2012春 北陸・中部ツーリング(5) 黒部立山アルペンルート~黒部ダム

5日目 5/2(水) 7:00 富山県高岡市内

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洗濯機を回しながら今後の予定を決める。最近これが楽しみでツーリングしてる気がします。

当初の予定では、この日は黒部ダム方面~南砺市五箇山方面へ向かいキャンプの予定でしたが、天気予報では南下するほど天気が悪くなるとのこと。さらに立山側からの黒部ダム観光には往復6時間を要するということが判明(下調べ不足です)。

ついでにこの日をやり過ごすと、翌日からは天気が回復傾向に転じる可能性があったため、この日はバイクで立山まで走り、黒部ダム周辺の観光を満喫して高岡市内の同じホテルに連泊、天気が回復するであろう翌日に五箇山・白川郷方面へ向かうことにしました。

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というわけで高岡市から立山駅を目指して出発。迫力ある立山連峰を遠くに眺めながらの走行。どんより重い曇り空ですが、なんだかんだ雨には降られず。

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晴れていたら気持ちのいいルートだと思います。

10:00 立山駅(標高475m)~立山ケーブルカー~美女平(標高977m)

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立山側から黒部ダムへのアクセスはケーブルカー、バス、ロープウェイ、トロリーバス、ケーブルカーと、盛りだくさんな乗り物を乗り継いで行くことになります。往復6時間、お一人様10490円はお世辞にもリーズナブルとは言えませんが、今日は1日ここに費やす事にしました。

まずはケーブルカー。この時点ですごい観光客の数。内訳はアジア人観光客が80%、高齢者18%、その他2%って感じでした。

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朝の川崎市営バス並みにスシ詰めになった車内から縫うように撮ったものなので分かり辛いですが、凄い登ってる事がお伝えできていれば幸いです。1.3kmで500m登ってるとの事なので斜度40%くらいでしょうか。スキー場の上級コースくらいと考えると確かにそれくらいかもしれませんね。

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美女平(標高977m)に到着。

10:30 美女平(標高977m)~立山高原バス~室堂(標高2450m)

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ここからはハイブリッド路線バスに揺られます。50分の道程。

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このあたりから雪が結構残ってました。

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途中、称名滝(しょうみょうだき)という滝がよく見えるようにバスを止めてもらえました。落差350mは日本一だそうで、バスからの距離は遠いはずなのにえらく迫力ありました。

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という感じで道中の観光スポットを紹介しながら、バスはゆっくりと山を登って行くのです。
路肩の雪が多くなってきました。

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車窓からの眺めも素晴らしく、なかなかカメラが手放せませんでした。

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標高を増すごとにどんどん高さを増す路肩の雪。

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来た道を見下ろすとこんな感じ。この風景を見たかったので、この時点でとても満足。

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室堂近くに着く頃には雪の壁はこんな高さに。

11:00 室堂・雪の大谷(標高2450m)

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室堂でバスを降りるとさっきの雪の壁まで歩いて行けますが、気温が別世界…(何℃だったか見たはずですが忘れてしまいました)。持ってて良かったユニクロダウン。防寒なしで来た人達はとても辛そうでした。

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ここが「立山・雪の大谷」最高地点で17m。この雪の壁は道路に沿ってブルドーザーで「かんな削り」のように少しずつ雪を削って完成させるんだそうです。毎年の総工費2億って言ってたかな…やっぱり除雪ってお金かかりますね。

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バスと比較すると大きさが分かりやすいかと思います。

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完全に体が冷えきってしまったので、暖かい野沢菜お焼きを食べてから出発。商売上手です。

11:40 室堂(標高2450m)~立山トンネルトロリーバス~大観峰(標高2316m)

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室堂からは「立山トンネルトロリーバス」で立山の中を長野側へ抜けます。

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すれ違うのは立山の山頂直下。架線の下を走るので、正確には電車の仲間だそうです。

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黒部ダムの建設時、トンネル工事で困難を極めた破砕帯部分は青くライトアップされていました。

「破砕帯」とは断層周辺の岩盤が砕かれて、大量の地下水の通り道になっている地質のことだそうです。その当時の苦労の様子は石原裕次郎出演の「黒部の太陽」で予習するべきだったのですが、思いつきで来てしまったので全く予備知識無し…。

12:00 大観峰(標高2316m)~立山ロープウェイ~黒部平(標高1828m)

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立山ロープウェイは途中に支柱が一本も無いのが特徴。

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雪の中にぴょこぴょこと草みたいなのが生えているように見えますが、これ全部10数メートルある木の先端だそうです。どんだけ雪積もってるの…。

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ロープウェイ発車までの待ち時間は駅員さん(?)による立山の風景写真集の宣伝タイム。退屈だと思っていた待ち時間だったのに、すごい話が上手で思わず買ってしまいそうになりました。高齢の団体客には飛ぶように売れてました。この立山~黒部ダム間では乗り物に団体客の列を誘導する従業員もみんな中国語で誘導してたりと、客に対する気配りを感じる場面が多かったように思います。

12:20 黒部平(標高1828m)~黒部ケーブルカー~黒部湖(標高1455m)

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またケーブルカーにのります。

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すっごい下るよ!(これは帰り撮った写真)

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黒部湖に到着。

12:30 黒部ダムに到着

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立山駅からいろいろ乗り継ぐ事2時間半、ようやく黒部ダムに到着しました。

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ガチガチに凍った雪が流氷みたいになってました。恐ろしくスケールがでかい上にモノトーンな風景。

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昼食は黒部ダム名物「ダムカレー」。最近ありがちなとって着けたようなB級グルメってやつかと思いましたが、結構歴史のあるメニューみたいです。ダムカレー(笑)とか思っててすいませんでした。
黒部ダムカレーとは|ご当地黒部ダムカレーを食べよう

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食後は「くろよん記念室」で黒部ダムについてお勉強。時代が違うとはいえ、こんな大規模なものを作ろうと思った人達のエネルギーは計り知れないものがありますね。

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スクリーンの裏側にはトンネル工事の再現蝋人形の皆様。今度映画見てみようと思います。

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上から眺めると迫力ありますが、ずっと見てると大小の感覚が麻痺してきますね。次は放水しているところも見てみたいですが、立山側からのアクセスは時間と懐具合に余裕のある時になりそうです…。

おつかれさまでした

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夕食は富山名物の「富山ブラック」。真っ黒なインパクトある見た目からは想像しがたい、独特の風味ある食べやすい醤油ラーメンでした。駅前にある人気お好み焼き店にも行きたかったですが、これはタイミング合わず…。

route of 2012 spring-5

この日の走行距離:116km