日本の北端を駆け抜ける北海道ツーリング 3日目 (稚内~旭川)

8月10日 AM5:00

良い気分でテントに潜り込んだ翌朝。おはようございます。キャンプ場のゴミに集ったカラスの鳴き声に腹を立てて目が覚めました北海道3日目でございます。時計見たらまだ5:00とかで、連れも起こすわけにいかないし、でも目も覚めちゃったし。というわけでセイコーマートにコーヒーを買いに出かけました。

稚内公園は稚内市を見下ろせる山の上にあります。道理で昨晩は霧が酷かった。この時も若干モヤッとしてますが、雲の隙間から光が差す良き朝でございました。

稚内市内はセイコーマートだらけ!1km間隔くらいで建ってる。セブンイレブン?なにそれおいしいの?
ドリップコーヒーパックを買ったらちょっとだけ市内をバイクでプラプラ。

稚内駅前。やだ・・この看板、日本語と英語表記の下にロシア語が書いてある。
全く読めない言葉ってなんかちょっと怖いですよね。ハングルとか、アラビア文字的なのとか。

かの有名な北防波堤ドームは稚内からすぐ。
そもそもは稚内と樺太を繋ぐ連絡線乗り場の為のものだったそうですね。
ここだけいきなりヨーロッパ風な建物になるから存在感ありまくり。

中は北海道ツアラーの方々の野宿場のようです。
稚内公園までの急斜面を登るのが辛い自転車ツアラーの人はこっちのが良いのかもしれないですね。
(公認野宿スポットってわけじゃないだろうから、歓迎されたものじゃないかもしれませんが)

街中プラプラして、キャンプ場でコーヒー飲んだらさっさと撤収。
今日は最北端を目指し、オホーツク海側を走ります。

稚内〜宗谷岬〜エサヌカ線

とはいえ、コーヒーしか飲んでないのでお腹が空くのです。
朝食は昨日の夕方食べそびれたウニ丼を食べに行きます。

「無敵の生うに丼」は北海道ツアラーの名物になっているようで、なるほど看板のマスコットは見たことありますね。店内は全国からやってきた旅人の書いた一言が壁から天井まで貼ってありました。

んで、肝心のウニ丼ですが

多すぎワロタ・・・朝からとんでもないモン注文しちまったぜ・・・。
ウニって一気に量食べると意外と重たいんですね。こってりしてるというか。
飽きるほどウニ食いたい!って時は良いかもしれません。

気になるお値段は時価=3700円でした。高いか安いか、賛否分かれるところだと思いますが、折角来た記念ですから、そんなケチらなくてもね!(という旅情が支える良い商売だと思います)

まさかウニの食い過ぎで朝から腹がパンパンになるとは。
一行は海沿いの国道238号線で宗谷岬を目指します。

実はこの日を最後にこの夏の北海道は天気が下り坂でありまして、この時走っている宗谷エリアもどんより重い雲に覆われていました。それでも信号のない広い国道は相変わらずで、バカみたいにスケールの大きい景色が次々に非日常を連れてきてくれます。

宗谷岬までは素直に海沿いのこの国道を走っていれば着くのですが、地図を見るとその手前に山道と牧場があるとの表記。遠回りにもならないので寄り道しましょう。

この国の北端がすぐそことは思えないような広大な牧草地でした。「宗谷岬牧場」だそうです。
アップダウンを繰り返しながら緑の絨毯の間を快走できるので、シーサイドラインに食傷気味な時はこちらに逸れるのも良いかも。

牧場エリアを下ると、宗谷岬は目の前でした。駐輪場にはバイクがいっぱい!

ついたよーー!

ついたぞーー!

写真の水平がとれていないのは近くにいたカップルに撮影をお願いしたためです。
ってか、このモニュメントの前で記念撮影したい人が列作ってんのね・・・。僕はこういう列に並ぶのが結構苦手なのでスルーする気満々だったのですが、折角の初宗谷岬ですしね。

この海の向こうは違う国なんだね・・・。とか思ったけどそれは茨城の海でも同じなわけで、着いてしまったら意外とありがたみが落ち着いてしまった宗谷岬。この公園の横には「最北端給油証明書」をくれるガソリンスタンドがあります。記念とか別にしてもそろそろ給油しないとやばかったので給油。証明書の他に貝殻で作った交通安全のお守りも貰えます。こういうちょっとしたサービスって記憶に残るんですよね。

