未踏の地・九州を走り廻るツーリング 4日目(長崎~雲仙~諫早)

雨の長崎から一夜明け、この日は午前中雨が若干残るとの予報・・・

が、

晴れてるじゃん。しかも暑いし。
まあいいや。折角連泊するんだし、のんびり長崎市内観光することにします。バイクも東横インの駐輪場に置いておけるし。

長崎市内観光は路面電車で

市内の主要なスポットには路面電車で行けるみたいです。路面電車の街は愛媛の松山ぶり。しかも実際に乗るのは初めてかも。運賃は何処まで行っても120円。小銭用意するのが面倒なので500円で乗り放題の一日乗車券を購入しました。

路面電車の軌道は当然自動車の走る道路の中にあるので、教習所の学科以来見たことのない標識や信号がたくさんあります。松山の時も苦労したけど、ヨソ者にとっては街中を走るだけでもヒヤヒヤ。右折待ち時に軌道に近づきすぎると容赦ないクラクションを浴びることができます。近づいてることをお知らせしてくれてるんだけども。

そんなわけで最初の目的地に到着。

長崎原爆資料館・国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館

長崎に来てここを訪れない訳にはいかないと思ったので最初に訪問。
資料館と平和祈念館は同じ敷地内にありました。

入口が近かったという理由で平和祈念館から。

地上のエントランスから、建物の周りをぐるっと回ります。
何だか綺麗にデザインされていて、意味ありげな形だなと思っていたら、きちんと能書きが書いてありました。大きい円形の水盤は「原爆死没者が求めた水をたたえるためのもの」、二つのガラスの柱は「爆心地の方向を示すもの」、夜になると点灯する水盤の中にある約七万個のLEDは「死没者数を示すもの」。

・・・・・。

祈念館自体は地下にあり、順路に従って進んでいくと被害者の手記や各種資料を見ることができます。地上に立っていた柱は地下二階まで続いており、その柱の間には被害者の名簿が保管してある「追悼空間」になっています。
流れとしては被害者の記録を見た後に、追悼空間で手を合わせる、という流れなんですけど、その前にある「追悼空間前室」って部屋が、「壁に被害者の遺影が浮かび上がる」という部屋でして、もうなんというかすごい所でした。

もちろん平日の午前中ですから、客なんて僕以外に2組くらいしかいませんでした。欧米系の外国人カップルは館内の写真撮ったりしてましたけど、とてもカメラなんて出せる気分なる所じゃないよここは。(そもそも撮影禁止だったような)何だか建物全体に外界とは違う空気が流れてて、言葉では表現できない厳粛な雰囲気でした。

隣の原爆資料館へは地下通路で繋がっていました。
というか、普通は資料館→祈念館の流れみたいですね。学んでから→追悼てことで。

こちらは打って変わって小学生修学旅行の大群。館内には原爆の衝撃でひしゃげた鉄塔など、当時の被害の様子を伝える物品が展示されているわけですが、

「うっひゃーーwwwスゲーーこれスゲーww」
「どれどれーーww」

みたいな雰囲気で一気に賑やかになりました。なんだこれ。

なんて感想にまとめたらいいか、適切な言葉が見つからないけど、とにかく来て良かったです。

原爆公園・平和公園

資料館を出て少し歩くとすぐに原爆公園に着きます。原爆落下の中心地だそうです。

小学生が合唱したり、折り鶴を飾ったりしていました。合唱聞いてたら涙腺がゆるんでしまった・・・なんだか調子がおかしいぞ。

お隣は有名な平和祈念像のある平和公園。

この公園も噴水があったりと、水を使った作り物が目立ちますね。
目の前の石碑に文章が書いてありました。読みたい方は写真をクリックして大きい画像でご覧下さい。少なからずショッキングな文章です。各施設で水が重視される理由がわかると思います。

平和祈念像です。露出が暗くて残念な写真ですが。
ここにも修学旅行生がずらり。あとアジア系の外国人旅行客。

これで一通りまわれたので路面電車で次の目的地へ。

長崎出島

出島って海にピョコってでてるヤツだよね?僕の泊まった宿の近くに「出島」って駅があったんだけど、海は全然遠いし、地図みても歴史の教科書に出てたような形がどこにも見あたらないじゃないの。
というわけでまずはその「出島」駅で降りてみましょう。路面電車の中は修学旅行の中学生か高校生でほぼ無法地帯でした。引率の教師は何やってんだよ仕事しろ。

ついた。

出・・島・・・?

