2017年7月 Z750four西伊豆ツーリング

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梅雨も明けて夏らしい日が続くと、海の匂いを嗅ぎながら海沿いを走りたくなりますね。いつもの山もいいけど、ここ数週間は山奥のストイックなルートが多かったので、今週末は丸一日もらって夏の伊豆を走ってみることにしました。

すっきり決めたように書きましたが、寝付くギリギリまで海にするか山にするか、乗るのはZなのかR100RSなのかと悩んでおり、朝は痛恨の寝坊をかましてしまいました。よっていつもよりゆっくり目の6:30ごろ出発して東名に乗って西に向かいます。この日は富士スピードウェイでイベントがあったため、東名はハーレーとカワサキZの集団でいっぱいでした。

 

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御殿場JCTで新東名に移動して、長泉沼津ICから伊豆縦貫道へ。伊豆縦貫道の山の中で通り雨に降られましたが、さほど濡れずに伊豆ゲートウェイ函南で朝食休憩。雨雲レーダーを見てみると、関東はほぼ全域で雨が降っているようで、降らなそうなのはこれから向かう伊豆南西側のみのようです。これはまた晴れ男記録を作ってしまうらしい。

 

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出発して伊豆中央道(有料)にうっかり乗ってしまいましたが、途中県道17号線に外れて海沿いの道へ。良い雰囲気な漁港がたくさんあってついつい寄り道してしまいます。このままこの道を走り続けても良いのですが、ペースが上がらないので山に入ってちょっとショートカットします。

 

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県道127号で真城峠から西伊豆スカイラインへ。海を求めて伊豆まで来たというのに結局山を走るという。しかもこんな事だろうとは思っていましたが、山は雲の中だったらしく、小雨と霧の中間のような状況が続きました。

 

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人気ツーリングルートの仁科峠もこの通りの視界でした。路面もしっかりウェットなので無理せずそろりそろりと走りましたが、天気の良い日に良いペースで走れたら気持ち良さそうですね。

 

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仁科峠を越えたら県道59号で松崎町方面へ下りる事にしました。しかしここまでの快走路と打って変わってタイトで薄暗い峠道になる上、対向車も含めて交通量がそこそこあるので結構気を遣いました。四輪車だけでなくバイクツーリンググループがガンガン登ってくるのは驚きました。

松崎町で給油を済ませて、海沿いの国道136号を南に進みました。彫刻ラインやらマーガレットラインやらいろいろ名前があるようですが、主要国道なのであまり期待していませんでした。しかし実際走ってみると海の見えるワインディングロードで交通量も少なく、気持ちよく走れるルートでした。

 

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事前に調べていた雲見海岸に寄って休憩と思いましたが、海水浴シーズンど真ん中で混雑しておりました。海遊びを楽しむ人の中、バイクを押して歩く革ジャンおじさんは大変浮きましたが無事写真撮影を済ませて退散しました。一眼レフ持ってこなくてよかったです。

さらに国道136号を南下していくと、なんだか道沿いの植物が南国っぽい雰囲気になってきた気がしました。途中県道16号を折れて石廊崎方面へ。

 

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石廊崎の手前、あいあい岬にやってきました。ツーリングの定番スポットらしく、次から次へとバイクがやってきます。声をかけて貰ったツーリング中の2人組の方とお話させてもらったところ、伊豆半島東側も降られなかったとのこと。これは降られずに行けるかもしれません。

 

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これでほぼ伊豆半島の南端くらいまで来ました。時刻も12:00くらい。そろそろ帰りの事を考えないと大変な事になりそうですが、もうちょっと寄り道します。

 

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と思って県道16号から折れてやってきた弓ヶ浜はやはり海水浴客で溢れかえっておりました。とてもバイクを置いて写真を撮れるような場所はないので遠巻きから眺めて退散。この辺の砂浜は、オフシーズンの晴れた日に来てゆっくりしたいですね。

