W650-さよならツーリングと第三京浜

ノーマルルックに戻して車検を取得したW650ですが、実は後輩に譲ることにしました。初の大型二輪として5年間、40000km以上の道のりを共に走り、このまま一生乗り続けるかもしれない、とすら思っていたのに、突然お別れが近づいてきました。
 
ということで、A.Hと秩父方面へお別れツーリングに行ってまいりました。梅雨だというのに気を利かせた天気が名残惜しさに拍車をかけるようです。 

中央道八王子ICから青梅を経由、国道299号を北上して秩父、長瀞へ向かいました。

 乗り始めた頃は「手放す理由が見つからない」と考えていたW650は、長期連休の度に2000kmを超えるソロツーリングに連れ出し、日本中を走り回りました。少しずつ自分好みのスタイルにカスタマイズして、少々奇抜ながらも?自分らしい車体になっていたことも満足していました。 

一方、運命的と言えるタイミングでやってきたラビットS301とZ750fourはW650のような現代車の安心感には欠けるものの、バイク仲間の影響により旧車志向に傾いていた自分には冒険そのものの刺激でした。また、ロングツーリングくらいしかやる事のなかった長期連休も、たまの街乗りも刺激的な旧車を選ぶようになってしまい、ガレージの扉を開けてもW650に背を向けることが多くなりました。

あれだけ多くの時間と距離を共に過ごしてきたのに、この心境の変化には自分自身も驚き、あまりに冷たい自分に寂しくもありました。しかし一方で、この心境の変化は趣味における自分の価値観を広げるタイミングなのではないか、とも感じていました。離れる事が考えられなかったはずの愛車から離れるという事は、違う世界を受け入れる準備ができたと考えることもできます。

そんな感傷に浸っていたのがバレたのか、冬に第三京浜を走っていた連中から連絡がありました。まだ寒くないけど、冬が待てないからみんなで走ろうって? 

去年の冬から夜中の第三京浜を走るようになってからZばかり乗っていたので、W650で走るのは初めてです。Zで走り慣れた道もひと回り軽いW650で走るとこうも違うものかと、同じ道での車両性能の違いを痛感しました。
 
車検を切らせて保管しておく事も検討したものの、悩んだ末に手放す事にしたのはW650に乗りたいという後輩が現れたことが大きかったです。自分のエゴの為にガレージの隅で埃を被せるより、これからたくさん走らせてくれるであろう若いオーナーの手に渡ったほうが幸せであろう事は間違いないでしょう。 

車体は手元を離れても、このW650から受けた影響はこの先ずっと自分の中に存在していくと思います。そういう意味ではこれからも宜しくお願いします、なのかもしれません。今まで本当にお世話になりました。