宗谷岬の後はまたシーサイドラインをトコトコ走ります。

ここからはオホーツク海側を走ることになります。時より吹き付ける北よりの乾いた冷たい風がとても夏とは思えない・・・。出発前ネットで情報収集した限りでも、数年に一度は真冬装備でも太刀打ちできないような過酷な天候に遭遇することがあるとか・・・。恐ろしや北の大地。

国道238号オホーツクラインを浜猿払あたりで海沿いに逸れると、これまた名所のエサヌカ線。

なんにもないよ!道しかない!
バカみたいな景色に思わずヘルメットの中で笑っちゃいます。

こんな事したくなるくらい開放的です。交通量もたまーにクルマが来るくらい。

あきれるほど一直線な道は、これまでの常識と価値観を簡単に壊してくれるお金のかからない一級スポットでした。

エサヌカ線を後にすると、また238号線でオホーツク海岸線を走ります。信号のない一本道。前には法定速度遵守のトラック。となればだんだん眠くなってくるのです・・・。嗚呼そろそろ休憩しないとマズいかな・・・と進入したトンネルが冷蔵庫みたいにキンキンに寒くて一気に目が覚めました。海から吹く風も、夏っぽい湿った生暖かい風だったり、乾いた冷たい風が吹いたりと、やっぱり温帯の本州とはどこか違う空気でした。

それでも慣れればまた眠くなる・・・

ウスタイベ千畳岩で休憩。
観光客用パネルに真冬の写真がありましたが、相当雪深いようです。

失礼を承知で書きますが、この道路沿いほとんど何もないのです。殺風景ってこういう事を言うんだなって思わせるくらい何もない。町並みが見えると「町だ!」って言いたくなるくらい。それでも住んでる人はたくさんいるわけで、前後10km近く何もないのに道路脇を自転車で走る少年集団がいたり。こうやっていろんな土地があって、いろんな人が住んでて。
こういうちょっと退屈な道を走ってる時に、「もしこの土地に自分が引っ越してきたら」とか妄想するのが結構好きなのです。

などとガラにもない事を考えていると、東の空、海の上に明らかな雨雲発見。北海道を走っていて驚いたことの一つなのですが、どこに行っても大体視界が開けているので遠くにある雨雲が目視で確認できるのです。

「アレ、もしかしてこっち流れてくるのかな・・・」

予想的中。バケツをひっくり返したような本降りになる前に「道の駅 おうむ」に逃げ込みました。
次々と避難してくるツーリングバイクの数々w 流石にこの降り方じゃあ気合いで走るってのも無理。

名物と言うことで、お昼はあったかい「ダッタンそば」を頂きました(写真失念)。
長テーブルで食べてたら同じテーブルで町内会の会議が始まってんの。邪魔にならないように退散しました。

ヒマワリ畑からここまでずっと旅路を共にしてきたOTKさんとも、紋別の交差点でお別れ。彼はこの先網走方面へ向かうそうです。僕は進路を西にとって、旭川の街を目指します。彼の住まいは都内だそうなので、帰ったらまたどっか出かけよう!と約束をして分かれました。

出会いあれば別れあり、ではありますが、急に一人になった北海道はちょっと寂しい。
そしてそんな気分に拍車をかけるほど、ほとんど人家のない国道・・・。

見渡して目に入るのは空、でかい積乱雲、山、バカでかいトウモロコシ畑、朽ちたサイロや牧場施設、牛。
道路を走るのはこの辺の住人の足になっているであろう路線バスと、濃厚な香りを放つ牛糞運搬車。
特に面白いものもないからなのか、僕以外に走るバイクの姿も無し。

何度も言うように何もない寂しい田園風景が延々と続く、気が狂いそうな道でしたが、こうして思い返してみると妙に記憶に残っているのです。ひょっとしたら良い道を走ってしまったのかもしれない。

そのまま国道273号で滝上町、上川町、愛山上川ICから旭川紋別道で旭川市内へ。
一気に都市部に入ると同時に、妙な安心感と残念感。とはいえ一っ子一人いない土地にテントを張るほどのタフネスは持ち合わせておりません。

駅前の予約した東横インに着く頃にはパラパラと雨が降りだしておりました。
翌日からは全道的に雨の予報。走るか、やりすごすか・・・。

博多の一風堂もそうでしたが、下調べが甘すぎると、折角来たのにこうやって有名チェーンの暖簾をくぐる羽目になります。店内に日本人の客は僕くらいでした。ほとんど中国・韓国人。

