W1SA-フロントフォークオイルの交換

筑波で違和感を覚え、富士で確信した高速コーナーでの不安定感を解消するべくフロントフォークオイルの交換を行いました。

2019年 Legend of Classic Rd.1 筑波サーキット
2019年 Legend of Classic Rd.2 富士スピードウェイ

そもそも何故フロントフォークオイルの交換が必要になったのかですが、高速コーナーにおけるフロントサスのショックをアブソーバーが吸収できなくなった為です。各所での聞きかじり知識を繋ぎ合わせると、サスペンションは使用する環境に合わせて「適切に動く」ことが重要なんだと考えられます。路面からの衝撃に対して動きが小さく速いと、車体へのショックに感じ、動きが大きく長いと、フワフワした不安定感につながるのではないでしょうか?(現時点での私見です)

また、W1師匠の教えによると、W1SAのフロントスプリングは現行車と比較して硬いものが使われている一方、アブソーバーのダンパー能力は低いそうです。結果として強いバネの動きをアブソーバーが吸収しきれず、連続した運動が必要になる高速コーナーでの不安定に繋がるとのこと。

この問題の一時的な解決方法として粘度の高いフォークオイルへの交換があります。フォークオイルの粘度が高くなることでアブソーバーの動きを遅くし、強いバネの力に抵抗できるようにすることで、これまでより衝撃吸収能力を向上させることが狙いです。

ハンドルを外して、

フォーク上端にあるキャップを外します。

写真では分かりにくいですが、フォーク下端前側にある小さいキャップボルトがドレンボルトになります。

抜いたフォークオイルはいつから使われていたものか分かりませんが、沈降していく汚れと透明な上澄みに分離していくように見えました。排出量は規定量より少なめでしたが、内部に付着している分もあると思うので問題無しと判断しました。サーキットにロングツーリングとハードワーク続きだったので単純に交換時期なのかもしれません。

今回投入するのはKYBのG30Sです。様々なメーカーから種々の粘度のフォークオイルが販売されていますが、見比べた中で最も粘度が高そうなのがこれでした。

規定量を計量してフォーク内に投入し、油面ゲージを使って左右の実油面を合わせました。跨ってストロークさせた感じは…固くなっているような?気がするレベルでしたが、結局それなりの速度で使わないと効果はわからないですからね。次のサーキット走行でのお楽しみということにしましょう。