2011 山陰・瀬戸内ツーリング(6) 下関~広島

下関市 深坂自然の森にて起床。前日のキャンプ場は露天だったので夜露に濡れてしまいましたが、この日は森の中なのでそれほどでもなかったようでした。日が出てきたので少々干してから撤収。

山口県下関市 唐戸市場

昨晩とは打って変わって大賑わいの唐戸市場。まだ朝の8時半だっていうのに凄い人の量。どうやら少々ゆっくりしすぎたようです・・・。

市場は市場でも、魚とか刺身とかの形で売ってるのではなく、寿司とかお弁当みたいなすぐに食べられる形で売っている店が多いみたいでした。お客さんは好きな店で握り寿司やらちらし寿司やらを買って、市場の周りに設置されているベンチに座って食べていました。市場だけあってそこそこ安いし、スゲー美味そう。

市場の2Fには見学のための通路が通してありました。いろんなアングルから撮影できて楽しい。

安くて美味そうなお店が沢山ありましたが、朝食は市場内の定食屋さんに入りました。折角下関に来たのだからフグ刺しが食べたかったのです。感想は・・・なんかさっぱりしすぎててよく分からなかったのです。これだから貧乏舌は・・・。

お腹がいっぱいになったら市場にはもう用がないので、関門海峡を一望できる火の山公園へ。たったこれだけの距離であっちは九州、こっちは本州。日本って島国なんだなーと思わせる景色です。何言ってるんだかわからない文章同様、この日も景色は相変わらずモヤモヤしてます。

展望台はきちんとバイク駐輪場が整備されていて良かったです。しかし下関の道は複雑だった・・・車線間違えたら九州とか(笑)挙動不審なW650は中国自動車道に乗り込み、広島を目指すのでした。

お好み焼きの街 広島に到着

この日は電源確保のため広島市内の漫画喫茶あたりに宿泊するつもりだったので、市街地まで潜り込んだらさっさと駐輪所に停めてしまいました。去年の熊本もそうだったけど、街中にこういうしっかりした駐輪場があるとスゲー助かりますね。広島市街地にはこんな感じの地下駐輪場が数カ所あるようです。

バイクを停めて外に出てみるとこれまたスゲー人の量(笑)この日はフラワーフェスティバルとかいうお祭りの最中だったようで、平和大通りは歩行者天国になっていました。それにしてもギラギラした炎天下の中この人混みは堪えます。

広島平和記念公園

そんな中、平和記念公園内にある平和記念資料館を見学してきました。原子力に対する見方が見直されつつある昨今ですが、日本における原子力観を考えるには長崎と並んで欠かす事のできない場所ですね。

広島の平和公園は原爆ドームの迫力とは対照的に、いつ来ても妙に清々しい雰囲気なのが印象的です。河原で弾き語りしてる人とかいるし。

広島城

そのまま歩いて広島城へ。城が街のど真ん中にあったり、路面電車が走ってたりと、街中の充実っぷりがなんとなく熊本あたりに似ている気がする・・・。

お堀が立派ですね。

敷地の広さに比較して、ちょっとこぢんまりした印象の天守閣。ちょっと時間が掛かりそうだったので中は見学しませんでした。暑さにうんざりしたのもありますが、撮影も早々に退散。

というのも去年仕事で来た時、あまりの行列に入店を諦めたお好み焼き屋さんの開店時間が迫っていたのです・・・。広島城からお店までは距離があるのでタクシーのお世話に。運転手さんと話したところによると、今年のこの混雑は東日本への観光客が西に流れてきた事と、九州新幹線の開通により九州の人がたくさん遊びに来ている為ではないか、との事でした。

お好み焼 八昌

というわけでお店の前着いたのが開店15分前・・・だというのにこの行列。海外からの旅行者と思しき方もいるし、完全に観光地になってるようです。しかしまあ、空腹に絶えながら並ぶ横のダクトからは香ばしいソースの匂い。しかもお好み焼き屋はラーメン屋なんかと違って非常に回転が悪い。こいつぁ地獄だぜ…。

そんな行列に歯を食いしばって並び続ける事小一時間、ようやくカウンター席に通されると、目の前の厨房では流れるような手捌きで次々とお好み焼きが生産されておりました。見ているだけで楽しい。

肝心のお好み焼きは、というと非常に美味しいのですが、果たして1時間並んでここでしか食べられないものかというとそんな事もないと思います。有名店に並んで食べてきたよ!っていうのが大切。観光地化した有名飲食店は得てしてそんなもんだと思います。

そんなこんな偉そうに講釈垂れながら、この日の宿である繁華街のマンガ喫茶のマットブースに潜り込み、寄生獣を読みながら旅の続きに思いを馳せる広島の夜でした。

この日の走行距離:244km
次回は尾道を散歩した後、しまなみ海道で四国に渡ります。