コンビニでビールと小説買って宿に帰りました。ラーメンの味は覚えてない。

北海道走行2日目 稚内〜旭川 行程図

記録がないので正確な走行距離がわかりませんが、大体一日400kmくらい走っています。

憧れの大地に立つ 北海道ツーリング 1日目~2日目 (川崎~小樽~稚内)

年内には完結させたいツーリング記録北海道編。週に一回更新したとしてもあと八週・・・。記憶を呼び戻せば二度楽しい!ということで連載開始でございます。どうかお付き合い下さいませ。

8月8日 AM0:59

会社での夏祭り(笑)を終えて逃げるように退社。何で土曜に出勤してイカ焼きなんてしなきゃなんねーんだよ。という愚痴りたい一日も、これからのことを考えればどうでも良いこと。「北海道に発つ前の日は遠足前日みたいに眠れない」なんて話は聞いてましたが、僕もご多分に漏れず、ということになりました。

ともあれ出発です。

北海道までの往路は、半休を使ってまで予約した8日10:30発 新潟ー小樽便。繁忙期なので出発二時間前にはフェリー乗り場に着きたいとして8時着。川崎→新潟 約360kmをのんびりと6~7時間かけるとすれば、眠れる眠れないに関わらず、出発はこんなもんなのかもしれません。

新潟までは無論有料道路をフルに使います。首都高→関越→北陸道で新潟へ。前回の長野キャンプからW650にリアキャリアを搭載したとはいえ、荷物満載の走り出しは少々緊張します。あまりペースを上げずに首都高を抜け、関越三芳PAで休憩。ここまではスムーズ。

しかしながら東北道もそうなんだけど、利根川を越えると空気が変わるのがわかるんだよね。明らかに一段階寒くなるんだよ。藤岡とか高崎とか。北関東道の表示が出る頃にはもう夏の空気なんてどこの話。だんだん肌寒くなってくる。
耐えかねて駒寄PAで装備変更:ロンT+革ジャン→ロンT+フリース+革ジャン
ガタガタ震えながらフリースを羽織る姿は四輪ドライバーから見たら間違いなく基地害。

赤城高原SAで暖かいうどんを食べてお腹もガソリンタンクもいっぱい。
となるとお約束の睡魔との戦いであります。
寒い・・・眠い・・寒い・・・眠い・・眠い・・・関越トンネルへ。・・・トンネルの中・・とっても暖かいナリ・・・。

・・・・・。

間一髪のところで関越トンネルを抜け、元の極寒へ。ヒートテック+ジーパンの下半身が寒さに耐えられなくなったので、ジーパンとヒートテックの間にカッパを装備。
煙草とコーヒーとガムでステータス異常を回復。

見上げると夜が明け始めていました。

うろこ雲・・・?って、秋の雲だよね。そりゃ寒いわけだ。

排気音に振り返ると、PAの横をカッ飛んでいく荷物満載のバイク達。負けじと先を急げば、いつの間にか蒸し暑い中越を抜けて新潟市内へ。去年の記憶をたどって佐渡島行きフェリー乗り場へ行きかけたけど、道を調べ直して無事乗船場に到着。

日が昇ってきてクソ暑い・・・群馬の山の中の寒さは一体何だったのか。
出港3時間近く前なのに既に数十人並んでました。流石ハイシーズン。

待ち合わせの約束をしていたDUCATI乗りの友人と合流。
くだらない雑談に花を咲かせていると、乗船開始の案内。

一泊二日 新日本海フェリーの旅

実際に船内に並んでみると結構なバイク台数。

かれこれいろんなフェリー会社のフェリー乗ってきたけど、バイクを停めた後に積載の荷物を全部下ろすように指示があったのはこのフェリーが初めて。確かに揺れたら危ないから理屈はわかるんだけど、凄く面倒でした。

大海原へ出港である!最高の天気!
さっきの予期せぬ荷下ろしでカラカラの喉にビールがうまい!
酔いの早さに、寝ていない事を思い出しました。ベッドに戻ってお昼寝。

でもすぐ目が覚めちゃう!ふしぎ!・・・空調があまり効いてなくて暑いのです。
仕方ないので外に出て涼みましょう。

うーむ。潮風が気持ちよい。

デッキには半裸で寝てる人とかいました。そういえば夏に長距離フェリー乗るのは初めてでした。(佐渡とか行きましたけど)

船内はこれまた結構豪華な造り。神戸ー新門司のヤツと同じくらい。
無駄に映画館みたいな部屋とかある。「スポーツルーム」みたいのがあったからワクワクしてのぞきに行ったらエアホッケー二台あっただけだった。

