Z750four-ユーザー車検と構造変更申請

W1でのレース活動に没頭し、常に金無し暇無しの状態であったため、Z750fourの車検は切れたまま約2年が経過しようとしておりました。しばらくはツーリングするような時間もなさそうだし、サーキット走るくらいだから車検切れでもいいだろうと考えていたのですが、実際にサーキットを走ってみると、なんとも言えない乗り辛さというか、馴染まない感覚を覚え、このままサーキット専用機にしたところで上手く乗れないんじゃないか、と思い車検を通す事にしました。

4/11のGSR終了後、灯火類、ナンバープレート、タンデムステップ、ミラーなどを装着。こうして見ると公道仕様もカッコいいんですよね。車検にあたって不安なのが、そもそも二輪のユーザー車検が初体験であること(4輪とトレーラーは経験済)、今回の車検がハンドル交換による構造変更申請を伴う事、そしてなによりZが旧車であること…。

ヘッドライトの光軸やら光量はテスター屋さんに行かないと分からないので、陸運局までは工具と予備部品を積んだビートルで引っ張って行くことにしました。役所で仮ナンバーを借りて自走する手段もありましたが、貸し借りの手間を考えたらトレーラーで引く方が早いと判断しました。
陸運局に着いたら各種書類手続きを済ませました。検査申請書に検査費用と税金の収入印紙を貼って、自賠責に加入。あとは検査ラインを通すだけ、になってから陸運局の隣にあるテスター屋さんへ。

2000円くらいの検査料を払うと終日何度でも検査してもらえるみたいです。そんな何回もお世話になりたくないですが…テスター屋さんでの検査結果から、光軸が2つに散っている事と、光量不足を指摘されました。2つに散った光軸は、光量の大きいメインの光軸に合わせてもらいました。恐らく検査本番では光量の小さい散った側の光軸は拾わないのではないか、との事。光量は多分ダメだけど、ライン通すだけ通したら?との事。構造変更では一回の検査手続きで3回検査ラインを通せるとの事でした。

テスター屋さんでのやりとりを終えて、いざ検査ラインへ。構造変更に伴い車両の全長、幅、高さの測定と車重の測定、写真撮影がありました。その後ブレーキの検査、スピードメーターの検査があり、最後が鬼門のヘッドライト検査…。測定機器が車両の前を言葉なく動き回り、判定は「ヘッドライト×」でした。具体的には光軸ズレと光量不足との事。

再びテスター屋さんへ出戻り、事情を説明して再度光軸調整。光量不足対策にバッテリーから配線を引き直したら合格できる光量となったので、二回目の検査ラインへ。

既に終えた検査項目は免除されるので、まっすぐヘッドライト検査機の前へ行くことになりました。二回目の結果は「ヘッドライト×」…。光量は合格だけど光軸がダメとのこと。光軸は自分ではどうしようもないのでテスター屋さん頼みです。

テスター屋さんも三度目となると話が早く、光軸の散りを抑えるような作業をしてくれました。光量もバッテリー配線でOKそう。

満を持して三度目の検査ラインへ入り、宿敵ヘッドライト検査機に挑みましたが、結果は「ヘッドライト×」…。今回は光軸は合格で、光量が不足との事。バッテリー配線で電気を使いすぎてしまったようです。

通常、検査不合格の場合は一定の基準の下で複数回のチャレンジができるようですが、今回のように構造変更申請を伴う場合は3回以内に合格できないと再度書類手続きからやり直しになるようです。もちろん検査手数料はもう一度支払う必要があります。

ここまできたら検査手数料を払い直してでもなんとかしたいところでしたが、この時点から電圧を使い切ったバッテリーの替えを用意する気力が無かったのと、時間の都合でギブアップとなりました。貴重な平日休みの機会を活かせず悔しい結果となったものの、要点はわかった気がするのできちんと対策をして再挑戦したいと思います。