空冷ビートルで行く(第二回)鉄剣タロー旧車の会(2)

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先日行われた鉄剣タロー旧車ミーティングの続きになります。あまりに情報量が多くなってしまったので分割することにしました。

その(1)はこちら:
空冷ビートルで行く(第二回)鉄剣タロー旧車の会(1) | Scientist on the motor

 

まだまだたくさんバイクが来るみたいです

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これは乾いた大砲の音!と振り返るとアーミーグリーンの巨大な車体。先日の第三京浜にも来ていただいたWさんのH-D WLAでした。以前からWLAに乗られていることは知っていましたが、もちろん実車を見るのは初めてです。その(1)で書かせていただいたH-D WLの軍用モデルなのでWLA(A=Army)ということなんですね。ホルスター?が付いている車両は以前オールドタイムランみかもで見たことがある気がしますが、エイジングが凄いです。

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コクピットからも失礼して一枚撮らせていただきました。コーションプレートが抜群に格好いいですね。全体的なヤレ具合が芸術品のようで、以前見せていただいたZ1のような一朝一夕ではどうにもならない、積み重ねた時間の重さを感じさせます。普段から乗られている車体は好調そうで、この日も神奈川県南から自走でいらっしゃいました。また私より遠い人が自走で…。

 

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そのWLAと一緒にいらっしゃったのがこちらのSUN、というバイクです。Sunbeamはよく聞きますが、SUNはまた初めてのバイクです。1880年代に自転車フレーム製造会社として創設され、その後1911年から1960年頃までPrecisionやJAP、Villiersのエンジンを載せたモーターサイクルを製造していたそうです。フェンダープレートにある通り、1923年頃発売されたJAPエンジンを載せたモデルのようです。

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細部まで見入ってしまうシンプルなエンジン、シフトレバーやプッシュロッド、キャブレターひとつひとつが美しい工芸品です。さらにヘッドライトはアセチレンランプが現役稼働しているというすばらしい動態でした。なんとこの方はWさんと一緒に来たという遠距離組。1923年のモーターサイクルが自走で来ているというのにぬくぬく4輪で来てしまった私は恐縮しきりです…。

 

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すごい車両が続いてしまいますが、次にいらっしゃったのがこの陸王、フロントフォークがテレスコ?なのでR型以降の750ccモデルでしょうか。いろいろ調べたのですが、この写真の情報では絞り込めませんでした。

陸王は古いハーレーみたいな国産バイク、という大変雑な知識しか持ち合わせていなかったのでこれを機に少しだけ勉強したのですが、三共製薬がH-Dからライセンスを受けて製造していたんですね。ですので、WLやWLAと同じ750ccサイドバルブエンジンを積んだ、いわば兄弟車ということになるでしょうか。タンクエンブレムだでなくフットレストまで陸王の名が刻まれているあたりからも、当時の高級車であったことが伺い知れます。

 

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力強いバイクばかりでクラクラしてきたところで、ようやく親しみのあるルックスのバイクが登場してくれました。HONDA CB250はCB72の後継車なんですね。ルックスが似ているなと思って調べたところ、外観もCB72を踏襲し、それを上回る性能が奢られていたようです。この手のHONDA中排気量車が最近私の中で存在感を増してきています。

 

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個人的この日のツボ車両がこちらのラビットS301Bです。ウチのラビットと色も型式も同じかと思いますが、普段の買い物の足としか使ってあげられないウチのとは比べられないくらい綺麗で手がかかっていました。Wの事で頭がいっぱいでしたがラビットも乗りたくなってきた…。ヘッドライトバイザー(ピヨピヨ)が可愛いですね。真似させてもらおうかな。

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ノーマルに比べて車高の下がったこの車両、足回りはごっそりと他車種サスペンションの流用だそうです。一部加工が必要とのことですが、今までシャコタンラビットを実際に見たことがなかったので根掘り葉掘り教えていただきました。

 

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そしてリアホイールにはムーンディスク!完全にキャルルックですね。ラビットをキャルルックにするジャンルがあることは知っていて、正直どうなんだろうな〜と今まで思っていましたが、全然アリです!超シブかわいいですね!

それでもオーナーさんは「これはこれで良いんだけど、もう一台同じの買ってフルノーマルで乗りたいなー」と仰っていました。その気持も良くわかります。こうして人はラビット沼にハマっていくのですね。

 

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この日のツボ車両その2がこちらのRZ。ヤジマフル外装ですよ!ヘルメットもヤジマ仕様で超かっこいいです。以前からSNSで拝見することがありましたが、まさかお会い出来るとは思っていませんでした。こんな激シブなバイクだとオーナーさんはちょっと怖そうな人だったりするのかな…とビビりましたが「一人でゆっくり走るのが好きなんですよ」と仰る優しく紳士的な方でした。

 

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ああ美しいリアビュー。写真には写せませんでしたが、「拭かない主義なんです」と仰るナンバープレートは排気で煤けており、2st乗りの矜持が表れていました。カッコよすぎです。

 