高校野球観戦したり、ビール飲んだり、ゲーセンでKOF98とかやってたら日が暮れてきた。

「新潟行きの便とすれ違います」なんて律儀な船内放送。しょーがねー他にやることないし写真でも撮るかとやってきましたが、幽霊船みたいな写真になりました。

このフェリー、二等寝台なのにコンセントがないの。廊下にポツポツあるんだけど、勝手知ったベテランなのか、延長コードで華麗に自室に引き込む人多数。コンセント無しはiPhone使いには地獄だぜ。

周りの人は地図やらガイドブックやら広げて入念にルート計画を練っているようでしたが、僕はいつも通りほぼノープラン。とりあえず宗谷岬行けばいいでしょーくらいの事しか考えてない。睡眠導入剤に持ち歩いているクソつまらない小説を読みながら就寝。

・・・・・。

「・・・は、間もなく小樽港に入港致します。お客様はご案内の・・・」

この新潟ー小樽便、小樽に着くのは翌朝の4:30。大体3;00頃に船内放送で起こされた気がする。昼寝もしたけど、なんだか寝れたのか寝れなかったのかよくわからん。

着いたーーー!・・・・・どんより曇り空ですね。

乗船時に下ろす羽目になった荷物を積み直して、下船待ち。
今日も一日宜しくお願いします。

隣のバイクの兄ちゃん、W650じゃないの!
俺『どこいくんすか?』
隣「いやー、北海道初めてなんですよ・・・」
俺『俺もです!とりあえず北に行こうかなとしか考えてませんの!』
隣「俺もですよ〜 どっかで会うかもしれませんね。」

しかし同じバイクなのにキレイにしてるな・・・。錆び無いし・・・。

と言う間に下船開始でござる。

もう!皆さんいい年こいた方ばかりなんですから、意味もなくブォンブォンフカすのはやめてくださいよ!恥ずかしいったらありゃしない!

などと憤慨しながら降り立った北の大地。カラッとしてて涼しい!っていうのイメージしてたんだけど、普通にジメッとしてますね。涼しいけど。

小樽で朝ごはん

とりあえずお腹が空いたので、ツーリングマップルに乗ってた港からほど近い「鱗友朝市」内にある「味さき」へ。市場併設だからだと思いますが、このお店朝の4:00からやってます。4:30に入港して朝飯を食うとなるとこの店以外に考えられないよね。ってくらいのタイミングの良さ。

当然同じ事考えてる人がたくさんいるわけですが・・・。
まだ朝5時過ぎくらいなんですけど。

でもそんな待たずに座れました。僕はウニ・いくら・ほたての乗った「巴丼」を注文。

実はですね、お恥ずかしながら僕まともにウニ食ったこと無かったんですよ・・・。正確にはあるんですけど、初めて食べたウニが生臭くて不味くてこんなもの二度と食うかバカが!!ってなってから食べてなかったのです。

というわけでかなりのブランクをおいてのウニですが、なにこれ美味いんですけど。全然生臭くないし、なんか甘いし。朝からこんなもの食っちゃって良いのかな・・・。いきなり満足な朝食となりました

ここでDUCATI乗りの友人とはお別れすることに。昨夜フェリー内で話し合ったところ、既に三度目の北海道な彼は、道南方面をまわることにしたのでした。初北海道の僕に付き合ってもらったら定番スポット巡りになっちゃうしね。

というわけで1人放たれた初の北海道。やっぱり先ずは北の先っちょでしょ−!
稚内市を目指すことにします。

目指せ稚内!

小樽から稚内って意外と400kmしかないんですね!これは普通にいけるかも。まだ朝の6時くらいだしね。実はちょっとビビって稚内の手前あたりにいいキャンプ場ないかな、なんて探したりもしてたんですが、稚内市内で探せそうです。

というわけで小樽から札幌自動車道へ。札幌なんてバイクで走っても混むし何も面白くないと思うので高速を使ってスカッとパスします。

高速に乗って気付く微妙な肌寒さ。やはり冬のフル装備を持ってきて正解だったようです。
岩見沢PAで休憩。

あれ?
どっかで見たことあると思ったら、今朝フェリー内で会話した兄ちゃんでした。しばしの立ち話から、彼も社会人2年目(同学年)、気ままに初北海道一人旅を楽しむのナイスガイだということが判明致しました。
僕がこの先旭川まで高速で走り抜けようと考えていることを伝えると、「その手前にひまわり畑があるらしいから見に行こうと思ってる」とのナイス情報を頂きました。そのテの情報を全く持ち合わせていなかった僕にはかなり嬉しい。

というわけで最初の目的地はひまわり畑になりました。

ひまわりの町 北竜町

道央自動車道からちょいと有料道路を走って深川西ICで降りると、もう辺りは畑だらけ。道はバカみたいに幅が広くて真っ直ぐだし、いかにも北海道的な風景が広がってました。朝から曇りがちだった空も晴れてきたし、最高、最高でございます。

そんな道をプラプラ走ってるとひまわり畑に着きました。

おお!立派な!・・・てか広すぎだよここ。

この北竜町、ヒマワリの作付面積日本一なんだそうです。町のあちこちには「ようこそひまわりの里へ!」的な看板がたくさんありました。

ヒマワリ畑は町営公園みたいなところで管理されてて、数ブロックに分かれたヒマワリ畑の周りを遊歩道で繋いでいました。でも広すぎるのでとても歩く気になんてなれません。レンタル自転車があったのですが、店員がいつになっても帰ってこない商売っ気のない状態だったので諦めました。

徒歩も自転車もイヤ!そんな貴方の為に

トラクターが走っていましたw
乗ってみたかったけど結局客は後ろの客車なんだよね(当たり前か)。

贅沢を言うのであればもっとスカッとした青空が良かった!
のですが、数日前は大荒れのお天気だったとのことで、折角咲いたヒマワリが随分倒れてしまったそうで。

広大なヒマワリ畑は開花の時期を少しずつずらすことで、長い期間たくさんの人に楽しんで貰えるようになっている(と勝手に解釈している)のですが、この日は半分くらいはご覧の状態でした。

こちらはヒマワリ迷路だそうで・・・。
そろそろヒマワリがゲシュタルト崩壊してきたので休憩しましょう。

バイクを停めた駐輪場に向かうとさっき高速のPAで立ち話をした兄ちゃんと三度目の遭遇。同じような時間に出てきたから当たり前なんだけど。

『昼どうすんすか?』
「留萌の街に『蛇の目』って寿司屋があって評判良いみたいですよ」

そういえばツーリングマップルにも書いてあったな・・・。流石下調べが完璧である。

そんな彼、北に行くって話してたし、良かったらご一緒にどうでしょう?ってことで、ここから旅路を共にすることに。決して下調べが完璧な賢者をパーティーに加えたかったわけではないぞ!

ニシンと数の子の街 留萌で昼食

ヒマワリの町北竜から日本海側の港町である留萌市へは山の中を走る国道233号で30kmほど。空も晴れの面積が増えてきて清々しい空気。信号がほとんど無いのであっという間でした(信号があるよ!っていう看板があるレベル)。

目的の寿司屋は留萌の街中にありました。

蛇の目寿司

開店ちょっと前だったけど、「大丈夫だよ〜」と通して貰えました。
ありがたやありがたや。朝が早かったからもうお腹空いてるんです。

特上握り 1575円ナリ。朝は海鮮丼、昼は特上握り。何をやっているんだ俺は・・・。

うまい寿司に満足したところで、さて出発・・・と何気なく振り返ったら「千望台→」の看板が目に入った。このネーミング、間違いなく街が見渡せる高台の名前である。穴場スポットのニオイがプンプンするぜ!

なぜ目の前に鉄塔を建てた・・・。
しかしご覧のお天気。気持ちいいなあー。

オロロンライン〜サロベツ原野〜ノシャップ岬〜稚内

留萌からはひたすら海沿いの道。いわゆる「オロロンライン」。「オロロン」とは北海道の西に浮かぶ天売島に住むウミガラスの別名とのこと。信号の無い海岸線をひたすら走ってるとだんだん感覚がおかしくなりそうですが、これも北海道ならではの感覚なんだろうな。すれ違うバイクはみんな手を挙げて挨拶を交わすし、バイク同士だけじゃなくて自転車の人も、一輪車の人もみんなすれ違ったら笑顔で手を振ってくれるし、僕も手を振る。そんなことを留萌〜天塩の100km以上ずっとやってると、なんだか本当に現実なんだか実は夢でも見てるんじゃないかとよくわからなくなってくる。会う人会う人みんな楽しそうに笑ってる。

これが北海道なのか・・・。

途中、苫前、天塩の道の駅で休憩しながら、さらに北に進むとサロベツ原野の脇を走る道道106号へ。

何ここ・・・ひたすら真っ直ぐだし、ガードレールないし、バカでかい風車が一列に並んで回ってるし。勿論、停まって写真をとってる観光客以外に人気など一切無い(湿地と海の間なので当たり前ですが)。天気が良ければ海の向こうに利尻・礼文が見えるらしいのですが、日が暮れてくると共にご覧の曇り空。日頃の行いすなあ。

