富士重工 1964年式? ラビットS301B

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2012年のオールドタイムランみかもで惚れ込んで、今年4月に栃木の部品交換会で後先考えずにうっかり買ってしまったラビットS301。旧車は縁ですからね~、なんて前オーナーさんとやり取りをしているうちに母校の後輩の父上のご友人という繋がりまで発見してしまいました。本当に旧車は縁ですね。

過去のエピソードはこちら:
オールドタイムランみかも2012
2013年 北関東旧車会チャリティー部品交換会

というわけで

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我が家にやってきたラビット。宇都宮から川崎までは陸送ってことで結構お金かかるのかなと思ってましたが、レンタカー借りて高速往復するよりよっぽど安く済みました。いやーしかしこれ以上に可愛いオートバイがこの世に存在するんでしょうか。

ほとんど予備知識無しに買ってしまったので、実は詳しい型式やら年式が今ひとつ分かっていなかったのですが、その後インターネットやら詳しい方に教えて頂いたところによると、このラビットはS301のB型と呼ばれるものとの事でした。S301Bは1964年2月から1965年1月までに20500台製造された、とありますので、世に出回っているS301Bの大部分は1964年式という事になりそうですし、正式に証明できる物が見つかるまではこのラビットも便宜上1964年式とさせていただきますね。

ちなみに「富士産業」は第二次大戦後に中島飛行機が社名変更したものであり、現在の富士重工業の前身にあたるものでございます。つまり旧車・2スト・スクーター・スバル車という4つのジャンルを図らずとも一度に手に入れてしまったことになります。自分で書いてて興奮してきた。

(2013/11/13追記訂正)
S301発売当時は富士産業だと思っていましたが、すでに富士重工になっておりました。

中島飛行機
↓改称(戦後)
富士産業 ラビット発売(1947)
↓財閥解体(1950)
富士重工業株式会社 設立(1953)

ですのでこのラビットは富士重工製になりますね!

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家族が増えるので役場に行ってきます、と会社は半休を貰ってナンバー取得。原付の所有って実に10年振りくらいなんですが、自賠責ってコンビニのプリンターで簡単に手続きできるんですね。その足で任意保険の手続きもして、書類上の手続きは完了。W650のファミバイ特約なので負担は月に300円くらいですかね。

ひとまず慣れるまでは近所をお散歩がてらに徘徊。アクセルのレスポンスは今ひとつだし、左手のギアチェンジ(ベスパと同じハンドルシフト3速)もすごく渋いです・・・。おまけにチャージランプは点きっぱなしだし、一定時間以上走るとエンジンが止まってしばらくかからなくなるという、正に蔵出しコンディション。

日常の道具として考えるのであればどうしようもないポンコツですが、世話の焼けるかわいいセカンドバイク、となれば最高の教材でありおもちゃです。これまでに所有してきた二輪達も新しいものはありませんでしたが、ここまで古いのは初めて。ラビットで旧車デビューなんて贅沢させていただきました。

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ふらふらしているうちに初給油。ガソリン25に対して1の2ストオイルを、というのが正しいのですが、とりあえずは目分量で失礼しますね。ガソリン入れたら車体をガシャガシャ振ってオイルとガソリンをよく混ぜましょう。

今では当たり前のようにW650の横に並ぶラビット。興味を広げる楽しい仲間になるか、足を引っ張る厄介者になるのか、焦らずゆっくり、大切に付き合って行こうと思います。