再び国道136号と合流して下田方面に向かうと、海水浴場の混雑で渋滞気味です。お腹も空いたので道の駅でお昼でも、と思いましたがこちらも大混雑でとても並ぶ気にはなれませんでした。よく考えたらこの日は学校の夏休みが始まって最初の週末でした。

 

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そんな夏休みな週末ですから、混雑する前にさっさと帰るに限ります。下田から河津まで走って、河津から国道414号で天城峠を越え、途中で狩野川を挟んで並走する県道349号に移り、修善寺から県道80号、山伏峠から伊豆スカイラインに乗りました。また山の上は雲の中か雨降りかと思っていましたが、強く吹く風に飛ばされたのか雨はなく、時折麓の景色が見える視界の良さでした。

 

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混雑気味の箱根新道から小田原厚木道路に乗ったらちょっと休憩。この先は厚木から横浜町田までいつもの大渋滞です。でもここまでほとんど降られなくて良かった〜、とレインウェアを脱いでいると、突然外国人の男性に声をかけられました。

「おおー、やっぱり古いカワサキだな!さっきのトンネル、1マイル後ろにいても良い音聞こえてたよ!オオーンオオーーンってさ。このエキゾーストパイプはスタンダードじゃないだろう?俺の友達もイングランドで転がしてるんだ。写真撮ってもいいかい?君も横に並んでよ!」(意訳)

なんだか久しぶりに旧友に会ったかのような嬉しそうなテンションで驚きましたが、さすが世界のカワサキですね。これからの渋滞に少し気が滅入っていましたが、ちょっと元気になれました。

小田原厚木道路は掲示通り厚木料金所手前からしっかり渋滞していましたので、東名を避けて圏央道を経由して中央道で帰りました。先週の群馬ツーリングに引き続き、今週も高速道路の定額プランを使用しているので、エリア内ならどれだけ乗っても2500円なのです。

速旅(はやたび)【二輪車限定】 首都圏ツーリングプラン

 

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なぜか最後の八王子料金所でETCゲートが開きませんでしたが、12時間半、457kmのツーリングより無事帰宅しました。400kmを超えるツーリングは久しぶりでしたが、身が浄化されるような疲れが心地良いですね。高速道路の首都圏ツーリングプランも期間限定ですし、今シーズンは積極的に利用していきたいところです。

 

2017年7月 週末朝駆けツーリング-2(野反湖~榛名山)

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「土曜日は5:00にみどり市(群馬県)のコンビニ集合なんですが良かったらご一緒に?」という連絡をもらいました。しかしこの時間に集合するには自宅を2時半には出ないと間に合わない計算。という事は起きるのは1時台?いや、普通に考えてそんなの無理でしょう。

 

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と思う一方、そういう無理そうなの行っちゃうのも面白いなと思う自分もおりまして、うまいこと起きられたので行ってみることにしました。3:00には練馬から関越道に乗り、北関東道伊勢崎ICから一般道へ。北関東道に入った途端の虫アタックが凄かったですが流石R100RS、カウルが全部防いでくれました。

 

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無事集合時間の30分前に到着。早朝なのに深夜のテンションで走ってしまったのでここまで150kmはありましたがあっという間でした。

 

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程なくして本日のメンバーが揃いました。というか一週間前も一緒に走ったX君とM君です。2人とも僕が来ていることにきちんと驚いてくれて安心しました。

集合場所のコンビニは、人気のツーリングルートである日光〜草木ダムへ通じる国道122号沿いでした。週末はたくさんのバイクが集まるスポットのようです。我々も国道122号を草木ダム方面へ北上し、途中で折れて県道62号線へ。山の中のマイナーな県道なので走りにくいかなと不安でしたが、沼田方面へ抜ける主要な道路のようで、終始広さのある綺麗な路面で気持ちよく走れました。

 

