2012夏東北ツーリング(5) 酸ヶ湯温泉~奥入瀬・十和田~大間崎~薬研温泉

これまでの記事はこちら:
2012夏東北ツーリング(1) 川崎~鬼怒川塩原~会津喜多方~裏磐梯
2012夏東北ツーリング(2) 裏磐梯~蔵王~鳥海山
2012夏東北ツーリング(3) 鳥海山~仁賀保高原~男鹿半島
2012夏 東北ツーリング(4) 秋田駅~龍飛崎~酸ヶ湯温泉

5日目 8/15(水) 6:00 酸ヶ湯キャンプ場

120815-1

この日も例に漏れず、日の出と同時に目が覚めてしまったのですが、すごく寒い・・・。吐く息は白く、ダウンを着ないと寒くて活動できませんでした。お盆もど真ん中だというのにこの冷え込みよう。朝から焚火に当たることになるとは思いませんでした。

120815-2

それでもラジオ体操が流れる頃には撤収を開始し、7時前にはキャンプ場を出発。観光客で溢れる前に奥入瀬渓流を楽しみたいのです。酸ヶ湯から奥入瀬までの道も山深く、早朝の澄み切った冷たい空気が気持ち良かったです。

7:45 奥入瀬渓流

120815-3

奥入瀬渓流は国道の脇を並んで流れており、道を走りながらでも楽しむことができますが、道沿いの休憩所にわずかながら駐車スペースがあるのでそこにバイクを停めて、整備された遊歩道をゆっくり歩く事にしました。
利用した休憩所はこちら — 石ヶ戸休憩所

120815-4

そこそこ朝早い事もあって観光客もまばらだし、静かで気持ちいいところでした。

Oirase Stream

三脚使って撮ってみました。シャッタースピードもうちょっと短くても良かったかな・・・

120815-8

しかしこんな美しい場所があるとは。青森の懐の深さを漫喫しています。

120815-9

日が高くなってきて観光客も増えてきたので次の目的地に向かいましょう!

と、奥入瀬渓流沿いを十和田湖に向かい、湖畔を走るつもりが国道102号が通行止め・・・。仕方なく奥入瀬バイパスとの分岐まで戻り、バイパスで十和田湖方面へ向かう事にしたのですが、これが大変素晴らしい快走路だったのでオススメです。ただ、鬱蒼とした緑のトンネルからパッと道が開ける開放感に呑まれての飛ばし過ぎには注意です。

9:15 十和田湖 御鼻部山展望台

120815-11

前述した開放的な奥入瀬バイパスの後は不安になる細さの国道を走って、十和田湖が見渡せるらしい展望台へ。「西十和田いでゆライン」と銘打つ割に、奥入瀬側からのルートは集中力が必要とされる険しさでした。

120815-10

が、展望台からはなんと素晴らしい眺望!湖を吹き抜ける風が大変気持ちよく、もうできる事なら今日はここにテント張ってゴロゴロして終了したいレベルでした。惜しむらくはカメラのPLフィルターが準備できていなかった事。空も湖も作り物のように、美しく鮮やかな青だったんですが、どうも撮影者の腕が悪いということでご勘弁ください・・・。写真には写らない美しさがあるってやつですね。

IMG_1153

奥入瀬・十和田の絶景を堪能した後は、ナビアプリにメチャクチャな道案内をされながら最北端を目指し、下北半島をひたすら北上。国道279号「むつはまなすライン」は野辺地を過ぎてから横浜町まで道路端にほとんど何もなく、おまけに大型貨物の交通量も多いので休憩しようにも休憩できない非常にストイックなルートでした。この日お目当ての食堂は下北半島の先端。今日こそはなんとしてもウニ丼を食べたい・・・男鹿半島の二の舞だけは・・・

14:20 ぬいどう食堂(青森県佐井村福浦)

120815-13

俺「ウニ丼ください!!!!!!!!」
店「ごめんなさい、今日ウニなくなっちゃって・・・」

ぎゃあああああああああああああああああああああ

120815-12

というわけで歌舞伎丼(1,000円)を注文。時間が時間なだけに嫌な予感はすごくあったのですが、店に入ってウニ丼の札が裏返っていたのを見て全てを悟りました。店のおばちゃんを「遠くから来てくれたのにホントごめんね」と申し訳無さそうにさせてしまって大変恐縮。確実に食べたい時は早めに電話一本入れておくと取り置きしておいてくれるみたいです。イカと付け合わせの煮物が美味しかったし、いつか必ずリベンジします。
ぬいどう食堂 – 佐井村その他/魚介料理・海鮮料理 [食べログ]

14:50 仏ヶ浦

120815-14

むつ市内のガソリンスタンドのオヤジさんに言わせると「ただの岩」らしい仏ヶ浦。全体を見渡すには国道338号線沿いの展望台パーキングから眺めるか、観光船に乗るのが良いようです。もう少しゆっくり見たかったのですが、ご覧の通りスケジュールが破綻しつつあるので先を急ぐことにしました。

しかしこの国道338号線はカーブ・勾配ともにキツく、道幅も狭いので津軽半島の竜泊ラインと比べるとちょっと走り辛かったです。ツーリングマップルによると、かつではダートだったとの事ですから、いわゆる酷道の類いだったのかもしれません。

15:50 大間崎

120815-15

「こゝ本州最北端の地」

120815-16

灯台の向こうにはうっすらと北海道が見えました。

120815-18

重い色の曇り空ですが、さすが観光地。お土産屋さんもあるし、視界に急に人が増えました。大間の町に入るとやたら旅っぽいバイクが増えます。ここまでの道のりでほとんどバイクなんて見なかったのお前らどこから湧いてきたの?と思いましたが、大間からは函館行きのフェリーが出ている事をすっかり忘れていました。

17:00 国設薬研野営場

120815-19

大間崎から海沿いを走り、薬研温泉近くの野営場へ。1人500円で、バイクはサイト脇に駐輪可、ゴミ捨て場有り、コインランドリー有り、近隣(バイクで数分)に温泉有りと、噂通りの優良物件でした。
国設薬研野営場【青森】

温泉は奥薬研温泉の「夫婦かっぱの湯」というところに行ってきましたが、200円と安い入浴料に喜んでたのも束の間、石鹸の類いが使用禁止なのと、アブの大群に襲われ、ほぼ行水で帰る事になりました・・・。

この日走った下北半島の海沿いの集落では、地元に帰ってきた家族がみんなで墓参りをしてたり、神輿を担いでいるところがたくさんありました。こうして1人で走り回ってラジオを聞きながら焚火をするのも良いですが、盆くらいたまには先祖に線香あげに行かないといけないなあ…。と、珍しくしおらしい事を考えながら就寝。

2012summer05

この日の走行距離:356km