Suzuka Twin Track Day 2018 (2/2)

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Over Racingでの前夜祭から宿まで送って頂き、自室のベッドに横たわった事までは覚えていますが、気がついたら朝でした。

前日の様子:
Suzuka Twin Track Day 2018 (1/2) | Scientist on the motor

 

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早々に準備を済ませてチェックアウトし、この日の会場である鈴鹿ツインサーキットへナビを向けました。途中広大な鈴鹿サーキットを横目に20分ほどでゲート前に到着すると、昨日お世話になったスタッフさんもたくさんいらっしゃいました…。本当にありがとうございます。

 

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誘導に従ってピットに進み、荷物を降ろし始めると、大阪からJ.Mくんも到着していました。聞けば大阪から鈴鹿までは高速道路で1時間強くらいとの事なので、やはり関西圏からのアクセスは良いんですね。

 

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この日は恐れ多くもLOCクラス(Dクラス)に参加ということで、いつも参戦されている方々の近くに陣取りました。Nortonだらけの中に浮くW1SA…。予定としては15分の走行枠を4本走った後、Dクラスのみ模擬レースを行う事になっています。模擬とはいえ、現役のクラブマンレーサー達と一緒にグリッドに着くのは初めてなので緊張しきりですが、良い経験になってくれるはずです。

 

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走行は先導付きのAクラスから順に、サーキット初心者のBクラス、中級者のCクラスと進んでいきます。準備の合間にコースを見ると多種多様な参加車種に目が楽しいです。

 

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鈴鹿ツインサーキットは長いホームストレートを持つ一周2000mのサーキットで、GコースとDコースに分割して使用できるとの事です。この日は贅沢に2コースを繋いだフルコースでの走行になります。レイアウトの雰囲気こそ筑波1000に似ていますが、インフィールドは複雑でテクニカルです。

 

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車両の準備が終わり、帰ってきたJくんの感想を聞いているとDクラスの順番がまわってきました。まだ気温も上がっておらず、特に日陰のコーナーでは路面温度が低いので皆さん慎重に走っているとのこと。いずれにせよ、どんな風に走ったら良いかさっぱりわかりませんので、まずは安全な速度で周回しましょう。設定空気圧を規定圧より10%ほど低めに設定してから出走しました。

 

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気温の低い時間帯、まだ皆さん様子見のようでしたが、それでも後ろに付いて走るだけでその一挙一動が勉強になります。

とはいえ、その勉強がすぐに自分の走りにフィードバックされるかと言われればそんなことは無く、まずはコースを覚え、ラインとブレーキングポイントを大まかに決めて、ギアシフトのタイミング…なんて考えているとあっという間に時間終了となるのです。

 

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途中歯切れの良いエキゾーストとともにW1SAのKさんにパスされましたが、(ほぼ)同じバイクに乗って目の前にした走りは別の乗り物に乗っているように見えるほどでした。昨晩は改めて同じSA乗りとして歓迎していただけたようで?色々なお話を聞かせていただき、この趣味の奥深さに背筋が伸びる思いでした。

刺激の多いここ数日でしたが、そんな事を反芻する余裕ができてきたようです。何回も走るうちにシフトチェンジのタイミング、ブレーキングポイントなどがイメージできるようになってきました。何回かに一回はイメージ通りに行けるコーナリングもあり、それが速いかどうかは別として、とても気持ちの良いものです。

 

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コーナーを前にスロットルを戻し、ブレーキング、車速の低下に合わせてシフトダウン、視線をクリップから奥に送りつつステップに荷重移動、ブレーキリリースとバンキング、スロットルをパーシャルから開度を調整しつつ立ち上がりへ、という一連の動作を如何に効率的に、短時間で、的確なタイミングでできるかが肝です(←個人の見解です)。

全ての動作に理由があり、全ての挙動に理由があります。車体が発する挙動を感じ取り、その理由を考え、次のアプローチにつなげる。反復する加重移動に体力も消耗しますが、各コーナーで実験と考察を繰り返すように神経も消耗します。

 

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そんな走行を数本終える頃には体力も残りわずかとなってしまいました。ここまでのタイムで決められた模擬レースのグリッドは無論最後端、トップに一周以上の差をつけられての走行終了となりました。

日没とともに行程も終了となり、また無理やり軽ワゴンにW1を積み込み(手伝って頂いた方々ありがとうございました)、その夜は大阪のJくん宅にお邪魔しました。ツーリングでもサーキットでも、丸々一日走り回った後に飲む酒は最高に美味く感じます。

 

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翌朝は日が昇る前に大阪を出発、ひたすら東に走って、昼過ぎに帰宅することができました。時間もお金もかかって、コストパフォーマンスを考えたら決して良いとは言えないサーキット遠征ですが、だからこそ得るものもあるように思いました。「自分の好きな事するのに移動距離なんて関係ない」なんて派手なことはまだまだ言えませんが、それでも少しだけ解った気がしたのでした。