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ちょっと寄り道して薗原ダムで休憩。日の出の時間はとっくに過ぎていますが、まだまだ山の中はひんやりと涼しさを感じます。この時間の山は静かで気持ちいいですね。

薗原ダムから西に進み、混雑の始まる前の沼田市内をパスしたら国道17号から県道53号線に乗りました。さっきの県道62号ほどではありませんが、この道も十分綺麗で走りやすい道でした。

 

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冨澤家住宅に到着して休憩。かつては養蚕業を営んだ御宅のようですが、さっき走ってきた県道53号は三国街道(国道17号)の脇往還道だったようで、三国街道が使えない時はこの御宅の目の前を通る街道を利用した運送業も営んでいたとの事です(下記サイトより)。
冨沢家住宅|(一社)中之条町観光協会|群馬県

 

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紫陽花が綺麗に咲いていたので、バイクを入れてうまいこと写真撮りたいな、と年甲斐もなく駆け回っていたら高台の上から転げ落ちてしまいました。

あちこち痛いですが再び出発です。冨澤家住宅のある県道53号から県道55号へ繋ぎ、国道405号で野反湖へ向かいました。途中のスノーシェッド内の路面が濡れている上、路肩に砂利が溜まっていて危なかったです。整備された国道でも注意して走らないといけないですね。

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お天気は曇りがちで眺めがすっきりしませんが、そろそろキスゲの時期だからなのか、トレッキングに訪れる人達で混み合っておりました。北端の野反湖キャンプ場から湖面に降りて休憩。

 

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野反湖から再び国道405号を折り返し、国道292号から県道376号、375号で裏榛名から榛名湖へ。ツーリングに来ているバイクが沢山走って降りました。裏榛名は表榛名とは違い、高速コーナー主体で道幅も広くていつ走っても気持ちよく走れるルートですね。

榛名山からは表榛名ルートではなく、タイトな県道126号で高崎市内へ。街中に降りてくると如何に山の上が涼しかったかよくわかる灼熱っぷりです。降りてきてから大した距離を走っていないのにエンジンがオーバーヒート気味になってきました。

 

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人馬ともに熱気にやられそうになったところで本日の最後の目的地Nut clothing & cafeに到着しました。すでに集まっていた仲間と話しながら涼しい店内で休んでいると、ここからの道程が思いやられますが、気力を振り絞って熱風の吹く関越道に駆け上がりました。帰宅する頃にはだいぶ消耗しておりましたが、493km、14時間半のツーリングから無事?帰宅できました。

 

2017年7月 群馬長野一泊ツーリング

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梅雨も明けきらぬ7月の上旬ですが、今年もバイク仲間達と群馬、長野方面へ一泊ツーリングに行って参りました。

 

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何を考えているのか、前日は準備もしないまま19時ごろ寝落ちしてしまい、当日2時に起床していまいました。当日は関越道高坂SAに7:30集合だったので二度寝は危険です。準備をしてそのまま早めに出発することとし、6:30ごろには無事到着。

 

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梅雨らしくない良い天気に恵まれそうな週末とあって、下道も高速も早朝から交通量が多めでした。SAの駐輪場も早い時間からバイクだらけです。朝食を済ませている間に予定通り他メンバーも揃ったので次の集合場所へ移動。日差しの強さが完全に真夏でこの先が少々心配です…

 

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上信越道藤岡インターすぐ側の「道の駅ららん藤岡」にて群馬からのメンバーと合流。これだけの台数で走るのは久しぶりです。この時点で日陰のない屋外にいるのが辛いほどの陽気になっておりました。近くのスーパーで夕食の買い出しを済ませたら次の目的地に向けて出発です。

 

ドライブイン七輿

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買い出しをしたスーパーから10分ほど走ってドライブイン七輿に到着。群馬県といえば街道沿いに懐かしいドライブインが数多く現存していることで有名ですが、このドライブイン七輿もオートレストランのファンの間で愛される有名なスポットのようです。建物も良いヤレ具合ですね。

