W1SAで行く伊豆・河津桜ツーリング

IMG_6807

春一番が予想されたこの週、一日だけ平日をサボって河津桜を見にツーリングに行ってまいりました。花粉の気配とともにようやく厳しい冬も終わりそうです。

 

IMG_6790

いつもの出勤時間に合わせて6時半には出発しようと目論んでいたところ、いろいろあって9時の出発になってしまいました。最寄り高速ICまでの道もしっかり混雑していて魂が抜けそうになりましたが、W1SAは軽快なアイドリングで初ツーリングの気分を盛り立ててくれました。

最寄りICから東名高速に乗って左車線をゆっくり巡航しているとバックミラーに映るバイクの影。ぱっと見て旧車であろうその風体と雰囲気、程なくして轟音とともに私を抜き去っていった姿は独特のフレームとエンジンのシルエット…もしかしてヴィンセント?しかもVツインってブラックシャドウ??そんなバイク走ってるの!?

 

IMG_6791

遅い朝食に立ち寄った海老名SAの駐輪場にはそのバイクが停まっていました。急いで牛丼をかきこんで駐輪場に向かうとちょうどオーナーさんに会うことができたので、失礼を承知で声をかけさせてもらうと気さくにお返事して頂けました。

このヴィンセントはラパイドというモデルだそうです。ギアボックスが別体っぽいのでモデルAになるのでしょうか。Vツインならブラックシャドウだと脊髄反射的に反応してしまいましたが、エンジンとギアボックスがブラックアウトしているのがブラックシャドウ、していないのがラパイドってことでしょうか。いや朝から貴重なものを見せていただいてしまいました。

やはりというか何というか、共通の知人がいることがわかって少しお話させていただきました。これからターンパイク、椿ラインを周って西湘バイパスを走る予定とのこと。私はターンパイクの凍結を心配していたところ、伺うと「こんな暖かったら大丈夫ですよ」と。箱根の山の上はZでスケートリンク状態の路面に突っ込んだ苦い思い出があるので避けようと考えていましたが、とりあえず入り口まで行ってみることにしました。

 

IMG_6795

順調に東名、小田原厚木道路と進み、ターンパイク入り口に到着しました。高速道路をそこそこの距離走るのは初めてでしたが、心配だった振動は3000rpmくらいから次第に収束し、ハンドルから不快な痺れを感じることはありませんでした。ステップからは時々振動が来くるものの、これも足の置き方を色々試すとほとんど感じなくなる事がわかりました。

ターンパイク入り口でWebから情報収集してみると全線で路面はドライとのこと。ターンパイク本線は日当たりの良いところが多いのでゆっくり走れば大丈夫そうです。

 

IMG_6797

それでも急勾配を駆け上がっていくと、ふもとの春の陽気が嘘のように冷え込み、一気に冬の空気になりました。路肩には溶け残った雪と、そこから溶けて流れ出た水分でウェットになっている箇所もありました。日中なら心配なさそうなものの、雪解け水が気温の低下で凍れば一部凍結の可能性もありそうです。もう少しの間、走る前は事前の情報収集が大切になりそうですね。

 

IMG_6798

真冬の空気の中を駆け抜けて大観山ドライブインまで到着しました。駐車場はご覧の通り結構な雪が残っていました。空の様子は雲が多めなものの、遠くには富士山もきれいに見えて良い気分です。

ここまではW1SAでの初めてのヒルクライムということになり、いろいろと感じることがありました。まずは登坂時高速域でのパワーに少し物足りなさを感じたことです。趣味性の高い旧式650ccツインに贅沢を言うつもりはありませんし、そういうバイクではないことも理解してますが、高回転まで伸びるZやR100RSの潤沢なパワーに物を言わせて駆け上がった経験があるとどうしても非力さを感じてしまいます。もちろん各車両の出力特性やギア比も関わってくるので一概に議論できない事は理解しています。しかし人間というのは欲深いもので、良い記憶ばかり覚えていて無意識に比較してしまいますね。

もちろん嬉しいこともありました。下りコーナーでの減速が楽なことと、ターンイン後の姿勢が把握しやすく、乗り手の身体を軸に曲がっていくイメージが持てたことです。重量のあるZやR100RSはどうしても減速が難しくて特に下りでは気を遣うことが多々ありました。また「後輪に乗る」イメージが分かりやすいZに対してフロントを意識しないと曲がらないR100RSのコーナリングは私にとってイメージするのが難しく、いつも難しい顔をしながらのワインディングでした(もちろん私の技量の問題もあります)。

レースや走行会で活躍しているR100もありますし、技術を身につければ速いバイクであることは分かりきっていることなのですが、現時点の私にとって「楽しい」のは、自分のイメージしたようにバイクが曲がることなのだと理解することができました。

 

IMG_6799

柄にもなく知ったような事を並べたところで、休憩しながらツーリング中の方にこの先の道路状況について情報収集しました。以前スケートリンクになっていた大観山〜箱根伊豆連絡線までの県道は融雪剤が撒かれてところどころ濡れているものの、飛ばさなければ普通に走れるとのことでした。

