去る昨年年末、地元の友人宅で家二郎にチャレンジしてみました。
参考にしたサイトはこちら:
やんわりとした群れ 絶対に失敗しない家二郎レシピだ
今回の写真は新レンズに慣れてないこと、作業しながらの撮影である事、やや興奮気味であったことからブレ、ピンぼけがいつも以上に酷いです。
材料調達(2人分)
■スープ
・ゲンコツ 2本
・背脂 適当
・豚ブロック 好きなだけ
・にんにく 適量
・生姜 適量
■具
・もやし 3袋
・キャベツ 1/4もあればいい
・にんにく 適量
・山岸さんのつけ麺用の麺 1袋
■カエシ
・みりん風調味料 100mL
・醤油 300mL
・酒 50mL
・塩 小さじ2
・化学調味料 適量
ゲンコツと背脂以外はどこでも手に入る材料。ゲンコツと背脂は某肉のハナマサあたりで買えるでしょ、くらいに考えていましたが、我が栃木県の小山店は既に閉店しており、年の瀬だと言うのに個人の肉屋さんに電話をしまくってようやく手に入りました…。中には「そういうのは早く言ってもらわないと売ってあげられないんですよ!」っていうお店もありましたので、当日バタバタしないように事前に調査しておくといいかもしれません。背脂なんかは売っても利益でないからほとんど廃棄してしまうんだとか。
年の瀬だというのに「ラーメン作るんですか^^?」と笑顔で神対応してくれたお店はこちら:
石塚ミート(栃木県佐野市)
あとのポイントとしては醤油は店で一番安いものを選び、みりん「風」調味料を使う事だそうです。
製造開始
ゲンコツをテントのペグ打ちようハンマーで砕きます。結構固い。
今回の為に無理を言って友人に新調させた圧力鍋に、さっきのゲンコツ1本と背脂、豚ブロックを放り込み、浸るくらいまで水を入れます。
加圧になってから30分。その後加熱を止めて30分放置。
その間にカエシを作ります
圧力鍋に仕事をしてもらっている間、カエシを作りましょう。醤油、酒、塩、みりん風調味料、化学調味料、生姜、ニンニクを放り込んで弱火で加熱。加熱しすぎると角が取れてしまうらしいけど、正直この状態のカエシを味見した所で判断できる気がしないので、適当に20分くらい煮て、タッパーに入れて冷却。
圧力鍋:1時間経過
鍋の中は非常にグロテスクな雰囲気に。でも二郎のお店っぽい匂いがしてきてテンションあがってきた。
水を足して、ここからは常圧で炊きます。乳化して欲しいので強火でガンガンやりました。
30分経過。それっぽくなってきた!と同時に、完全にラーメン屋の香りに包まれる友人宅のLDK。一緒に暮らしてる方の理解はある、と聞いてるけど果たしてこれはどうだろうか…。
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常圧加熱開始から1時間後、残りのゲンコツ1本を追加。背脂がだいぶ崩れてきた。
豚も取り出して、さっき作ったカエシの中に放り込む。全部浸らないので、15分おきに裏返しにしてました。
その間にトッピング用のニンニクを切っておきましょう。
豚は30分も浸けるだけで割とそれっぽい感じになりました。
スープは常圧で1時間半時点でこんな感じ。
この辺からガマンできなくなってきて味見開始。器でカエシを割って、顔を近づけるとそれはもうほぼ二郎!うおおおおおおおおお!!と静かな年の瀬にテンション上がる2人。でもまだちょっと薄いよね?もうちょっと煮た方が良いよね?と妙に丁寧で気持ち悪い確認をし合いながら、水を足しつつさらに炊きます。
これでトータル3時間。もっとスープ取るなら水足して炊き続けるべきだけど、2人分取れれば充分、というかこの時点で腹が減りすぎて冷静な判断ができなくなってきたので完成と言う事にしました。
お次の6名様、食券見せてもらっていいですかー
丼も新調しました。写真上に写ってるのは振りかける用の背脂。小金井街道店っぽくしたい。
こんなもんかな。
麺は山岸さんのつけ麺。なければつけ麺用の太麺で代用可とのこと。茹で時間は5分だけど、盛りつけ等の時間を考慮して4分くらいにしておく。
野菜はあらかじめ茹でておいて、盛りつけ前に再度湯通しする感じがやりやすそうでした。
ほとんど手間のかかってない豚ですが、不満の無いレベルのものができてしまいました。
ギリギリまで煮詰めたスープの量はぴったり。スゲーそれっぽい!!ということで、作りながらいろんなお店のモノマネをしてみたり。「小ラーメンの方、ニンニク入れますかー?」
ニンニクヤサイでおねがいします!
できたーーーー!!!!!
どこから見ても、見た目だけは完全に二郎そのもの!
肝心のお味の方ですが、まず麺が全然違う。これは承知の上で使ってるのでしょうがないのですが、麺が違うだけでここまで印象の違う食べ物になるのか、という感じでした。具体的にはつるつるしすぎなのと細すぎ。ありがちなハズレインスパイア店って感じ。突き詰めると自家製麺ということになるんだろうけど、敷居が高すぎるので、現実的には市販品で試行錯誤するか、麺を売ってくれるお店から買ってくるかということになりそうです。仙川店とか売ってるみたいですしね。
参考:自分で麺作ってる人のBlog
家二郎 2012GW前半の部 (自家製麺編) – お水をどうぞ – livedoor Blog(ブログ)
スープは二郎独特のカドのある感じが消えてしまい、食べやすい上品な感じになってしまいました。その後いろいろ調べてみると、二郎で使われているカネシ醤油は手間のかかっていない低グレード品で、製造工程で大量のアミノ酸調味料?が加えられており、そのままでは醤油として使えないくらい塩辛い、のだそうです。って言われてもどうやって工夫したら良いのか全然分からないよなあ…。
ごちそうさまでした!
とかなんとか、ウンチクを考える間もなく間食。おいしかったー!
二郎仲間と味やら麺やらキリのない議論するのも家二郎の楽しみの一つですが、調理から食べ終わるまで、単純に仲間とワイワイ盛り上がれるエンターテイメントですね。自分達の記憶だけを頼りに、毎週通う好きな店舗のあの味にいかに近づけるか…。偶然にも僕の家には圧力鍋があるので、またゲンコツと背脂を買いに行くことになりそうです。