出島は、1883年(明治16年)から8年間にわたって行われた中島川河口の工事によって北側部分が削られ、1897年(明治30年)から7年にわたって行われた港湾改良工事によってその周辺を埋め立てられ、島ではなくなった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E5%B3%B6

あー、埋め立てられちゃったんですね。この写真の門はかつてオランダの船が接岸して荷下ろしとかしてた所に通じるものだったそうです。ということはこの手前を走ってる道路あたりは海だったわけですね。

内部は1996年から復元が始まったそうで、綺麗に整備されています。

侍の格好した案内のオジサンがいろいろ教えてくれます。というか、やっぱ平日なのでお客さんはほとんどいないのです。観光客丸出しの若造が一人でプラプラしてると嬉しそうに話しかけて貰えます。

しかしさっきの原爆関係の施設巡りで結構消耗していたので、あんまりじっくりと見学することができませんでした。一番立派な「カピタン部屋」という商館長宅だけじっくり見てきました。出島の南側に位置していて、2階の出窓からは説明のおっちゃんがまた熱弁してくれる人で、当時オランダから極東の僻地に飛ばされる羽目になった人達の気持ちを自分のことのように話すもんだから聞き入っちゃったよ。『この出窓から遠い母国を想い眺めていたんですね・・・』って何言ってんだよ俺は。

施設自体は、長崎市が目玉飛び出るほど金注いで整備しているので、とても勉強になるんじゃないでしょうか。ただ、ちょっとコンパクトすぎて拍子抜け感もありましたが。

さて、島と言えば・・・

軍艦島は?

度重なる電話問い合わせの結果も虚しく、この日も高波うねりの影響により軍艦島クルーズは欠航となりました・・・。こんなに天気良いのに!

とりあえず、翌日の午前の便まで様子を見て、無理なら諦めることとしました。今回無理だったらまた九州来る口実になるしね!

ガッカリしたら腹減ったので昼飯を食う。

考えるのが面倒だったので長崎港にあるお店で海鮮丼を頂きました。
何処にピント合ってんだこの写真。美味しいお魚で御座いました。この辺の魚食ってる人は関東の海なし県の魚食ったら驚くんだろうな。

アテもなく走る午後 雲仙〜諫早

さて、お腹もいっぱいになったし、午後何すっかなー。長崎には他にも洋館みたいな所とか、教会とか、異国情緒的なスポットが沢山あるので、観光スポットには困らないんですけど、何か忘れてるんだよな−。

今日、バイク乗ってないですよね。

・・・というわけで東横インの駐輪場からバイクを引っ張り出して走り出したのです。でも何も決まってないんだよね。次の行き先としてモヤモヤと考えていたのは佐世保方面。よくわかんないけど、そんな遠くないだろうし行ってみるか。小腹空く頃に佐世保バーガー食って、長崎に帰ってくるのは遅くなってもしゃーないでしょ。

などと考えながら高速を走ってると高速のICの看板に「島原・雲仙」の文字・・・ゴクリ。雲仙って昔噴火した山だよね?そういや長崎だったけど全く計画の中に入ってなかったわ。噴火するって事は立派な山で、迫力ある景色とか、走り甲斐のある有料道路とかありそうだよね?

長崎から1区間で高速降りました。これがノープランの良いところ!

が、その後に襲いかかるノープランの悪いところ。高速ICからがクソ遠い・・・しかも雲仙方面に行く道が片側一車線の国道1本しかないもんだから流れが悪いのなんの。距離的には50km少々だったからナメてかかったけど、2時間弱くらいかかったわ。しかもなんか寒いし。するとタイミング良く硫化水素の臭いが。温泉街でござるな。

公園みたいなところに日本一長い足湯がありました。地元の方の憩いの場みたい。しかし辺りはもうむせ返るほどの硫化水素臭。温泉の臭い嗅ぐと「硫黄の臭い!」って言う人いるけど、あれは硫化水素の臭いだからね。最近流行ったあの硫化水素だよ。
周りを見渡すとあちこちに湯気が噴き出してる温泉宿が沢山あるし、結構な温泉街ですな。ここなんて場所なんだろ。

オバマ温泉・・・。源泉の熱量は世界一らしいです。

オバマ温泉からは雲仙のワインディングを楽しむ・・・はずが、日も傾いてきてものすごく寒いのなんの。登れば登るほど濃くなる霧と下がる体感温度。きっと晴れていれば絶景が待っていたかと思うと残念無念士気低下。

オバマ温泉手前、千々石展望所から撮ったおそらく雲仙方面(普賢岳?)であろう写真。

山の合間には温泉街があったり、ワインディングも走り甲斐のある内容で、またの機会には必ずリベンジしたいスポットとなりました。

そのまま山道を反対側の島原方面へ。島原もお城があったりと見所がありそうですが、日が傾いてきた上にクソ寒いので華麗にスルー。折角諫早まで来たんだから、昔ニュースでズダダダダって海をちょん切った干拓堤防を見に行かなきゃ!と思って走ってみたものの天気悪いし、干拓側は水の色悪いし、なんだか霞ヶ浦あたり走ってるような気分になったので写真が一枚もありません(早く帰りたかった)。

最後は我慢大会みたいになりながら、長崎の街に帰りました。
晩ご飯は確か駅前で回転寿司食った気がする。

長崎〜雲仙〜諫早 まとめ

なんだか後半の中途半端加減が後味悪いですが、きちんと計画的に走れば山あり海あり、温泉あり干拓ありの盛りだくさんスポットだと思うんだよなー。南島原から天草に渡るルートなんてのも面白そうです。

メーター読み:182km

知らない土地を無計画に走るのは一人旅の醍醐味ですが、それ相応のリスクがあることを学ばなくてはならないのです。

これでやっと1/3くらいです。
続きはまた来週。

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