それならその先の伊豆スカイラインはターンパイク同様に日当たりが良いので大丈夫そうです。万が一に備えてゆっくり走ることとして、ターンパイク〜伊豆スカイライン往復割引券を買ってみました。

通常ターンパイク〜伊豆スカイライン天城までを2輪車で往復すると(520+110+570)×2=2400円かかるところが1700円と700円もお得になります!何より料金所で財布から小銭を探す手間が省けるのがうれしいです。

※今回は結果的に天城まで行かなかったので30円の得にしかなりませんでしたが、小銭を用意する必要がないだけでもお得感はありました。

 

IMG_6801

情報通り、大観山〜伊豆スカイライン熱海峠まではところどころウェットな箇所があるものの、走行には問題ありませんでした。熱海峠を越えて玄岳パーキングにつく頃には日差しが出て気温も上がってきたのを感じました。

ターンパイクに比べて中低速コーナーの多い伊豆スカイラインではペースこそ上げられないものの、バイクの動きがイメージに合って、楽しく走ることができました。もっとタイトな椿ラインも走ったら楽しそうです。間違ったイメージでコーナーに侵入してからの修正もしやすくて、久しぶりにワインディングを楽しめた気がします。

 

IMG_6804

Googleナビに従って伊豆スカイラインを亀石峠で降り、県道19号、県道80号で修善寺駅前を抜け、国道136号の裏道になる県道349号で国道414号・下田街道に出てひたすら南下しました。

下田街道に出ると同じく河津桜がお目当てと思われる都内ナンバーや県外ナンバーの四輪車、マスツーリンググループが多くなりました。平日ならそれほど混雑しないだろうと甘く見ていましたが、ここ数日でメディアに見頃と取り上げられていたこともあり、それなりの混雑は覚悟することになりそうです。

天城峠を越え、七滝にあるループ橋駐車場で一休みしました。この駐車場にも観光客を乗せた車がひっきりなしにやってきます。こりゃあ河津の街なかは無理かもしれないな…

 

IMG_6806

と諦めかけていると、ループ橋のふもとへ別れる脇道沿いで綺麗に咲いた桜を見つけることができました!私の他に観光客はほぼ皆無で、のんびり楽しむことができました。7分咲き〜満開くらいでしょうか。今週末あたりが一番混雑しそうですね。

 

IMG_6810

県外ナンバーと大型観光バスが作る渋滞を抜けてたどり着いた中心部は桜まつりの真っ最中で平日とは思えないほどの人出でした。川の対岸は桜並木に沿って屋台も出ていて、多くの観光客が花見を楽しんでいました。町内のオフィシャル駐車場は満車、一方通行、交通規制の敷かれた街なかを有料駐車場を求めた車がさまよっておりました。

こんなに混んでいるとは思いませんでした。時間も遅くなってきたし、これはさっさと帰るに限る。と踵を返したところで「走りに行っても良いけどお土産よろしくね」という昨晩の嫁との会話を思い出しました。趣味人は家族の理解が第一です。危ないところでした。

 

IMG_6808

混雑した街なかで人集りのできる有名な桜が何箇所かありまして、その中のひとつを覗いたところお土産屋さんが併設されていました。幅の広い歩道の端っこに停めさせていただいて、嫁用の桜まんじゅうと息子用の高級みかんを購入。桜の名所で撮影もできて一石二鳥です。

安心したのも束の間、このバイクには一切積載力がない事に気づきました。まさかビニール袋をハンドルからぶら下げて伊豆スカイラインを帰るわけにもいきません。考えた結果、革ジャンと身体の間に押し込むことにしました。最近腹が出てきておじさん体型に拍車がかかっていますが、まだまだイケそうな気がしてきました。

 

IMG_6814

往路同様、帰路も国道414号から県道をつなぎ、山伏峠から伊豆スカイライン、大観山からターンパイクで小田原まで戻りました。まだ時間に余裕がありそうだったので、西湘バイパスから江ノ島を経由して、横浜新道、第三京浜から帰宅しました。

平日でも夕方の江ノ島はカスタムされた旧車や現行車が次々にやってきました。活気があって飽きませんね。都内某所の有名な二輪の溜まり場はゴミや騒音が問題になっており、関西のとある場所では閉鎖になってしまった場所もあると聞きますから、こういう場所は大切にしていきたいですね。

 

W1SA納車後の初ツーリングということで走り慣れた定番コースを周るルートとした結果、他のバイクとの比較をすることができて有意義だったと思います。どのバイクも個性とともに得手不得手ありますが、最終的には自分の乗り方、イメージに合った車両というのが一番なんだなと思います。

旧車でありながらも乗り味の改良により扱いやすくなったW1SAは高速、ワインディング、街乗りと走ってみて、予想通りオールラウンダーなスタンダードバイクであることがわかりました。高性能、高速ツアラーのR100RS、ジャパニーズスタンダードとしてのZとW、また取っ替え引っ替え、色々考えながら楽しんでいきたいと思います。

 

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください