三日目、6時頃起床。普段は絶対起きられないのに、やっぱり楽しい事だと起きられますね。
ちょっと冷え込んでるけど、天気は予報通り快晴。まずは予定通り高松市内のうどん屋へ。しかしこれが見事にお休み。そう、今日は日曜日なのでした。個人経営の製麺所が多いので、日曜日はお休みのお店が多いのです。仕方ない、うどんはもう諦めるか・・・。
俺より先にXLRに食事をさせてから、瀬戸内海を眺望できる五色台へ。
標高を稼ぐ度に見え隠れする瀬戸内海。道も広くて走りやすいです。地元ではバイク乗りの人気スポットらしいです。
程なくして頂上付近の公園に到着。冷え込みのせいか、空気も澄んでいるように感じます。
瀬戸大橋沿いに化学工場が見えます。三菱化学かな?と思ったら野犬に絡まれそうになったので、急いで退却。何歳になっても野良犬だけはどうにもダメです。五色台を後にし、また海沿いの道を走ります。
しかし腹減った・・・仕方なくローソンに寄り、肉まんと缶コーヒーで朝食。軽トラのじいさんが俺を物珍しそうに眺めてから、少々会話。
「兄ちゃんどっから来たんや?(ナンバープレートを見る)はぁぁ!?栃木ぃぃい!?」
「またえらい遠くから来たんやなw 大学生か?」
『はい、フェリーで来ましたw』
「就職とか大変な時代だよなw まあ頑張れよwww」
さすがにとちぎナンバーは珍しいかwしかし朝からテンションの高いじいさんだった。
高速を目指し、坂出市内に入ったところでうどん屋発見!コンビニの前に出現してくれれば良かったのに・・・でも入る。
かけうどん(小)を注文。180円とかそれくらい。おいしいけど、正直ちょっと飽きてきた。もっと効率的にうどん攻略に臨めば楽しめるんだろうけどね・・・。
食べながらツーリングマップルを眺め(行儀悪い)、目的の坂出ICまでの道を確認。すると途中に瀬戸大橋を間近で見られる公園があるらしいので寄り道することに。
常磐公園っていうらしいです。海と化学工場と、瀬戸大橋。迫力ありますね。
んで、もっと迫力あったのがこっち。
ガクガクブルブル
なんかここはカップルが愛を誓って(笑)南京錠かける場所なんだとさ。この展望台自体が、結婚式場の一角なので、そもそもそういう場所なんでしょう。寒気がしてきたので小汚いバイク乗りはさっさと退散。
坂出ICから高松道に乗り、松山方面を目指します。日曜だって言うのに交通量は少なめ。快適、快適・・・と思ったらやたらと後続車にあおられる。
四国に入ってからずっと感じてたことですが、四国の運転マナーはよろしくないです。栃木出身の俺でも「うひょー」とかメットの中で言っちゃうくらいヤバい。
・基本的に信号が赤になってから3,4台は交差点に入ってくる
・右折のタイミングが特攻
・高速でバイクを抜くときに車線変更しない
・高速での車間距離は1mくらい
俺が高速で前のクルマとの車間距離を10mもとろう物なら、間に2台は入ってくる。何なのこいつら、と思いながらもさらに車間距離あけるとそこに更に入ってくる。何なn(ry 以下無限ループ。
そんな事を考えているうちに、石鎚山SAへ到着。お腹が空いてきたので昼食を食べて、足湯があるそうなので休憩していくことに。
かつおの刺身、豆乳湯葉うどん、いちごの杏仁豆腐がついて1000円くらい。最近こういうさっぱりした定食が好きでね・・・。おいしかったです。
食後は足湯へ。小松、新居浜の街が見えます。
足湯の後、温泉の建物内をふらふらしてるとお祭りに使うであろう「だんじり」がありました。観光客よろしく写真を撮っていると係のおばちゃんが登場。だんじりを使ったお祭りについて説明してもらえました。
「兄ちゃん、どっから来たん?」
『茨城からきました』
「いばらきぃぃい!?遠いなw ”単車” で来たのか?」
『!?』
「父ちゃん母ちゃん心配しとるから連絡してやんな!ウチのせがれも昔は・・・」
おばちゃんから「単車」って言葉が出て一瞬 !? ってなったけど、年配の方は普通に使うようでw しかし訛りが強くてリスニングできなかったわ・・・おばちゃん何回も聞き返しちゃってすみませんでした。
眠くなってきたので、休憩室でアタック25を見てから出発。
・おまけ
この地域へのうどんの浸透度の高さがわかります。
旅路の方は松山道から「いよ小松JCT」で今治方面へ。しまなみ海道にかかる来島海峡大橋を見に行き、西海岸を走り松山入りする予定。
程なくして今治市内を抜け、糸山公園へ。しまなみ海道が一望できます。
スゲー!!デケー!!
