Throw up camp touring 2018 July day-2

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日が昇り始めると誰が起こすともなくゴソゴソと動き始めて、パチパチと火を起こす音が聞こえてきました。3台のバイクの合計排気量くらい飲んだにしては気持ちの良い目覚めです。

 

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何はなくともまずは朝食とコーヒー。昨日作ったまま食べるのを忘れたスープを飲みながらこの日の予定を相談しました。このまま現地解散は勿体ないし、せっかく名湯の地まで来たのでひと風呂浴びたいところです。それなら国道から脇道にそれた県道を走って下呂温泉まで移動したらツーリング気分で一石二鳥じゃない?と提案してみました。

 

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5月の日独英ツインから日独米になりましたが相変わらずの二気筒バイクのみ。少しずつ強くなり始めた日差しに焼かれる前に山に入りましょう。

キャンプ場から国道41号に出て、国道257号から県道431号に入るとちょうど良さそうな県道ワインディングです。この雰囲気は期待できそうだぞ、とスロットルを開けると「何か落ちたぞ!」とインカムからXくん。俺何か落としたかな?

 

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なんとXL1200Sのサイレンサーが落ちていました。エキパイとの接続は刺さっているだけでしたので、振動で抜けてしまったのでしょうか…。

 

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3人の持てる工具をかき集めて路上での補修。落としたのが県道に入ったところで良かったです。大きな道路だったらサイレンサーを拾うのも一苦労ですからね。

 

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補修後は県道を快走できました。地元のバイクが朝から走っているところを見るに、人気のあるルートなのかもしれません。ダム湖の湖畔を回るルートはタイトすぎず適度にツイスティで気持ち良いものでした。ただ、先週の大雨の影響か、路面に砂が浮いている箇所もあり、ひやりとする場面も…。

 

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ダムから下呂温泉までは数kmほどです。日陰を探したくなるくらい辛いくらいの日差しの中、国道を走って飛騨川沿いに広がる下呂の温泉街に到着。日帰り入浴施設は数カ所あるので、バイクを停めるのに難儀しなそうな場所を選びました。
下呂温泉 クアガーデン露天風呂

 

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せっかく汗を流したというのに、また炎天下の中汗だくでキャンプ場に戻ってきました。無意味な事をしているようですが、温泉の効果なのか昨日とは汗のかきかたが全然違っていて、滝のように流れていきました。

 

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余った食材を押し付け合いながら積載完了です。

 

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お昼はキャンプ場近くのお店で、名物「けいちゃん焼き」をいただきました。例えるなら「すた丼」に似たその味付けは鶏より豚のが合いそうでしたが、そちらは残念ながら売り切れ。それでも箸が進むカチ盛りのご飯はお代わり無料という、友達のおばあちゃんに食事を出してもらっているような感覚のお店でした。

としちゃん食堂 – 飛騨小坂観光協会

店から出ると東海経由のJくんは南へ、長野方面に向かうXくんと私は北へと解散することになりました。相変わらず寂しげな背中にスロットル開度が大きいような?いい季節にまた行きましょう。

 

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復路もできるだけ市街地を避けるように、往路と同様の山越えルートを選択しました。

実は今回の出発前、諏訪あたりから同じルートを走るであろうXくんから「どこかで合流する?」との連絡をもらっていましたが、「どうせ同じような時間に走るんだ、待ち合わせなんて野暮な事しないで、偶然ばったり見つけるのを楽しみに走ろうぜ」と柄にもなく粋な提案をしていたのでした。

お互いに意地でも連絡をとらず、なんとなく相手の現在地を予測しながら走ったのですが、微妙に異なるルートを走っていたこともあり、結局現地にて合流する結果になったのです。

『ごめんごめん、遠回りしちゃってさ』
「まったくお前どこ走ってたんだよ~」
『ダムの周りとか御嶽山のスキー場の前とか気持ちよかったよ。途中にガソリンスタンドの廃墟があって休憩したりして』
「えっ、俺もそんな感じのところ停まったんだけど…」

 

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雰囲気に惹かれて寄ったものの、何だか気味が悪くなって立ち去ったという挙動まで一緒…彼が去ってから私が立ち寄るまでの時間の差は約20分でした。惜しいですね?

 

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そんなXくんとも諏訪で別れて、陽は傾いた中央道をひとり東へ走り始めました。まだまだ冷めない盆地の熱気を振り払いながらひた走るも、連休らしい交通情報に戦意喪失…

 

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荷物満載で排熱の中の渋滞に耐えるほどの根性は持ち合わせておりませんので、大月から下道へ。毎度毎度のお約束ながら、Googleのナビは信じられないほどのストイックルートを提案してくれたので、ソロツーリングの引き出しが増やしつつ、なんとか日付変更前に帰宅することができました。

長距離ツーリングに不安のあった70年代旧車でも、キャンプ道具を積載して400km/dayくらいなら走れそうです。これまでのR100RSやW650の航行距離には劣るものの、今の身の丈に合ったツーリングができるオートバイだなと思います。ここのところ頼りきりなので、少しメンテナンスをしつつ、残りの暑さをやり過ごしたいところです。