 

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店内はゲームセンターと自販機コーナー、さらにオリジナルグッズを売る売店がありました。自販機ブームな昨今、麺類の自販機への補充が始まると写真を撮るために人集りができますし(僕を含め)、自販機グッズを売る自販機まであります。ゲームコーナーの景品にも自販機グッズがありますが売店で普通に買えるのがよくわかりませんw

 

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次の中継地で昼食だと分かっているのについ食べてしまう魅力的な食べ物。ふにゃふにゃのパンに懐かしいチープさが昔の高速道路パーキングにあった自販機ハンバーガーを思い出させてくれます。自販機チャーシュー麺も美味しいらしいので、また来てみたいと思います。

ドライブイン七輿から県道200号→県道197号→県道10号→県道212号→県道217号…と、複雑なルートを繋いで移動。この辺まで来ると土地の起伏が大きくなりはじめ、急斜面を駆け上がると広大な畑が広がっていたりして、さすが地元民の組んだルートは走っていて飽きません。

 

お昼は蕎麦

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お昼は安中市の田舎やというお蕎麦やさんへ。立派な城壁のような塀に囲まれて、庭には蔵もあり、昔はかなり大きなお宅だったであろう建物でした。お目当の蕎麦は盛りがよくて、一瞬撃沈が頭をよぎりましたが、そこは蕎麦なので喉越し良くあっさりと完食できました。

 

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お蕎麦屋さんから出発するとすぐに妙義の山でした。この日初の峠道にテンション上がりますが、安全運転で中腹の駐車場まで駆け上がりました。山の上は多少風が抜けますが、それでも日差しが厳しくて、蹴飛ばされたとしても冷たい飲み物が欲しくなります。

妙義山を下り、国道254号を下仁田駅方面へ進んだら県道45号で南牧村を抜け、国道299号を経由して県道124号ぶどう峠へ。タフな峠道の前に温泉でひと休みすることになりました。

浜平温泉・しおじの湯 | 上野村

汗だくの中走ってくると、ひと風呂浴びて休憩するだけでだいぶ体力回復しますね。走ることに夢中になるうちに熱中症寸前だったメンバーもいたのでいいタイミングでした。

ここからは県道124号ぶどう峠を目指して1.5車線の道幅をひた走ります。路面は悪くないのですが、緑の深さにとにかくブラインドコーナーが多く、忘れた頃に対向車が来るので全く油断できませんでした。個人的には今回乗ってきたような大型より中排気量までのバイクで楽しみたいルートかなと思います。

 

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そんなぶどう峠で長野県に入ったらすぐに今日のお宿「長者の森」に到着です。

【公式サイト】長者の森(信州北相木村)公式サイト

 

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一日中走り回った割には皆さん夜も遅くまで体力と話題が尽きませんでした。

 

おはようございます

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翌日も朝から走行スケジュールがびっしりなので早起きして身支度です。お世話になった長者の森から県道124号を下り小海方面へ。国道141号沿いで人馬ともに燃料補給を済ませたら、国道299号で麦草峠へと駆け上がります。

標高が上がるにつれて霧のようなモヤがかかって、どんどん気温が下がって行くのを感じます。朝食を食べた国道沿いでは既に革ジャンをぶん投げたくなるくらい暑かったですが、峠付近ではその革ジャンが心強く感じました。頂上付近は観光地だけあって交通量も多めでしたが、路面も補修されていて走りやすかったです。

 

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蓼科側まで下りてきてちょっとひと休み。茅野方面から帰路につくメンバーを見送ったら、さらにビーナスライン方面へ進みます。僕は昨晩の寝不足もあって、この時点で結構満足でしたが皆さんまだまだ走り足りない様子です。好きですねー。

 

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まだ交通量の増える前に白樺高原、車山高原と走り、霧ヶ峰までやってきました。前回1人で来た時は山肌も新芽が出る前で茶色く、気温も寒いくらいでしたが、すっかりソフトクリームが美味しい季節になっておりました。車山高原の青々とした山が眩しく、駐車場は我々のようにツーリングに来たバイクで溢れていました。

 

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美ヶ原高原美術館まで登るとまた曇り始めて、気温も下がりました。道の駅の駐車場はやはりバイクだらけです。この辺で群馬方面へ向かうメンバーと別れて帰路につくことにしました。早めに高速に乗らないと中央道の鬼渋滞に巻き込まれる事になります。

 

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ビーナスラインを少し下りて、国道142号で岡谷ICから長野道→中央道へ。夏の日差しに熱された盆地の空気を全身で浴びながら東へと進みますが…

 

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やはりお約束の小仏トンネルから大渋滞にはまってしまいました。ほとんど進まない上に車と自分のバイクからの排熱で汗だくになってしまったので、談合坂SAでしばしの作戦会議の上、上野原から下道で帰る事に。同じように渋滞から逃れた車で混み合う甲州街道、いつもなら朝の気持ちいい時間に走る大垂水峠を暗闇の中走り抜け、ようやく八王子の灯りが見える頃、このツーリングの走行距離は500kmを超えておりました。

気の置けない仲間同志とはいえ、久しぶりのマスツーリングで緊張しましたが、時間を忘れて走れました。いつも1人で走っていると賑やかなツーリングは刺激的ですね。また皆さんと楽しく走れるよう、毎週末欠かさず朝駆けに励みたいと思います。

 

2017年7月 週末朝駆けツーリング-1(道志〜山中湖〜ヤビツ峠)

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元々雨の予報だった週末でしたが、次第に予報が好転して曇りマークになったため、これはチャンスと今週末も走ることにしました。先週は湘南方面、先々週は秩父から奥多摩ルートだったので、できるだけ走っていないルートを走りたいところですが、簡単に思いつく場所はそろそろ走り尽くした感があります。

そこでヒントになったのが先日の富士スピードウェイの帰り道。Googleのナビは走りやすさ度外視で効率重視のルートを選ぶ事が多いですが、その時も東名の渋滞を避けて、小山町から山中湖へ峠越え、道志へ繋ぐストイックルートでした。ところが実際走ってみると小山町から山中湖へ繋ぐ峠は道幅も狭くなく、ツーリングルートに組み込んでみてもいいなと思ったのでした。

というわけで今週は大垂水峠から道志みち経由で山中湖、山中湖から山梨/神奈川/静岡県道730(147)号線で静岡県小山町へ、国道246でヤビツ峠から宮ヶ瀬ダムへ向かうルートとしました。

 

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というわけで最寄りPAより中央道に乗り、石川PAへ。自宅を出る時点で少し降っていましたが、そんなひどい雨にはならないだろうと走り出しました。珍しい思い切りの良さが裏目に出たのか石川PAに着く頃には普通にバシャバシャと降ってきました。慌てて確認した雨雲レーダーからは北関東を中心に結構な雨になりそうな雰囲気です。どうしよう…

 

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悩んでいると今回のゲストのM君が来てくれました。外装オールペンしたばかりのピカピカな車体でこんな雨の中走ることになってしまって申し訳ない。

前の晩に連絡をくれての参加であまり寝れていないであろう中、ここまで結構降られているはず。ここで中止して引き返そうか?と聞くと「もうちょっとで雨雲が流れて抜けますよ!」との男気あるお言葉。確かにレーダーを見る限り南関東はそれほど雨雲がかからなそうだし、折角なので行けるところまで行ってみることにしました。

 

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前回の反省を生かし、中央道から大垂水峠までは圏央道で高速移動。大垂水峠の後は相模湖駅まで行かずに県道515→517号線で道志みちへ繋ぎました。ルート的にはだいぶ効率良くなるのですが、こんな降ったり止んだりの天気なので、プレジャーフォレストからの517号線が暗くて狭くてちょっと怖いですね。