周辺も整備されて、公園になっていました。瀬戸大橋より近くで見られます。見下ろす瀬戸内海では”渦潮もどき”が発生してました。元々大きな湖だった瀬戸内海は地形が複雑で、急な海流の変化が起こるようです。
瀬戸内の景観を満喫し、あとは今日の宿のある松山市内へ向かうだけ。国道196号線を使って海沿いを走ります。海沿いの道路も、海なし県育ちの俺には非常に刺激的でテンション上がるものだったのですが、こうも続くとうどん同様少々食傷気味ですw
夕暮れの中をローカル線と併走しながらのんびり走ります。この辺は「菊間瓦」が有名らしく瓦工場がたくさんあります。途中、「道の駅 風和里」で休憩。バイクたくさん、サイドカー、トライクなど盛りだくさんでした。フェラーリのオープンカーに乗ったDQNが爆音上げて走り回ってました。うるせえ。
30分ほどで松山市内に到着。宿のある道後温泉は松山市中心の北東部にあります。
この道後温泉がこの旅の大きな目的の一つ。風情のある建物+温泉街というコンボに我慢できませんでした。松山YHに荷物を置き、温泉街を散策。
道後温泉街入り口には足湯があり、観光案内のおじさん(軍服?)がいます。おじさんは案内だけでなく歌も歌ってくれたりと、観光客を楽しませてくれます。
そんでこれが目的の道後温泉本館。
すごい立派な建物。建物について詳しいことは知らんけど、迫力がある。ここだけ時間止まってんじゃないの?ってくらい外との空気の差を感じる。しかしながら周りはでかいホテルが建ってたりと、現代そのもの。
肝心の風呂ですが、いろいろコースがあり、風呂入るだけが400円くらい。風呂+浴衣貸し出し+大広間で休憩+お茶とお茶菓子コースが700円くらい。もう一つの高級風呂に入ると1500円くらいだった気がする。折角なので700円のコースに。
こんな大広間で浴衣着て湯休みできます。内装もレトロで良い感じです。風呂場は地元のじいさん達の社交場でした。これはどこでも同じかな。休憩所で隣に座ったカップルがやかましかったので退散。そういうのは旅館でやれ。
お腹が空いてきたので本館を出て隣にある「道後麦酒館」へ。ガイドブックにありがちな地ビールのお店です。
地ビールがばがば飲んで、今治名物の鳥の皮焼き、宇和島風の鯛めしを食ってきました。値段は高めだったけど、金のこと考えずに注文しまくったよ!フヒヒヒヒ!
食後かなり良い気分で温泉街を散策。勢いに乗って研究室のお土産にみかんジュースを箱買いしてしまう。5000円。勢いに乗って地酒を購入してしまう。いくらか忘れた。
そのままふらふらとYHへ帰宿。YHってのはユースホステルのことです。簡単に言うと若い旅行者向けの相部屋安宿。会員なら2900円とかで泊まれる。
この日相部屋になった2人も旅行者。一人はNinja250Rでツーリング。ほぼ日本一周してるっぽい。糞うらやましい。もう1人は横浜から18切符で松山まで来たらしい。この2人に共通するのは城マニアということ。
「城の門の位置とか、石垣の高さとかで、”ああ、この辺は攻略に苦労しただろうな・・・”とか、兵士の気持ちを想像しながら城巡りすると楽しいですよ」
な・・何を言っているかさっぱりわからねーが、熱意だけはビンビン伝わってきたぜ・・・。
こうして男だらけの松山の夜は更けていくのでした。
走行距離:280 km
やっぱ高速使うと楽だなあ。
四日目に続く。