梅雨入りの知らせが聞こえ始めた6月の初め、かねてからアイデアのあった栃木ツーリングに行って参りました。自分で立案するマスツーリングは久しぶりです。
今回の目的は地元栃木の天然資源である「石」と「山」をテーマにしたルートとなりました。字面で見ると大変地味ですが、近年では様々な形でメディアに露出のある、いわゆる「映える」スポットです。さらに栃木の名物を合間に挟んで、地元栃木の魅力を知ってもらうという目的もあります。
集合は東北道 羽生PAに8:00、一応主催ということで少し早めに出発したものの、東北道は浦和から事故渋滞…これを抜けて予定通りに到着しました。梅雨入り前の貴重な晴れ間にパーキングエリアには大量の二輪が次々と流れ込んでいました。
東北道を北上し、大谷PAでは名物の餃子ドックを求めて軽食コーナーに行列を作りました。パンも火を入れてくれているので、食感と香りも良くなっています。個人的にはだだっ広くて混雑するSAより小ぢんまりしたPAの方が好きです。
ここで群馬方面からのメンバーと合流し、宇都宮ICで一般道へ。国道293号を少し走れば大谷エリアに到着します。
さすが栃木県が売り出し中の観光地です。推し始める以前とは観光客の数が違いました。大谷は日本遺産?を目指しているそうで、行政からも力が入っているのでしょうか。
目的地の一つ、大谷石を採掘した採石場跡は初めてのメンバーもいたようで、皆さん喜んでもらえて何よりです。相変わらず各種撮影のロケ地として活躍する他、結婚式も行われるそうです。
かつては観光地と呼ぶには殺風景すぎた採石場の周りも、お洒落なお土産屋さんができていたりして、何かと映えそうです。「近くにメシ食うところもできたんだけど、俺らが食うようなもんは置いてねえんだよなぁ~」と笑うのは地元の方と思しき観光案内の男性。周囲を見ると確かに、少し前の大谷からは想像できない客層の呼び込みに成功しつつあるようです。
伸び代ある栃木の観光資源を堪能した後はお約束の宇都宮餃子!市内中心部の店舗は駐車場も少なく混雑しますから、すこし郊外の店舗が狙い目です。この駒生店はライスセットがあるのもお気に入りです。
大谷街道から鹿沼街道に乗り換えて鹿沼市の中心部へ。梅雨入り前とはいえ、市街地は夏のような日差しに消耗してきました。
というわけで食後は以前チェックしておいたカフェで天然氷のかき氷!あまり走ってない気がしますが、こんなのんびり道草しながらのツーリングは久しぶりです。
小一時間ほど雑談に花が咲いた後は、県道を繋いで栃木市方面へ向かいました。生まれ育った地元なのにこの辺りの県道は走った事がなく、ストリートビュー頼みの下見になってしまいました。しかしそこはイメージ通りの田舎道で、陽の傾き始めた中気持ちよく走ることができました。
到着したのはこの日の主目的地?の栃木市にある岩舟山です。近年では採石場跡が特撮のロケ地に使用されているようで、熱心なファンの間では聖地となっているようです。
しかし有名になるということは、それだけ管理が行き届くようになるというわけで、チェーンの張られた敷地内への立ち入りは断念し、採石場跡が見下ろせるであろう岩舟山高勝寺の参道へ登ることに。
ノリで登り始めた石段のなんと辛いこと…。我々も若者というには少々厳しい年代になりました。お目当てのロケ地を直接望むことはできませんでしたが、周辺の雰囲気だけでも満足いただけたようです。確かに、こんな場所なかなかありませんよね。
久しぶりのマスツーリング主催は不安もありましたが、気心の知れたバイク仲間とならなんとかなるものですね。自分の生まれ育った土地を一緒に走るってありそうでなかなかない機会かもしれません。とても素敵なツーリングをした気がします。