あまりの人気の無さに不安になってきたので、先に進んでいくと路肩でママチャリのパンクを直している御仁が・・・。そういえばこのバイクもチューブタイヤなのを思い出した。もしこんなところでパンクなんてしたら・・・ガクガクブルブル

そんな余計な想像のせいなのか、曇り空のせいなのか、最果てが近いからなのか、だんだん肌寒くなってきたところで、稚内の手前、ノシャップ岬に着きました。

モノトーンでもないのに薄暗い殺伐とした雰囲気が最果て感を盛り上げてくれます。
いい加減腹減ったんですが、この辺りの食べ物屋さんは徐々に店じまいを始めた様子(17:00)。しょうがないので稚内まで行ってしまう事に。

最北端の街 稚内

最北端駅キターー
桃鉄だと周りは赤マスだらけだった記憶。カニ漁業団の不安定さ。

最北端っていうと人も住めないような厳しい土地をイメージしがちだけど(実に失礼)、そこいらの田舎町よりよっぽど栄えてました。まずは夕食を食う店を探さなければ。駅前をフラフラし始めた3秒後。

なんという俺の店・・・。店主がひとしくんっていうのかな?
名前が同じだったら値引きとかしてくれないかな?

お刺身定食を頂きました。海鮮に関しては普通に出てきたものは全部美味く感じるよね。だって海なし県育ちだもの。店主の名前の件は流石に何も言わず、レジ前のマッチだけもらってきました。(後で調べてみたら、どうやら調理師の人は「ひとし」じゃないようです。)

出会った当時は「稚内まで行くなんて無理だよ!」と行っていた兄さん(以後OTKさん、としましょう)も僕に騙されるがまま、ホイホイと稚内まで来てしまったのです。1日400kmなんて余裕でしょ!ところでロングツーリングも、キャンプも初めてというOTKさん、じゃあどっかキャンプ場探して一緒にキャンプしようぜ!

バイクが同じ上にテントまで同じだった・・・。定番とはいえ、これはちと恥ずかしいものがある。ちなみにキャンプ場は稚内公園 森林公園キャンプ場にしました。ってか、稚内市周辺だとここくらいしかキャンプ場がないのか、かなりの賑わいでした。

風呂はみなとの湯へ。この風呂屋が入ってる稚内副港市場には稚内の歴史とか、樺太の話とかいろいろ展示されてたり、いろいろと地のものがお買い物できる大変楽しそうな施設だったのですが、僕らが行ったときにはもう既に風呂屋以外はほとんど閉店しておりました。肝心の風呂屋はものすごく立派なところで、その快適さにあやうく出られなくなるところでした。こりゃ稚内に来たら風呂はここですな。

キャンプ場への帰り道にセイコーマートで買い物して、夜はテントの前で鮭トバ囓りながら酒盛り。その日に出会った人とキャンプしながら酒を飲むなんて初の北海道にしていきなり楽しいことになりました。
なんだか出来過ぎてるような北海道1日目の夜は終わりの見えないバイク旅談義と共に更けていくのでした。

北海道上陸1日目 小樽〜稚内 行程図

今回、走行距離をきちんと記録していなかったので、大まかな行程図のみのまとめとなります。

2010年7月 長野ビーナスライン キャンプツーリング

過去の思い出を大切にするこのBlog、4月〜5月の九州ツーリングが終わり、次は何の記事を書こうかなと写真フォルダを漁ったのですが、全部書いていたらキリがない上にロクな写真がなかったので、まともな写真が多いものから優先的に記事にしていくことにしました。

と言うわけで去る7月24日〜25日は学生時代の先輩であるF氏と長野ビーナスライン方面へキャンプツーリングへ行ってまいりました。

往路のPAにて。これでもかと照りつける太陽。
確か八ヶ岳辺りだったと思うんだけど、標高がそこそこあるにもかかわらずとにかく暑い。暑さがピークになる前に高原地帯へ入りたいところ。

ルートは単純に首都高→中央道→長野道→諏訪ICから蓼科方面へ。

抜ける青空、燃えるような緑、駆け抜けるセンターライン。

山あいの盆地エリアのドライヤーのような熱風には閉口しますが、夏は1年で一番自然が生命力を主張する季節ですよね。都内を抜けて緑の匂いに囲まれた時の浄化されるような感覚が最高です。