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先月の鉄剣タローで初めてお会いした側車ウラルもいらっしゃいました。流石自ら国内登録をした日本に一台しかないであろう車両とあって、その場にいた大勢が会話を止めて人集りができていました。ぶっ飛んだ車両ばっかりで麻痺してきましたがこれも超レア車ですよね。

 

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ぶっ飛んだ車両ばかりで麻痺した感性を落ち着けてくれる、みんなのスタンダードはやっぱりエンフィールド。最近SNSではエンフィールド納車の情報が飛び交っていますが、中排気量シングル・ツインの魅力を感じつつある私にとっても一層興味のあるバイクになりました。一回誰かに乗らせてもらおうかな。

 

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そんなエンフィールド界に大きな影響力を持っているのがこのエンフィールド。エクストリームなキャンプやツーリングも行っているようですし、メカにも強く、阿佐ヶ谷バイク勢の雄ですね。そのバイタリティが羨ましい…私にも少し分けてもらいたいものです。

そんなエンフィールド教祖の隣はメグロSGでしょうか。メグロブランドの最後のモデルで代名詞的な車両です。現在のカワサキ エストレヤのデザインに影響を与えたと言われています。同じく阿佐ヶ谷組であろうこの方も東京から自走されていました。

 

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エンフィールド沼にハマりかけたところでHONDAの名車、ハンターカブCT110ですね。ウインドシールド、ナックルガードが装着されていることからガンガン走られていることが伺い知れますが、なんと郵政箱まで装着されています。レッドの外装ですから合わない訳がないですね。林道も攻められる郵政仕様良いですね。

 

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先月はYAMAHA GX750でいらっしゃったOさんは今回SR500で参加されていました。GX750にSR500、硬派なヤマハ党ですね。先日SR400に試乗したばっかりなので試乗させてもらえないかお願いすればよかったなと今書きながら後悔しています。いつか機会があったらお願いします。

 

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そのSRの奥にはさらに陸王…。こちらもR系ですがその先がわかりません。一般的にはRQ、RT-2型が多く現存しているそうなので、そのどちらかかもしれません。浅間記念館でしか見たことありませんでしたが、陸王ってこんなにたくさん走ってるものなんですね。

 

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出た!ウラル!この方も阿佐ヶ谷組だと思います。フロントブレーキがブレンボですし、外装の状態からも比較的新しいモデルなのでしょうか。ナックルガード、ダウンチューブ横の泥除け?ヘッドライトバイザー、キリル文字の書かれたリアボックスと雰囲気満点ですね。前述したウラルと比べても基本的な構造はだいぶ似ているように感じます。

 

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BMW ミュンヘナー組の教祖はX君じゃないでしょうか。見慣れて当たり前になってしまいましたが、このポリスグリーンもレアな色なんですよね。Webでも顔の広い彼は既に多くの人と交流があったようです。すげえなあ。

 

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見慣れた車両でシメて、そろそろ打ち止めかな?と思ったところでいらっしゃったのがこのモーガンスリーホイラー。1934年のSupersportというモデルになるのでしょうか。スリーホイラーは以前見学したハイランドギャザリングで見たことがありましたが、普通に公道を走っているのを見るのは初めてです。男のロマンを固めたような乗り物ですね。調べていて初めて知ったのですがモーガンの車両ってフレームが木なんですか?もう私の知識の範囲を越えすぎていて驚くばかりです。

 

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この後用事あるし、いい加減もう誰も来ないでしょう。と帰り支度を始めようとしたところを狙ったかのように滑り込んできたのがFさんのBMW R69S。先月の鉄剣タローでは私と同様四輪での参加でしたが、今回はバイクで来てしまいました。Fさんがバイクで来ているというのになぜ私たちは四輪で来てしまったのか…。今回は写真撮り忘れませんでしたよ。

 

おつかれさまでした

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最終的には駐車場がこんな事になっていました。二輪の万国博覧会ですね。鉄剣タローの管理人様、主催者様ありがとうございました。

これまでSNSを通して伝わってくる他世代エンスージアストの存在は、エネルギーと行動力に溢れて見え、きっと一緒に遊ぶことがあってもペースについていけないだろうな、と私は勝手な先入観を持っていました。また、同じバイクとは言え、スタイルが違う車種であるとなかなか交流する機会がなく、居心地の良い気の知れた仲間と過ごす時間が多くなっていました。

それはそれでネジ山の合う大切な仲間に恵まれたことを感謝しています。ですが一方で新しい人間関係、新しい価値観、未体験のジャンルに対して無意識に感度が下がり、保守的になってしまう自分にも気付いていました。

先月の鉄剣タローミーティングの記事でも同じようなことを書きましたが、オンラインコミュニケーションがどれだけ進化しても、実際に会って話をする事の価値は変わりません。趣味人とはいえ年齢や環境の変化とともにエネルギーが低下し、保守的になっている時こそ、こんな新しい世界を広げてくれるチャンスに感謝したいと思います。私も皆さん同様、まだまだこの沼にどっぷり浸ることになりそうです。

 

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