4月上旬のLOCぶりに筑波サーキットを走る機会が作れました。この2ヶ月はバイクに乗る暇は作れなかったものの、LOCの反省を生かして次回走行への改良作業を行っていました。今回はその効果を確認することと、定期的な反復練習が目的になります。
・前回走行時の課題
①フロントフォークの動きが悪くなった
→走行前に減衰力を高める目的でフォークオイルをKYB G30SからHONDA G2 10W-40のエンジンオイルに交換した。その結果、各コーナーでフロントが十分に沈まず、荷重がかからないためウォブルが起きる、またはオーバーステアになる。
→フォーク内オイルのエア抜きをして様子を見る。
②立ち上がりのトルク感、バックストレッチでの最高速に欠ける気がする
高回転域で息継ぎが起きる→メインジェットを#210→#230に変更。また、ずっと使い回してたエキゾーストガスケットを新品交換。さらにファンネル固定ボルトをワイヤリングして脱落対策とした。
③サーキット走行記録の作成
→毎回の走行タイム、セッティング情報の振り返りに紙の記録をしたかったのでWEB情報を参考に作成。今回から運用開始。
早めにサーキット入りすると偶然H.Wが来ていました。翌週が筑波ロードレース選手権なので最終調整に来たとの事。隣を借りて久しぶりのピット利用でしたが快適ですね〜。
走行前に空気圧はF:170kPa、R:180kPaに調整し、プラグを確認したら右と左で番手が違う…意味がわからないので両方BR8ESの新品に交換。なにをやっているのやら。
天気は雨の心配がなく、気温も20〜25℃と快適なコンディションでしたが、ファミリーL枠は相変わらず40台?のフルエントリー。混雑が予想されるのでタイムアタックはせず、基本の練習に徹するつもりで走行を開始しました。
何より最初に気付いたのがフロントブレーキレバーの握りやすさ。ブレーキランプスイッチを換装する目的でレバー、レバーホルダーごとSR用に交換していたのですが、パワーレバー形状になっていたこのレバーがとても握りやすくて、ブレーキングしやすい事に驚きました。パワーレバーやダイヤル付きレバーへの換装は、カスタムの定番と聞いても自分には無関係と思っていましたが認識を改めました。
フロントのブレーキングにゆとりが出たので他の問題点を確認。懸案だったフロントフォークの減衰は問題なさそうでした。つまり前回のウォブルはフォークオイルのエア噛みが原因だったようです。しかし一方で前回より今回の走行の方が気温が高く、フォークオイルの粘度が下がっている可能性もあるので、今後シーズンを通して注視する事にします。いずれにせよフォークの減衰は強くなっているので、きちんとフロント荷重をかけて丁寧な倒し込みを心がける必要があります。
ブレーキングしやすく、ウォブルも無いのでペースが上がったところで課題のひとつだった高回転域の息継ぎを再現…する前にワイヤリングしたはずのファンネルが外れてしまいました。幸い右側はシフトリンケージに引っかかり、左側はサイドカバーに挟まって落下は免れました。
面倒くさいので脱落したロングファンネルはピットに置いて、直キャブで走行。バックストレッチでの息継ぎは無くなったものの、やはりトルクがないというか物足りなさを感じるのは何故なのか。最終コーナー手前では現行250スポーツと同等の速度なので、最高速度の点では以前と変わり無いはずです。これでもまだ燃調が薄いのか??
ピットに帰ってタイム確認すると、ベスト1秒落ち周回の良いペースでした。予備のP-LAPセンサーもきちんと稼働していることが確認できたのでひと安心です。ファンネル無し直キャブから、AMAL純正のショートファンネルに交換して2本目の走行へ。
2本目も無理せず、コーナーを一つずつ確認するように走行。もっと旋回速度とバンク角を稼げそうな気がする一方で、どうにももう一歩が踏み出せないような微妙な感覚でした。既に右側はサイレンサーを擦っており、左側は取り付けたままのサイドスタンドを擦り始めました。
2本目のタイムはベストの0.7秒落ちで、ほぼベスト1秒以内で周回できていました。アベレージタイムとしては上がってきているので喜ばしい結果ですが、この先ひとつ速くなるためには何か壁を越えなければならない気がします…。
次回走行時の課題
①ロングファンネル固定法の改良
→蝶ネジワイヤリングからイモネジ+ネジロック+ホースバンドに変更して様子見
②バンク角を稼ぐ
→リアのプリロード一段を一段上げて車高を稼ぐ