前回の様子:2017年6月週末ツーリング1(大垂水峠〜道志)

いつもバイクで溢れかえる道志みちのコンビニも、今日は我々以外に一台だけで静まり返っておりました。いつもは腕自慢の方々でイリーガルトロフィー状態の道志も、この天気では静かな田舎道です。

 

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天気の方は時折シールドに雨粒が当たる程度でほとんど降られていませんでした。山中湖畔のガソリンスタンドで給油する頃には晴れ間が見えるほど。なんだ全然降られないじゃん!と勝ち誇ったような気分で湖畔をひと周り。平野の浜で余裕の撮影会をしていると、待っていたかの様に暗くなった空から大粒の雨が降り始め、慌てて逃げ出しました。

湖畔からは県道730号線をパノラマ台方面へ走り、そのまま峠越えになります。標高のある山中湖側から小山町へ向かう場合は下りがメインです。幸い雨は小降りから止み始めましたが、路面はしっかりウェットな上に滑り止めの凸凹加工があってだいぶ気を遣う走行になりました。傾斜が10%程度と結構あるので、重量のあるバイクだとちょっと疲れるかもしれません…(疲れました)。今度来るときは天気のいいときに逆側(小山町側)から走ってみたいですね。

 

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小山町から国道246号線で秦野市のヤビツ峠へ向かいますが、この時点での時刻が9:00。土曜日なので交通量が増えてきて、流れの悪い中ノロノロと走る事になってしまいました。先週の湘南と同様、朝の通勤通学時間帯の主要国道はできるだけ避けるべきですね。いい感じに体力をもっていかれてしまったので、峠越えの前に休憩。

「神奈川といえばヤビツ峠!」という訳のわからない意気込みで7年くらい前に初めて走り、あまりのストイックさにもう二度と来るまいと思ったこのヤビツ峠。あれから月日が流れ、路面が整備されたり僕の感性が変わっていたりして楽しめたりしないかな?と淡い期待を抱いてやって参りましたが、ほとんど何も変わっておりませんでした…。

相変わらず細くて荒い路面に、ミラーのないプライドコーナー多数。「ここって対向車来たら終わりだよね」って箇所が未だにたくさんあります。それに加え自転車乗りの方々には人気の峠なのか、自転車の交通量が多く、パスに気を遣います。

強いて良い所を挙げれば、安全マージンの取り方の反復練習ができる、運転に対する緊張感の持続力を鍛えられる。四万十川流域の様な険道の雰囲気を味わえる。という点でしょうか。相変わらずひたすらストイックな峠でした。

 

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ヤビツ峠を抜けて、宮ヶ瀬ダムを望む鳥居原ふれあいの館でようやく一息。狭くて暗い峠道から湖沿いのパッと開けた道に出た時の安心感はこのルートならでは?かもしれません。いつもは地元のバイクが集まるらしいこの駐車場も道志みち同様、我々以外に数台のバイクを数えるのみでした。

お昼前には国道412号線から相模原ICで圏央道に乗り、中央道から帰宅しました。今回はタイトな峠が多いのと246号線の混雑で気力体力を奪われてしまいました。これなら素直に奥多摩方面が良かったかなとも思いましたが、それはそれでしっかり降られる事になったでしょうから、今回はあまり降られなかっただけ良かった事にしましょう。250km、8時間半のツーリングでした。

2017年6月 週末朝駆けツーリング-3(三浦半島〜鎌倉)

この週末は夏らしく久しぶりに海でも見ようと思い、R100RSで高速道路も走れる三浦・湘南方面へ向かうことにしました。距離としては少し物足りないかもしれませんが、日が昇ると暑さと渋滞が心配な人気観光地なので、さくっと周って早めに撤収することにしたいところです。

 

