2019年 Legend of Classic Rd.1 筑波サーキット

New photo by Nakatsuhara Hitoshi (naka2#114) / Google Photos

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水曜日の練習を終えてから思うように準備の時間が取れず、前夜に慌てて準備を始めたら日付が変わってしまいました…。忘れ物がないか不安になりながらも準備を終え、3時間だけ仮眠してから筑波サーキットへ向かって出発しました。先日と打って変わって交通量の少ない高速道路を走って、筑波サーキット近くのコンビニでこの日の手伝いに来てくれたH.W、K.Tと合流しました。

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6時を回ったばかりのBパドックはすでにエントラントで埋まりつつあり、スペースを探して荷を広げました。

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ひと息つく間も無く受付手続き、装具の検査、車検へと続きます。この辺りの雰囲気は以前にJ.MやK.Dさんのお手伝いをしていたので事前にわかっていたつもりでしたが、細かい手続きに不備がある可能性もありますし、車体の準備もしてあるとはいえ、何らかの指摘事項があるかもしれませんので、車検合格のステッカーが貼られるまでは緊張しました。あとは予選開始の時間を待ちます。

今回の指摘事項は次の通り
・オイルパンのボルトは全部ワイヤリングするべき(トライアンフの人はやってる)
・エキパイ連結部のワイヤリング
・キャッチタンクは次回までに固定場所変更
・ブリーザーチェックバルブとキャッチタンクのホースにワイヤリング

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前夜から降り続いた雨は車検後も路面に残り、各クラスの予選は赤旗中断が相次ぐ事に。私のクラスの前にもエンジンブローによるオイル処理があったようで、予選は約一時間の遅延となっていました。

後で聞いた話で、この待ち時間に私が相当緊張していて苦しんでいるのではないかと何人もの方々に心配していただいたようでした。確かに緊張感はあったのですが、怖さのようなものは不思議とありませんでした。

いざコースインすると、レコードライン外はウェットな路面が残り、レコードライン付近はオイル処理の跡が残るという、どこを走ったら良いのか分からない状態でした。周りのペースとラインを見ながら恐る恐る走っているうちにセッション終了となってしまい、感覚的にはベストから2〜3秒落ちくらいだろうな、という印象です。

予想通り、ベストから3秒落ちの1分31秒台でしたが、上位の方々も通常のタイムより3秒落ちであることがわかりました。路面コンディションによるタイムの落ち幅がベテラン勢と同等であった事は嬉しいことです。
また、ひとつ前のポジションとの差は、他のポジションとの差と比較しても大きくないことがわかりました。これら二つの結果から、現在の私の技量相応のタイムが安定して出せている事が考えられます。予選結果としては最下位ですが、これまでの練習結果から大きな乖離のないタイムが出ましたので、自身としては納得できる結果です。

予選後はパドック内のエントラントの方々や、応援に来てくださった方々とお話をしたり、他クラスの決勝を観戦して過ごしました。普段は MFJ系のレースに参加しているH.Wはクラブマンロードレースのクラスの多さと参加車種の多様さを楽しんでいたようで、所有するDucatiで参加できるクラスに興味を持ってくれたようです。

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前述したようなスケジュールの遅延もあったことから、のんびりと過ごす時間もなく、車体周りの再確認と暖機をしているうちに決勝の集合時間になってしまいました。
グリッドは探すまでもなく最後尾でしたが、午前中とは変わって気持ちの良い天気になってきました。路面も乾き、オイル処理の跡も目立たなくなってきました。

エンジン始動の合図とともにキックを踏み下ろし、問題なく始動しました。2週のサイティングラップのため前のグリッドから順番にスタートしていき、私の順番に来たところでシフトペダルを踏み込むとギアが入らない!?落ち着いてクラッチや車体を揺すれば入りそうなものですが、このタイミングでそんな冷静な対応ができるわけがなく、シフトペダルを蹴りに蹴ってようやくニュートラルランプが消えました。サイティングラップを走る集団はすでに二つ先のコーナーを曲がろうとしているところを必死に追いかけて何とかなりました…。スタート前にKさんとW1SAのシフトについて話をしていたばかりだったので嫌な汗をかきました。

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無事グリッドに着きスタートすると、まずは気張らず先行車に付いていくところから…直線の加速では離されますが、コーナリングスピードはそれほど変わりなさそうです。これは練習の成果が出ているのでは?と、はやる気持ちを抑えながら第1ヘアピン、ダンロップ、第2ヘアピンと抜け、バックストレッチに入ると一気に差が開いてしまいます。
それでも最終コーナーから1コーナーを抜ける頃にはまた差が縮まり、「前の背中が見えない単独最下位」は回避することができました。いつもの練習では性能差のありすぎる現行車との混走ですから、届きそうで届かない目標を追って走ることがとても楽しめました。

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そんな最下位でも楽しい決勝もタイムスケジュールの遅延から5周で終了でした。これからという時に終わってしまいましたが、タイムはベストを1秒近く更新することができました。順位はともかく、自己記録を更新できたことがとても嬉しいです。

しかし現状から成績を上げていくためにはコーナリングスピードの向上、ギア比の見直し、キャブセッティングの煮詰めなどの課題が山積です。リズム良く乗れていた気がする決勝でも、「もっとこうすれば良かったかな」と思えることがたくさんありました。走れるだけ走って課題を消化し、2ヶ月に一度のレースで成果を発揮する。この一年はそんな風に走っていければいいなと思います。応援、サポートいただきました皆様ありがとうございました。