諏訪市内の工事渋滞で若干の地獄を見ましたが、お昼くらいには目的のキャンプサイトに到着。チェックインは13時からとのことでしたが、先にテントだけ張らせてもらいました。

利用させてもらったキャンプ場はこちら。
蓼科湖畔 蓼の花オートキャンプ場

勘弁して欲しいほどの日差しも、木漏れ日になればそこまで苦になりません。
標高も若干上がったので、不快度も低下。

料金はちょっと高め(1600円/人)だけど、目の前が湖畔なサイトにバイク乗り入れ可能。併設の建物に風呂もありました(別途500円)。ビーナスラインを走るのであれば立地的にも結構便利と思われます。

初キャンプのF氏と早速テント設営。
僕もなにげに久しぶりなので説明書を見ながら。

できたー!
いい加減お腹が減ってきたのでお昼は美味しい蕎麦でも食べましょう。

男二人でiPhoneいじりながら探したお店がこちら。

隠れ家的(笑)なそば屋さん。小綺麗な作り。隣には小川が流れちゃったりして。

でも、お高いんでしょう?

写真は最安メニューの「せいろ」。お値段1600円・・・。
そりゃあおいしいんですけどね、5すくいで食い終わるってのはなんとも。
1すくいあたり300円強ってことですよね。
ちなみにおかわりは1200円、大盛りにすると2200円とのことです(食べログ調べ)。

確かに奥の座敷では金もってそうな年配の方々が一合1000円前後の日本酒で宴会してました。どう考えても小汚いバイク乗りが来るところじゃないですね。身の程をわきまえろとはこの事です。ごめんなさいもう来ません。

お腹が膨れたのか膨れてないのかよくわからない腹六分目くらいになりましたが、このままキャンプサイトまで戻るのもつまらないので本当は翌日走るつもりでいたビーナスラインを「半分くらい予習しますか」ということになりました。

蓼科から白樺湖方面へ。正直なところ白樺リゾート池ノ平ホテルのCMしか思い浮かびませんが、白樺湖周辺はありがちなバブル臭のするリゾートスポットでした。特に用事もないのでそのまま通過。

なんだビーナスラインって有名だけど、ここまではどこにでもありそうな山道だけじゃないの。こんなのだったら栃木の山の中と変わらなくね?と思ったらこんな景色が。

おお・・・これはこれはすばらしい(鳥肌実)
どっかで見たことあると思ったらwindowsXPの壁紙だわ。

この先は阿蘇のやまなみハイウェイみたいな雰囲気の道路が続きます。
あの素晴らしかった阿蘇の高原道路がこんな近場で楽しめるなんて!

展望台から振り返ればさっき通過した白樺湖が見下ろせます。

この日は結局テンション上がって、ビーナスライン終点の美ヶ原高原まで走ってしまいました・・・。標高1900m。途中霧ヶ峰で食べたソフトクリームがアホみたいに美味くて感動しました。
復路は美ヶ原から霧ヶ峰へ、霧ヶ峰から山を下って諏訪市内へ降りる頃には日もすっかり傾いていました。

さてキャンプと言えば大自然の中でのおいしい食事!・・・なんですが、2人ともキャンプで料理なんてできるはずもありませんので、素直に美味しい地のものを食べに行きます。しかし長野って何が美味いんだ?蕎麦(笑)は昼間食べちゃったし。

と、悩んでいましたがF氏の先輩のご紹介で諏訪市のお隣、岡谷市にある美味しいうなぎ屋さんへ行くことになりました。そういえば土用の丑も近いですしね。

若干混雑する夕暮れ時の中山道を走り、目的のお店に着いたのは良いのですが、2人とも全くお腹が空いていないという・・・。なぜなら蕎麦後の空腹に耐えられなくなり、霧ヶ峰のパーキングでじゃがバターやらおやきやら食ってしまったのです。すべて・・・あの蕎麦のせいっ・・・あの蕎麦さえなければ・・・あの蕎麦さえっ・・・!!

