貴重な平日休みのチャンスだというのに旧車の定番をクリアできず敗退した前回の経験を活かし、ささやかな対策を施して再挑戦することにしました。
対策①バッテリー交換
何を今更、と思われる項目ですが、前回の車検時に使っていたのはレース用に買ったリチウムイオンバッテリーでした。車体で発電した電気をリチウムイオンバッテリーにきちんと充電するには、精密な電圧制御をするMOSFETと呼ばれるレギュレータが必要と言われています。高価なMOSFETレギュレータなんて買えない私は、専用充電器で充電だけしてサーキット用の電池として使っていたのです。
前回の車検時、充電はしてあるし大丈夫だろうとタカを括った結果、車両からの電気が供給されないバッテリーは三度のヘッドライト検査に耐えられず電圧不足になった、と考えました。そこで今回は新品のMFバッテリーを購入。現在装着しているレギュレータもMF対応なので、エンジンが始動していればそれなりに充電されるはずです。
対策②ヘッドライトバルブ交換
これも出遅れ感のある対策ですが、ノーマルよりわずかに高効率のバルブに交換しました。テスター屋さんの話ではバルブでそんなに違いは出ない、との事でしたが、同じ轍を踏まぬようやれる事はやっておきたいところです。
対策③ヘッドライト-バッテリー配線にスイッチ設置
前回の車検時、現地の突貫工事により設置したバッテリー配線はON/OFFを切り替える事ができず、検査待機中の電力消費が敗因と考えました。そこで今回は配線途中に汎用のスイッチを設置し、ON/OFFのコントロールを可能にしました。
以上の対策をした上で、再度Zをトレーラーに乗せて陸運局へ。書類手続きは検査の申請書のみで、検査料の収入印紙を購入して確認を受けたら検査ラインへ入れます。
が、その前に対策が有効かお馴染みのテスター屋さんでチェックしました。検査料を支払ってラインに入ると、光軸はOK。光量は高効率バルブに変えただけでは足りませんでした。奥の手スイッチをONにすると十分な光量になったので、相当ハーネスからロスしてるのかもしれないです。
今回こそは大丈夫、と本番の検査ラインへ並び、前回同様に構造変更に伴う車両寸法の確認から行いました。検査自体が仕切り直しなので、また初めからやり直しになります。
同様に車重の測定、写真撮影、ブレーキ検査、スピードメーター検査を終えて、宿敵ヘッドライト検査機の前へ…。無表情で目の前を動き回る検査機を、睨む事数十秒、ようやく「ヘッドライト○」の表示を見ることができました。よかったー。
あとは合格のスタンプラリーをして、窓口で車検証とステッカーを受け取れば終了になります。対策を練ってきたとはいえ、本来はこんなにあっさり終わるものなんですね。これで大手を振って行動を走れるわけですので、サーキット専用機にせず、たくさん乗って少しでも経験値を積みたいと思います。