なかなか出口の見えない寒い冬は、バイクより漕いで気持ちいい自転車の季節!ということですっかり自転車づいてまいりました。相変わらず寒い日が続く中でかすかながら春の足音が聞こえそうな週末、会社の後輩Wと横浜を起点にポタリングすることになりました。いつも一人で走ってばかりだったので、誰かと一緒に走るのはこれが初めてになります。
まずは二台の自転車を彼の車に乗せてみなとみらいまで移動し、簡単に組み立ててから出発しました。みなとみらいから西へ進み、国道16号、県道21号(通称鎌倉街道)を使って鎌倉方面へ。上大岡を越えると軽いアップダウンもありますが、特に辛い思いもせず、路上駐車している四輪車さえ安全に処理すれば気持ち良いルートで鎌倉に向かえます。
観光客で混み合う鎌倉を横目に抜けて、由比ヶ浜でお昼休憩にしました。ここで今日の行程の約半分、25kmを走ったことになります。そんな疲れた感覚はありませんでしたが、食事休憩をすると急に足が回るようになって、いつの間にかエネルギーを消費していることに気付かされました。食後は交通量が多くて路肩に砂が浮く海沿いの道路を避けて、一本内陸よりの裏道を使って逗子から金沢方面へ向かいました。
バイクで走ったことがある道でも自転車で走ると全く別物に感じます。この辺りってこんなに起伏あったの?だったり、こんなお店があった!など、普段バイクのスピードとパワーに乗せられて素通りしてしまうような状況の変化に敏感になれます。四輪車より二輪車、大型二輪より原付バイク、原付バイクより自転車と、パワーが無くなるほど土地との距離が近くなるような感覚を覚えます。
途中、安全そうな場所で後輩の自転車と交換してみましたが、軽さとそれによる操作性、乗り心地と、何から何まで別物でした。これが現代のロードバイクなんですね。端的に言えば不安になるくらい軽くて、私でもスピードが出せそうな気分になります。
一般的にはアルミフレームよりクロモリフレームの方がしなやかと言われる乗り心地については、確かにそのような印象を持ちました。ただ、2台の重量差の方がショックなほど大きく、クロモリだから云々、という細かい乗り味を議論するに至ることができませんでした。同じ自転車ですが、モーターサイクルで言えばスーパースポーツとクラシックツインくらいの差がありそうです。
ともあれ、春めいた陽気の中一日かけて60kmというのはのんびり走れてちょうどいい距離でした。アップダウンあり、海の眺めあり、寺社仏閣ありの贅沢なルートですし、季節を選んでまた走ってみたいと思います。