W650/W400/W800で晩秋の集い

New photo by hi104 naka2 (naka2#114) / Google Photos

数年前、W650に乗っていた頃にお世話になっていたバイク仲間の方々と集まる機会に恵まれたので、馳せ参じてまいりました。

私が念願のW650に乗り始めた9年前、見知らぬ土地でオートバイ仲間と交流しようと利用し始めたのが当時最盛期の「mixi」でした。現在でこそSNSという言葉が一般的に使われ、Twitter、Facebook、Instagramなど群雄割拠の時代となっていますが、当時日本ではこのmixiが最もアクティブなSNSだったのです。

そのmixiにある「関東W650/W400/W800」というコミュニティを通して色々な方と集まったり、ツーリングしたり、キャンプにも行きました。私のオートバイ趣味における下地を作っていた時期になるのではないかと思います。

そんなmixiでの交流も、前述した他のSNSの台頭とともに頻度が減り、オンラインでの投稿も減ってしまいました。私もその後沢山のバイク仲間と知り合う頃にW650を手放す事になり、この頃のW仲間の方々と交流する機会はなくなってしまいました。

それから数年が過ぎた2018年の晩秋、コミュニティのSさんから「また皆さんで集まりませんか?」との連絡を頂きました。ご多聞にもれずmixiにはほとんどログインしていなかったので、連絡を頂けたことが大変嬉しかったです。奇しくもまたリターンWオーナーとなったタイミングですから、大手を振って参加させていただきました。

 

New photo by hi104 naka2 (naka2#114) / Google Photos

日曜日に茨城県にある道の駅「ごか」に集合ということで、少し早起きして下道でのんびり向かうことにしました。朝乗ることは久しぶりなので、服装に悩みましたが、革ジャンとセーターで充分な程度の冷え込みでした。キンキンに冷える冬はもう少し先みたいですね。

交通量の少ない休日の甲州街道から環八、笹目通りから笹目橋を超えると、気温が一段階下がるのがわかります。それでもシールドを開けて走りたくなる気持ちの良い朝の時間、調子良さそうに跳ねるWのエキゾーストを味わうようにスロットルを開けて、外環側道から国道4号線に出れば、あとはのどかな景色を楽しみながら北上するだけです。

朝から一人でバイクに乗るのは久しぶりです。W650の頃は年中一人で走っていましたが、色々な人と知り合ううちに一人でどこかに出かけることは減ってしまいました。贅沢な話ですが、こうして一人で走る事こそが原点なんだなと、ひと気の少ないファストフード店で朝食を済ませながら思います。

一人で走る、とはいえ行き先には会うのを楽しみにした人達が待っていると思うと、残りの距離が気になり、スロットルを開ける手にもつい力が入ってしまいます。気持ちよく感じていたはずの郊外の景色に少し飽きてきたころ、集合場所の道の駅に到着しました。

 

New photo by hi104 naka2 (naka2#114) / Google Photos

数台のWが停まっている駐輪場に並べると、遠くから主催者のSさんから声をかけていただきました。少なくとも5年以上会っていなかったはずなのに、その時間を感じさせない声色にとても嬉しくなりました。

ひとり、ひとりと次第にメンバーが増え、気がつけば「何年振り?あの人今なにやってるの?」と、ちょっとした同窓会状態になっていました。皆さん、大切にW乗り続けているだけあって、良い意味で変わらない人ばかりでした。

 

New photo by hi104 naka2 (naka2#114) / Google Photos

話題の尽きないところで、昼食のために近くのアメリカンダイナーなお店に移動しました。北関東のアウトバーンこと、国道4号バイパス沿いにあって、そこそこの人数でも大丈夫なキャパシティはツーリングの休憩にも使いやすそうです。

カフェ・ルート66 ROY’s cafe – 古河/ステーキ [食べログ]

 

New photo by hi104 naka2 (naka2#114) / Google Photos

その後、集合場所の道の駅近くにある公園に移動して、これまでの時間を埋めるように色々な人と話しました。Wで新しい競技に挑戦する人、走行距離が伸びてトラブルが出始めた人、Wから乗り換える決心をした人、バイクを降りたけど、また火が点いてしまった人…。

 

New photo by hi104 naka2 (naka2#114) / Google Photos

初めこそはSNSのコミュニティという枠があったものの、年齢も性別も関係なく、何にも縛られず、同じオートバイが好きだという共通点のみで繋がれる仲間はとても大切なものだと思います。かつて一人で走っていた私にとって、この人達との関係性こそがオートバイコミュニティのすべてでした。環境が変わり、多くの友人知人に恵まれている今だからこそ、ここが原風景であり、再確認すべき場所であるように感じました。