悩んでも仕方がないので、再び諏訪市に戻り、良い感じに寂れたバッティングセンターで汗を流して強引にカロリー消費。1時間後に再び目的のうなぎ屋さんへ。
源平(うなぎのまち岡谷)

備え付けのゴルゴを読んで待つこと20分くらい。

晩飯キターー
上うな重1700円也。信じられないだろ・・昼飯に100円足しただけで食えるんだぜ・・これ。

久々に笑っちゃうくらいうまいメシ食った。
昼間の蕎麦とは一体何だったのか。

しかし「うなぎのまち岡谷」ってことはやっぱり諏訪湖ではウナギの養殖とかしてるんですかね?
店のおばちゃん曰く、「昔は獲れたらしいんだけどね〜」とのこと。てことは今食べたのは・・・ま、まあ原産地はどうあれ、焼きたてはやっぱり美味しいです。お店の雰囲気も好きだし、こっち来たときは是非また立ち寄りたいお店でした。

昼間は危険なくらい暑かったけど、流石に日も落ちれば涼しくなりますよね。
暑かった日の山沿いの夕暮れ、と言えばお約束の夕立。
予想通りテントを張った蓼科方面は激しく空が光っておりました。ヤバい。一刻も早く帰るため、帰りは岡谷ー諏訪の一区間だけの高速利用。持ってて良かったETC。

ビーナスライン途中のお店で晩酌用の食材を買ってキャンプ場へ。
なんだかんだ降られずに帰って来られました。

到着と同時に隣のテントのオジサンに声をかけられる。

「テントが二つ張ってあってさ−、バイクなんだろうけど全然帰ってこないからサクラなんじゃねーかとか、いろいろ心配しちゃったよーw と、いうわけで一緒に飲まない?」

なんという誘い文句・・・。話を聞けば、「その昔は散々バイクで無茶した」とのこと。この日は息子さんと二人でレーシングキャブ組んだモタード仕様のCRMを積んで来たそうな。「バイクが心配で長距離なんて乗れないです」って事らしい。

バイク談義、旅談義に酒も進みます。

俺『明日はビーナスラインの上で日の出見たいなあ。3時に起きれば見れるのか−。』

オジサン「3時!?起きられるワケねえwwww無理無理www」

・・・絶対に起きてやる。

翌朝

起きたぞコラアアアアア!!!
コーヒーを淹れるための湯を沸かしながらF氏のテントを揺さぶり起床を促す。おはようございます。

食パンを頬張ってコーヒーを飲んだら早速出発。

走り始めて数分、非常に寒い・・・。
いくら夏とはいえ、高原の夜明け前を完全に舐めていた・・・。
後ろ走ってる人、上着カッパだけみたいだけど大丈夫かな(ダメだったみたいです)。

夜明けが近いとは言え、ほとんど漆黒の森の中。ライトの照らす先を凝視しながら走ると、なんと目の前に飛び出す鹿!マジデカイ!!ゲーーッ!!っと急ブレーキ。あんなのとぶつかったらキリンの竿師状態になっちまう。「動物注意」の看板は伊達じゃないんだな・・・。

ちなみに警戒心がゆるんだ頃、もう一頭飛び出してきて死ぬかと思いました。

命からがら昨日の白樺湖を見下ろせる展望台へ。

おお・・若干幻想的ではありますが、雲が厚い・・・。
この時点でF氏は寒さと鹿の恐怖により戦意を失いかけていました。付き合って頂いて申し訳ない。

でもさ、やっぱビーナスラインの最高点で朝日迎えたいじゃん?
行くしかないのです。

が、途中からシャレにならないくらいの濃霧。
しかし帰るも地獄。行くも地獄なら行った方が良いよね!

「もしかして、これ雲のなか走ってるとかですかね?」

珍しく予想的中!
標高が上がるごとに晴れる視界!ガラガラのワインディング!まばゆい朝日!刺さるほどに清らかな空気!最高のシチュエーションを楽しんだ後には最高の景色が待っていました。

雲海だーースゲーーーー!!!
朝の5時だというのにテンション上がりますね。
雲海なんて写真かそば焼酎くらいしか見たことないですから。

間違いなくこのツーリングでのベストショット。

この絶景に、寒さと霧と鹿の恐怖に辟易していたF氏もご満悦の様子。

「美ヶ原高原」の名前は伊達じゃないぜ・・・。
俺は間違いなくビーナスラインを舐めていた。

キャンプ場までの帰りに八島湿原とか寄ったんですけど、さっきの雲海のインパクトが強すぎてイマイチ入り込めない。のんびり散歩できそうな遊歩道とかあって、ここはここでかなり良いところだと思います。

ハイテンションな走りもそう長くは続かず、蓼科に戻る頃には眠気との戦い。
テントに着くと、丁度隣の親子が起きたところのようでした。

オジサン「おはようございます・・ほんとに起きたんですね」

俺『ええ・・まあ。良い景色見れましたよ。』

この言葉を最後に、我々二人は再びテントに入り、泥のように二度寝したのであった。