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前日夜に連絡をくれたX氏と保土ヶ谷PAで待ち合わせ。今回は初の?ゲスト参加です。いつもは山の中を走っているから気付きにくいのか、まだ5時くらいなのにすっかり日も登って、気温も上がり始めていました。それもそのはず、数日前はいつの間にか夏至だったようです。身体に重くまとわりつく湿度が一週間前のそれとは明らかに違います。

三浦までは第三京浜から横浜横須賀道路へ乗り繋いで高速移動。街乗りでは少々窮屈な思いをするR100RSも、高速道路では流れる道路の上を散歩しているような感覚で、とても軽快に感じます。やはりこのバイクでのツーリングは高速道路を絡ませる必要があります。

 

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山の間から住宅街を縫うように走る横浜横須賀道路から、パッと視界が開けると東京湾が広がります。元海無し県民はこういう演出にとても弱く、これだけであ〜今日は来てよかったと思えるから安上がりです。

海沿いにゆっくり走り出すと、小さな港のある集落から海の見える景色が続き、時折漂う磯の香りに夏の東北でもツーリングしているような気分になります。しかしじっくり海岸近くを周るルートを走ると意外と時間のかかる三浦半島、1時間強くらいで周れると思っていましたがそうはいきませんでした。心地の良い時間の長さとトレードオフなので仕方ないことですが…

 

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すっかりお腹も空いてしまい、三崎水産物地方卸売市場の食堂で朝食をとることしにました。いつも1人で走るときはコンビニで簡単に済ませてしまいますが、ゲストがいるからこそ許される贅沢です。貧乏単車乗りには決してリーズナブルな価格帯ではないですが、美味しい海の幸が定食スタイルで食べられること、早朝(土曜6:00、日曜5:00)から営業していることからお気に入りのお店です。

三崎水産物地方卸売市場食堂 WEB

 

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お腹も膨れたところでR60に少しだけ乗せてもらう事になりました。僕と同じ空冷フラットツインのBMWとはいえ、同じなのはエンジンの形だけです。恐る恐るクラッチを繋ぐと、エンジンは低回転からスムースに取り出せるトルクがあり、アイドリングしているのか確認したくなるほど静粛性。ワイドなギアレシオと合わせると街乗りではシフトチェンジがほとんど要らないという、良い意味で現代車のような乗りやすさでした。

フラットツインの旧車というとどうしても鼓動感が強いようなイメージがありますが、ミュンヘナーに関しては僕のR100RSよりよっぽど静かで、そのルックスに相応しいスマートなバイクという印象でした。何よりR100RSの後に乗ると全身で風を受けられるのが気持ち良い…カウル暑い…

 

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のんきに試乗会なんてしていたら、いよいよ暑さが増してきました。曇り予報のはずが遠くに江ノ島を望むほどの青空です。夏の湘南は雰囲気だけで眩しいですが先を急ぎましょう。

 

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七里ヶ浜駐車場のPacific Drive-inで休憩。暑さだけでなく、交通量も一気に増えてしまいました。イメージしていた時間帯より1時間ほど遅れただけでこの混雑っぷり。夏の湘南エリアの集客力をなめておりました。この後湘南T-SITEへ寄り道するつもりでしたが、逗子〜鎌倉の渋滞ですっかり気力を削られてしまった我々は一刻も早く帰路につくべきとの結論に達しました。

しかし残念ながら夏の湘南渋滞から逃れることはできず、下道区間では渋滞とシリンダーからの灼熱地獄で熱中症寸前。久しぶりに顔を青くして帰宅しました。時間の読みが甘かったことが主原因ですが、一刻も早いアンダーカウルの取り外しが必要だと感じるに十分な経験でした。もう二度と夏の湘南エリアには近づくまい、という気持ちを飲み込み、よりスマートな朝駆けルート考案の糧にしたいと思います。7時間、180kmのツーリングでした。