというので私も早めに現地入りしました。

 

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元のカラーは何色だったのか?DIYで青嵐レーシングカラーを纏ったCBR、市販車がベースだそうですが、HRCレーシングハーネス、リアサスはナイトロン、マフラーも競技用に交換されており、かなりコストのかかった車両を手に入れたようです。

都内の渋滞に巻き込まれた私が到着する頃、ちょうど1本目の走行を終えたS.Oが帰って来ました。「いや~怖いね!怖い!でもめちゃくちゃ楽しい!」と興奮覚めやらぬ様子。その昔は峠小僧からミニバイク草レースまで経験していた彼ですが、タイヤウォーマーまで準備してのサーキット走行は初体験だったそうです。

 

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講習の受付に一旦抜けて、再びサーキットに戻ると二本目の時間がやってきました。「さっき走ってなんとなく慣れたからちょっと頑張ってみんよ」と意気込む彼に「力入ってんぞ」と背中を叩き送り出すと、序盤から結構なペースで周回し始めました。

「おお~めっちゃ攻めてんじゃん」とH.W、S.Oの息子K.Oと3人で第一ヘアピンから見守っていると、周回グループの中に姿が見えなくなってしまいました。あれ?どこ走ってるんだ?もしかして何かやらかしたか?しかし見える範囲にフラッグは振られておらず、コース上を見回すしかありません。しばらくするとピットレーンをスロー走行する姿が見えたので、我々も急いでピットへ戻りました。

 

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「うわーやっちまったよー!」と悔しがる姿を見るに、大きな怪我はなかったものの、我々の見送った第一ヘアピン後のシケインでフロントからスリップダウンしてしまい、ブレーキレバーと右ハンドルが大きく曲がってしまっていました。少し修正すればコースに復帰できそうでしたが、予定の走行時間は残り10分弱であったことと、こういう場合は後から身体の痛みが出る事が多い為に無理せず走行終了としました。路面や車体のコンディションが良くとも、やはり何があるかわからないのがスポーツ走行ですね。

 

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私も講習の時間が近づいてきたので、講習会場に移動しました。今まで何度となく目にしていたはずなのに立ち入ることのなかったこの建物が会場でした。この日に講習を受けるのは二輪、四輪合わせて10名ほどで、年齢はバラバラでした。

 

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まずは一般的なサーキット走行の注意事項と、筑波サーキットでの走行ルール、万一の時の留意事項などの説明がありました。フラッグ類の説明をはじめ、これまでのサーキット走行でも聞いたことのある話もありましたが、筑波サーキット独自ルールや、実際の事故事例などを聞くのは有意義であり、身の引き締まる面もありました。

 

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後半はサーキット走行予約システムについての概略が説明され、仮ライセンスの発行となりました。これで晴れてサーキット会員として練習走行の予約ができるようになります。

しかし万一のことを考えると、自走参加ではなくトランポで、一人ではなく誰か友人と走りに来るべきだと思いました。安全には万全の準備をしておきたいところです。

サーキット走行をすることでオートバイの運動性把握や、自身のコントロール能力の向上を得る事が目的でしたが、スポーツ走行をする「準備と心構え」という意味でも有意義なのではないかと感じました。来シーズンからの参戦に向けて、人馬のポテンシャルとともに、スポーツライディングに対する意識も向上させていければと考え、帰路につきました。